会社でAIを導入するとき、最初に考えたいことがあります。
それを使って、最終的に何を良くしたいのか、ということです。
資料を自動で整理できる。議事録を要約できる。PDFやスライドも短時間で作れる。何時間もかかっていたものが数分で形になると、仕事が一気に速くなったように感じます。
ただ、生成された後まで追いかけると、別の景色が見えるかもしれません。
たとえば、ある担当者がAIで資料を作る。長すぎるので削り、次の担当者へ渡す。受け取った人は、AIで整理し直して説明を加える。最後に上司が、増えた内容を読み、根拠を確認する。
これは仮の例ですが、各自の作成時間が短くなっても、チーム全体の確認や修正が増える可能性があります。
自分が書く時間を減らした分、次の人が読む時間を増やしていないか。作業を短くしたつもりが、別の作業を生んでいないか。そこまで見る必要があると思います。
一人で使う場合も同じです。
以前は1時間かけて1案を作っていた。今は10分で作れる。でも、次々に案を出して比較し、不要な内容を削っているうちに、1時間が過ぎていた。
比較の結果、質の高い判断ができるなら、それも価値です。だからこそ、時間だけでなく、何が良くなったのかを確かめたい。
導入前に、たとえば次のような結果を決めておく。
・仕事を始めてから判断・完了までの時間を短くする
・確認の往復や差し戻しを減らす
・根拠を確かめやすくし、判断の質を上げる
そして、自分の作業だけでなく、受け取る人の負担も含めて見る。
Lyqaでも、必要なときに仕事の背景や判断の理由を出典とともにたどり、次の判断へ進める状態を目指しています。
要約が一つ増えたかより、それを得た人が、また誰かに最初から説明してもらわずに続きを進められたか。
AIの導入で確かめたいのは、生成の速さの先にある、仕事の結果だと思っています。
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