これまで、私は記者、広告、インターネット業界で、情報を整理し、人に伝える仕事に携わってきました。
大学では言語学を学び、自然言語処理や計算言語学にも触れました。その後、新聞社での記者経験、広告会社での企画業務、そしてコンシューマーテック企業でのデジタルコミュニケーションの仕事を通して、情報をどのように理解し、どのように人に届けるかを考えてきました。
前職では、数億人規模のユーザーがいるプラットフォームで、生物多様性や自然環境に関する情報発信にも携わりました。多くの人に情報を届けられることには、大きなやりがいがありました。一方で、仕事を続ける中で、「伝える」だけではなく、自分自身も自然や植物に直接関わりたいという思いが強くなっていきました。
庭園や公園、街路樹、身近な緑地は、人が日常の中で自然と出会う最も身近な入口だと思っています。自然について情報として伝えるだけでなく、実際に植物や景観を扱い、人が自然と関わる場をつくる側に進みたい。そう考え、日本でガーデンデザインを学ぶことを選びました。
現在は、専門学校で庭園設計、植物管理、造園施工管理などを学びながら、植物と空間を扱うための基礎を身につけています。また、植物の記録アプリや、環境データを活用した小型箱庭の実験など、これまでのデジタル領域での経験を活かした Plant-Tech の試作にも取り組んでいます。
振り返ると、これまでの経験は一見異なる分野に見えますが、私にとって一貫したテーマは、人と自然をつなぐことだったように思います。情報を通して自然への関心を広げることから、実際の植物や景観を通して人が自然と関わる場をつくることへ。今は、その関わり方を少しずつ実践に近づけている段階です。
これからは、植物調査、植物情報の整理、緑地管理、景観づくりなど、基礎となる現場の経験を積みたいと考えています。その上で、これまで培ってきた情報整理、ユーザー視点、デジタルコミュニケーションの経験も活かしながら、植物や景観を通じて、人が自然と出会い、関わり続けるきっかけをつくっていきたいです。