生成AI活用法脳トレ 1問目
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【1問目】「個人利用」の限界。私がAIと始めた、ビジネス脳トレ
「生成AIを日常生活の相談事や調べ物、簡単なツール作成には使っているけれど、実務的な活用法を考える視点が欠けているかもしれない……」
ある日、そんな自分の弱みに気づいた私は、現状を打破するためにChatGPTを相手にした「ビジネス脳トレ」を始めることにしました。
ルールはシンプルです。ChatGPTに課題解決のお題を出してもらい、私がAIを使った業務改善案を提案します。それに対して、ChatGPTが「良い点」「弱い点」「ブラッシュアップ案」をフィードバックしてくれるというものです。
記念すべき第1問目のお題は、ある自治体のリアルな課題でした。
【お題:市役所の業務改善】
住民からの電話問い合わせ(ゴミの日、引越し手続き、子育て支援など)が非常に多く、職員が対応に追われて残業が常態化している。生成AIを活用してどう解決するか?
※ただし「AIチャットボットを作ります」だけで終わらせないこと。
「AIで何をするか」の前に、まずは課題を分解する
以前の私なら、お題を見た瞬間に「最新の生成AIを使った高性能なチャットボットを導入します!」と、すぐに解決策へ飛びついていたかもしれません。しかし、今回の私はまず、課題の「因数分解」から始めてみました。
市役所の業務を「住民対応系」と「事務作業系」に切り分け、今回のボトルネックが「電話対応」にあると特定しました。さらに、なぜそんなに電話がかかってくるのかという「原因」について、2つの仮説を立てました。
- 公式の情報(サイトや広報誌)が分かりにくいため、調べるのを諦めて電話する層
- そもそもWEB上の情報にアクセスするのが困難な層(高齢者など)
後者の層には、無理にWEBを使わせるのではなく「AIによる自動音声応答」を取り入れつつも、人間のオペレーターに素早く繋ぐ動線を作ります。
前者の層には、よくある質問をまとめた超簡易版のFAQサイトを構築し、広報誌にQRコードを載せて住民の自己解決を促す――。
「AIを導入して終わり」ではなく、現実の人間心理や、AI以外の施策まで含めた解決策を考えてぶつけてみました。
ChatGPTからの評価は「70〜80点」。見えてきた盲点
提出した私の案に対し、ChatGPTは「課題をしっかり分解できているし、AI万能論になっていないリアルな視点が素晴らしい!」と褒めてくれました。
しかし、ビジネス視点における鋭い弱点も突きつけられました。
「AIが少し、脇役になっていませんか?」
確かに、原因を深掘りするあまり、後半の施策が「FAQサイトの改善」や「アプリ開発」といった、一般的なIT施策にすり替わっていました。
せっかく生成AIを使うなら、例えば「引越しします」という住民の曖昧な一言から、会話形式で住所変更・国保・子育てなどの手続きをトータルで案内してあげるような、「AIだからこそできる体験」を提案すべきだったのです。
さらに、もう一つの大きな盲点がありました。それは「職員側の視点」の欠落です。
住民側の利便性ばかりに気を取られていましたが、困っているのは残業に追われる職員も同じです。電話内容をAIで自動要約して記録させたり、問い合わせデータを分析して新たなFAQを自動生成したりと、バックオフィス(裏方)の業務効率化にこそ、生成AIは真価を発揮します。
「さらに『電話件数30%減』のような定量的な目標(数値)まで語れると、一気にプロの視点になりますよ」というアドバイスが、非常に胸に突き刺さりました。
脳トレを終えて:思考のOSがアップデートされた日
たった1問のノックでしたが、私の中の「思考のOS」がガラリと変わるのを感じました。
課題を分解し、原因を特定し、AIが生きる場所とそうでない場所を切り分ける。
このステップを踏むだけで、提案の説得力は劇的に変わります。
今の私に足りないのは、突飛なアイデア力ではありません。
「特定した課題のド真ん中に、解決策としてAIを正しく据える訓練」です。
自分の視点がビジネスパーソンとして一歩進んだ高揚感を覚えながら、私はChatGPTに「次の問題をお願い!」と打ち込みました。
(2問目へ続く)