学んだ量は、成果じゃない。
前に、学ぶことの大切さについて書きました。でも、そこにはひとつ落とし穴があります。
学んだだけでは、何も変わらないということです。
僕自身、知識だけならたくさん持っている時期がありました。あれがいい、これが効果的。頭には入っている。でも、実際の行動は何ひとつ変わっていませんでした。当然、結果も変わりません。
学びは、行動を変えるための材料です。材料を集めただけで料理をした気になっていたら、いつまでも何も出てこない。厳しい言い方をすれば、行動に変わっていない学びの価値は、ゼロです。
「知っている」と「やっている」の間にある壁。
この壁は、思っているよりずっと大きいです。
だから僕は、何かを学んだら「じゃあ明日から何を変えるか」を一つだけ決めるようにしています。一つでいい。それが決まらない学びは、まだ自分のものになっていないということだからです。
毎日積んだ人と、そうでない人。
時間は、誰にでも平等にあります。才能や環境に差はあっても、一日の長さだけは全員同じ。だとしたら、差がつくのは「何に、どれだけ使ったか」だけです。
しかも、積み重ねには面白い性質があります。昨日やったから今日もやれる。昨日の分の上に積むから、今日はもっと進める。そして続けているうちに、「自分は続けられる人間だ」という感覚そのものが変わっていく。
一日単位で見れば、ほんの少しの差です。でもそれが一年続くと、追いつけない差になります。逆に言えば、今のわずかな差なんて、毎日積めばいくらでもひっくり返せるということでもあります。
続けるコツは、小さくすること。
大きく始めると続きません。だから、続けられる最小の単位まで小さくするのが大事だと思っています。
一日十分でもいい。一件だけでもいい。「今日はこれだけやった」と言える状態をつくること。ゼロの日をつくらないことのほうが、一日の量よりずっと効いてきます。
ただし、たまに立ち止まる。
ひとつだけ注意点があります。積み重ねは、方向にも効くということです。
間違った方向に毎日進めば、その分だけずれていきます。「頑張っているのに成果が出ない」ときは、たいてい量ではなく方向の問題です。
なので僕は、日々はとにかく積む、そのかわり定期的に立ち止まって振り返る、というふうに分けています。毎日は考えすぎずに手を動かす。週や月の単位で、この方向で合っているかを確かめる。
小さく、毎日、行動に変える。
学んだら、明日変える行動を一つ決める。小さくていいから、毎日積む。そしてときどき、方向を確かめる。
派手さはありません。でもこの積み重ねだけが、確実に自分を変えてくれる。一年後の自分は、今日からの毎日でしか作れないと思っています。