最近、「なぜUXリサーチやインタビューに惹かれるのですか?」と聞かれることがあります。
考えてみると、私は昔から「答え」よりも、「条件」に興味がありました。
日本語教師として学習者と向き合っていたときも、
「なぜ話せないのか。」ではなく、
「どんな環境なら話し始められるのか。」を考えていました。
人材育成の仕事でも、「誰が悪いか。」ではなく、
「どんな条件があると、現場が自然に動き始めるのか。」を見ていました。
そして今、自分自身の生活を観察する中でも、
「どこが好きか。」より、
「どんな条件があると、自分らしく生活できるのか。」を見続けています。
条件は、一つではありません。
人との距離。
役割の重さ。
季節。
土地。
生活時間。
音。
食事。
安心して一人で過ごせる余白。
こうした小さな条件が重なることで、人は少しずつ自分らしい判断を取り戻していく。
私は、その過程を観察することに惹かれています。
だから、UXリサーチや定性調査にも興味があります。
私が知りたいのは、「ユーザーの意見」だけではありません。
その言葉が、
どんな生活から生まれ、
どんな経験に支えられ、
どんな環境で語られたのか。
その背景まで含めて理解したいと思っています。
将来は、社内インタビューやUXリサーチ、コミュニティリサーチなど、人や組織の変化を支える仕事にも携わってみたいと考えています。
生活の現場で得た一次情報と、対話の中で出会う他者の語り。
その二つを往復しながら、
人・組織・地域がより良い判断をできるよう、背景や文脈を「伝わる言葉」に翻訳していく。
そんな役割を少しずつ育てていきたいと思っています。
私にとってリサーチとは、「正解を見つける仕事」ではありません。
人が自分らしく生活を営める条件を見つけ、それを次の誰かへ還元していく営みです。