「利益が出ているのに、お金が残らない」と感じたら
こんにちは。
札幌で税理士をしております、河口倫範です。
経営者の方から、
「利益は出ているはずなのに、なぜか会社にお金が残らないんです。」
というお話を伺うことがあります。
売上もある。
決算書を見ると利益も出ている。
それなのに、預金残高を見ると思っていたほど増えていない。
「何かおかしいのではないか。」
と不安になる方もいらっしゃいます。
しかし、利益と会社に残っているお金は、必ずしも同じ動きをするわけではありません。
利益とお金は別のものです
会社の利益は、基本的には売上から経費などを差し引いて計算します。
一方、会社のお金は日々さまざまな理由で動いています。
たとえば、借入金を返済すれば預金は減ります。
設備などを購入した場合にも、まとまったお金が出ていくことがあります。
売上を計上していても、まだ取引先から入金されていない場合もあります。
そのため、
「利益が出ている=同じ金額だけ預金が増える」
とは限りません。
ここが、会社の数字を考えるうえで分かりにくいところの一つです。
お金がどこへ行ったのかを確認する
「お金が残らない」と感じたときに大切なのは、漠然と心配することではなく、お金の動きを確認することです。
借入金の返済はいくらあったのか。
設備や車など、大きな買い物をしていないか。
売掛金が増えていないか。
在庫が増えていないか。
税金などのまとまった支払いがなかったか。
一つずつ確認していくと、
「利益は出ているのに、なぜ預金が増えていないのか。」
その理由が見えてくることがあります。
理由が分かれば、これから何を確認すればよいのかも考えやすくなります。
大切なのは、これからのお金です
経営では、利益を出すことはもちろん大切です。
しかし、それと同じくらい、
「これから会社にいくらお金が入ってくるのか。」
「いつ、いくら支払う必要があるのか。」
を把握しておくことも重要です。
税金の支払い。
借入金の返済。
賞与の支給。
設備投資。
さまざまな支払いを考えながら、少し先の預金残高をイメージしておく。
そうすることで、資金面での不安を早めに把握できることがあります。
「なんとなくお金が減っている」をそのままにしない
毎日忙しく仕事をしていると、会社のお金についてじっくり考える時間を取ることは難しいかもしれません。
そのため、
「最近、お金の減りが早いような気がする。」
と思いながらも、そのままになってしまうことがあります。
しかし、その「なんとなく」が、会社の状況を確認するきっかけになることもあります。
大切なのは、不安になりすぎることではありません。
まず数字を確認して、理由を整理することです。
数字を一緒に整理してみませんか
会社のお金について考えるとき、難しい会計用語をすべて理解する必要はありません。
「なぜお金が増えないのか。」
「この先、資金は足りそうなのか。」
「今、大きな支出をしても大丈夫なのか。」
経営者の方が本当に知りたいことは、こうしたことではないでしょうか。
私は、決算書や試算表の数字を説明するだけではなく、その数字が実際の経営にどうつながっているのかを、できるだけ分かりやすくお伝えしたいと考えています。
「利益は出ているはずなのに、お金が残らない。」
「会社のお金の流れがよく分からない。」
そんな疑問がありましたら、一度一緒に数字を整理してみませんか。
理由が分かるだけでも、経営に対する安心感は変わってくると思います。