「借入れはできるだけしない方がいい?」と考えたときに
こんにちは。
札幌で税理士をしております、河口倫範です。
経営者の方とお話ししていると、
「できれば借入れはしたくないんです。」
というお話を伺うことがあります。
借入れをすると、当然ながら返済が必要になります。
そのため、
「借金は少ない方が安心。」
と考えるのは自然なことだと思います。
一方で、会社を経営していくうえでは、借入れをすることが必ずしも悪いこととは限りません。
大切なのは、借りるか借りないかだけではなく、
「何のために借りるのか。」
「無理なく返していけるのか。」
を考えることです。
会社には先にお金が必要になることがあります
事業をしていると、売上が入金される前に支払いが必要になることがあります。
商品の仕入れ。
従業員への給与。
外注先への支払い。
新しい設備の購入。
事務所の移転。
事業が順調に成長していても、先にまとまった資金が必要になる場面があります。
そのすべてを会社の預金だけで支払おうとすると、手元のお金が大きく減ってしまうこともあります。
そのような場合に、資金調達を一つの選択肢として考えることがあります。
手元にお金があることも経営の安心につながります
会社を経営していると、予定していなかったことが起こる場合があります。
急に売上が減る。
取引先からの入金が遅れる。
設備が故障する。
思いがけない支出が発生する。
こうしたとき、手元にある資金が少なければ、経営者の不安も大きくなります。
反対に、ある程度の資金を確保できていれば、落ち着いて対応を考えやすくなります。
借入金が少ないことだけではなく、
「会社に必要な資金が確保されているか。」
という視点も大切です。
借りられる金額より「返せるか」を考える
金融機関から融資を受けることができるとしても、借りられるだけ借りればよいということではありません。
借入れをすれば、その後は返済が続きます。
そのため、
毎月いくら返済するのか。
返済後にも必要な資金を確保できるのか。
今後の売上や利益の見通しはどうなのか。
といった点を確認しておくことが大切です。
借りられる金額ではなく、会社の状況に合った金額を考える必要があります。
設備投資では、その後の経営も考える
新しい機械や車両など、大きな設備投資を検討することもあるでしょう。
そんなときは、
「購入できるかどうか。」
だけで判断するのではなく、
「購入した後、会社はどうなるのか。」
まで考えてみることが大切です。
その設備によって仕事の効率が上がるのか。
売上の増加につながりそうなのか。
維持費などの負担はどのくらい増えるのか。
借入れをするのであれば、毎月の返済を続けられそうなのか。
少し先まで数字を確認することで、判断しやすくなります。
借入れも経営の選択肢の一つです
「借金は悪いもの。」
「借りられるなら借りた方がいい。」
どちらか一方で考える必要はないと思っています。
会社によって、必要な資金も今後の計画も異なります。
大切なのは、現在の会社の状況とこれからの計画を確認したうえで判断することです。
お金のことは早めに相談する
資金についての相談は、
「お金が足りなくなってから。」
ではなく、少し余裕がある段階から考えておくことが大切です。
「設備を購入しようと思っている。」
「事業をもう少し大きくしたい。」
「今後の資金繰りが少し気になっている。」
そんな段階でも構いません。
会社の数字を確認しながら、
「どのくらいのお金が必要なのか。」
「自己資金だけで進めるのか。」
「借入れも含めて考えた方がよいのか。」
一つずつ整理していくことができます。
資金のことは、経営者にとって大きな悩みの一つです。
だからこそ、一人で抱え込まず、早めに相談していただきたいと思っています。
これからの経営についてお金の面で気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。