リモートワークになって一番地味にしんどかったのは、実はコミュニケーションの部分でした。
対面なら、表情や声のトーンで自然と伝わっていたニュアンスが、テキストだとすっぽり抜け落ちます。「これって怒ってるのかな」「ただ事実を伝えてるだけなのかな」と、短い文章の裏側を勝手に想像してしまうことが増えました。相手には何の悪気もないメッセージでも、受け取る側の気分次第で冷たく感じてしまったりするんです。
逆に、自分が送る側になったときも同じことが起きます。「素っ気なく見えないかな」「もう少し言葉を足した方がいいかな」と、ちょっとした一文を送るのに妙に時間がかかることがありました。対面なら一言で済むようなことも、テキストだと変に神経を使ってしまうんです。
さらに厄介なのは、テキストだとやりとりのテンポが読みにくいことです。相手からの返信が少し遅れるだけで、「見てもらえてないのかな」「後回しにされてるのかな」と、必要以上に考えすぎてしまうこともありました。
これに対して意識するようになったのは、"文章に感情を乗せすぎない"ことでした。届いた文章はあくまで情報として受け取り、行間を深読みしすぎない。逆に自分が送るときも、丁寧さは意識しつつ、必要以上に気を遣った言い回しにしない。この線引きを決めてからは、テキストのやりとりで消耗することがだいぶ減りました。
見えない分、勝手に想像で補ってしまいがちなのがテキストコミュニケーションの怖さだと思います。「文字は文字、それ以上でもそれ以下でもない」くらいの距離感が、リモートワークではちょうどいいのかもしれません。