レシートを撲滅したいと思って考えたら、「購入情報」という未開拓領域に行き着いた話 1/2
紙のレシートが嫌。
友人との雑談でそんな話になりました。
- 感熱紙が出てくるあの数秒の待ち時間。
- レジ横のゴミ箱に積み上がるレシート。
- バッグの底でぐしゃぐしゃになる紙。
- 数年に一度、保証や確認のために探しても見つからないあの時間。
どれも小さなことですが、積み重なると意外と大きなストレスです。
キャッシュレス決済が普及し、
レジは無人化し、
スマホでほとんどのことが完結する時代になりました。
それなのに、会計の最後だけは長い紙が出てくる。
「これ、本当になくせないのかな?」
そう思ったのが始まりでした。
最初に考えたのは、とてもシンプルなサービスです。
ポイントカードを提示するタイミングで購入情報を取得し、
自動的に管理してくれるアプリ。
紙に印刷する前のデータをスマホに送れば、
そもそも印刷する必要がなくなるのではないか。
家計簿アプリと経理アプリの中間のような存在です。
実際にUIをデザインしてみました。
しかし、作ってみて最初に感じたのは、
「めんどくさい」
でした。
私はポイントカードを持つのも苦手です。
2歳の子どもを連れて買い物をしている時は、
レジで一秒でも早く会計を終わらせたい。
家計簿はすでにマネーフォワードで大まかに管理できています。
レシートをなくすためだけに、
新しい行動を増やしたくない。
これは何か違う。
そこで、そもそもレシートは何のために存在しているのか調べてみました。
すると、
・購入の証明
・返品や交換対応
・保証
・経理処理
・税務処理
・取引記録
など、思っていた以上に多くの役割を持っていることがわかりました。
そしてもう一つ気付いたことがあります。
私はレシートそのものが嫌なのではなく、
「同じ情報を何度もデータ化しなければならないこと」
に違和感を持っていたのです。
レシートを参照する場面を整理すると、
・家計簿
・確定申告
・経理
・保証
・取引
このあたりが主な用途です。
ところが、それぞれが別々のサービスで管理されています。
家計簿アプリ。
会計ソフト。
保証管理。
ECサイト。
決済履歴。
どれも少しずつ繋がっているようで、
実は繋がっていません。
現在の管理の中心にあるのは「お金」です。
しかし、本当に知りたいのはお金ではなく、
「何を買ったのか」
ではないでしょうか。
例えば私は、
◾️2023年に買った子どものストライダーはどれだったか。
※amazonでリサーチした後にムラサキスポーツで夫が購入。
夫個人のカードで決済されたので家族の帳簿に乗っていない。保証書はレシートと商品の箱の取り扱い説明書をセットで保管)
◾️今使っているモニターはいつ購入したのか。
昔すぎて、ヤマダ電気だったのかヨドバシだったのかAmazonだったのか絶妙に思い出せない。それぞれにログインして検索するけど見つからない。
◾️冷蔵庫の保証期間は残っているのか。
以前住んでいた家にいたとき、メルカリで購入。
保証書は一緒に送られてきていたはず...
値段は覚えていないし、メルカリ一回整理しちゃった
曖昧な記憶で管理されている情報を探すのは、
何かあって具体的な情報が必要になった時。
その時に知りたいのは決済履歴ではなく、
購入履歴です。
ところが現在は、
購入情報そのものを横断管理する仕組みが存在していません。
私はレシートをなくしたかったのですが、
調べていくうちに、
「購入情報が一本化されていない」
という別の問題を発見していました。
そしてこれが、
レシートが未だに存在し続けている理由の一つなのかもしれないと思ったのです。
(後編へ)