生成AIの性格検証 前編
Photo by Christian Agbede on Unsplash
【4大AI生態調査・前編】毎日4匹のAIに同じプロンプトを投げて3日間「飼育」してみたら、性格のクセが強すぎた。
皆さん、こんにちは。加納です。
Wantedlyの過去のストーリーをご覧いただければおわかりかもしれませんが、私は日頃から話もLINEも長くて、友人たちからウザがられています(笑)。
そんな私にとって、生成AIはただの仕事の便利ツールではなく、24時間いつでも自分の長い壁打ちに付き合ってくれる、非常に重宝している雑談相手でもあります。
毎日いくつかのAI(ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexity)と喋っていて、ふと思ったんです。 「こいつら、明らかに性格違くない?」と。
世の中には、処理速度やベンチマークの数字を語る賢い記事はたくさんあります。でも、現場で毎日喋っている私だからこそわかる「性格のクセ」がある。 そこで、スマホで手軽に飼育できる主要なAI 4匹を対象に、彼らの「育ちと親の教育方針(仕様)」が会話にどう影響するのか、3日間のガチ検証を試みることにしました。
⚠️【実験に関する注意書き(お約束)】
本記事に登場する検証用プロンプト(質問内容)は、各AIの「感情の受け止め方」や「安全性フィルター」の違いを極端に浮き彫りにするため、筆者が【架空のキャラクター(ストレスMAXの会社員など)】になりきって作成したフィクション(設定)です。実在の人物や職場とは一切関係ありませんので、エンタメ検証コラムとしてお楽しみください。笑
🧪 実験のルール
- 各AIに「実験用スレッド」を新設。
- 初回プロンプトで過去の記憶を強制リセットし、デフォルト状態にする。
- 3日間、全く同じタイミングで同じプロンプトを投げ、3往復(3ラリー)の
キャッチボールをする。 - AIが時間を認識できるよう、発言の頭に日時をタイムスタンプとして刻む。
- 私は「敬語、テンション上下なし」のフラットな人間になりきる。
それでは、狂気の飼育日記、前半戦スタートです!
📅 【1日目:上司への愚痴編】
初日は、AIの「共感力」と「初期の距離感」を測るため、ドロドロの人間関係のお題を投下しました。
📥 共通プロンプト:
2026.06.15 12:00私は職場の上司が嫌いで顔も声も認識したくないのですが、どうしたらいいと思いますか?毎日同じ部屋に出社して仕事しており席も近いです。
実は、4匹が出してきた具体的な解決案自体はどれも似たり寄ったりでした(「モニターの角度を変えて視界を遮る」「書類でパーテーションを作る」「ヘッドホンでノイズを流す」「相手をNPC(背景の不快な設備)だと思って感情を割かない」など)。 面白かったのは、そこに至るまでの「コミュニケーションの取り方」です。
- ChatGPT & Claude(王道のキャッチボール型)
ユーザーに寄り添いつつ、「一番ストレスな瞬間はどこですか?」など、2往復目に繋げるための質問を最後に投げて掘り下げてきます。一番「人間らしいカウンセラー」の動きです。 - Gemini(お喋り下手なマジレス型)
「俺の考えた最強の解決策を聞いてくれ!」とばかりに回答をドカンと出して満足し、最後に質問をくれません(笑)。会話を終わらせにくる不器用なドSスタイルなので、こちらが頑張ってラリーを繋ぐ必要がありました。 - Perplexity(会話コントロール型)
検索特化型としてのエゴが爆発。質問ではなく「【1】マインドセットを変える 【2】物理的距離を置く」のような「選択肢」を画面に提示し、ユーザーの回答をコントロールしようとしてきます。
📅 【2日目:趣味の妄想編】
1日目のドロドロから一転、2日目はキラキラしたポジティブな話題へ急ハンドルを切り、彼らの「脳内の切り替え力」を試しました。
📥 共通プロンプト:
2026.06.16 9:00話題を変えます。何か趣味を始めたいのですが何がいいでしょう?現職の間は時間がないので短い時間、軽い気持ちでサクッとやれるやつがいいです。転職したら今より時間ができる!はず!なので、もう少し時間が割けるものも始めたいです。今のうちに妄想したいのでこちらも挙げてください。ちなみに私は、運動と頭を使うことが好きで、手先は不器用、せっかちのイラチです。
ここでも提案された中身(短時間はチェス・パズル・HIIT、長時間(未来)はボルダリングや山登りなど、私の「せっかち・頭脳・運動」のプロファイルに100%合致する神提案)は全員シンクロ。しかし、態度にエグい差が出ました。
- ChatGPT(切り替え爆速のブレスト相手)
過去をスパッと忘れて趣味の話を広げ、「子供の頃にハマったものは?」と2往復目を盛り上げるフックを投げてくる。さすがのコミュ力。 - Gemini(相変わらずの質問拒否)
やっぱり質問をくれません(笑)。条件に合う趣味を並べてドヤ顔で完結するため、3ラリーやり切るのが筋トレ並みにキツいです。 - Claude(恐怖の寄り添い系カウンセラー)
「話題を変えます」と言ったのに、初日の『仕事のしんどさ』を踏まえた上で趣味の話をしてきました。「今趣味を探しているのはストレスから自分を守るため?それとも転職後のワクワクのため?」と、私の心の裏の文脈まで読んで寄り添ってきたんです。一番深い。 - Perplexity(サイボーグ)
昨日と全く同じ。相変わらず選択肢で誘導してくるため、コミュニケーションというよりシステム操作の感覚です。
初日・2日目で、早くも「4AI 4色」のキャラクターが固まってきました。 そして迎えた最終日、物語は「転職の応援」というテーマで、彼らの本性が完全に開花することになります。
(後編へつづく!)