こんにちは。Web・業務システム開発を中心に活動している佐藤です。
現在はReact / TypeScript / Pythonなどを使ったWeb・業務システム開発や、DX・業務改善に携わっています。
これまでプラント設計、建設、不動産と、実際の「現場」に近い仕事を経験してきました。
その中で業務システムを開発するようになり、強く感じていることがあります。
使われるシステムをつくるためには、コードを書く前に「現場を知ること」が大切だということです。
今回は、建設・不動産会社でのDX・業務システム開発を通して学んだことを書いてみたいと思います。
🏢 情報はある。でも、バラバラだった
建設・不動産の仕事では、さまざまな情報を扱います。
顧客情報、物件情報、案件の進捗、対応履歴、スケジュールなど。
それぞれの情報は存在していても、Excelや複数のツールに分散していると、
「最新の情報はどれだろう?」
「このお客様には誰が対応している?」
「この案件はいまどこまで進んでいる?」
といった確認が必要になります。
一つひとつは数分の作業でも、人数や案件数が増えると大きな負担になります。
そこで、これらの情報を一元管理できる仕組みの構築に取り組みました。
👂 最初にやったのは、プログラミングではなかった
システムをつくるとなると、すぐに「どの技術を使うか」を考えたくなります。
ですが、最初に行ったのはコードを書くことではなく、実際に仕事をしている人の話を聞くことでした。
どんな手順で仕事をしているのか。
どこで時間がかかっているのか。
どんな情報を確認しているのか。
誰と情報を共有しているのか。
何がなくなると困るのか。
実際の業務を確認していくと、システム側から見ているだけでは分からない課題が見えてきます。
「この入力項目は必要そう」と思っていても、現場ではほとんど使われていなかったり。
逆に、何気なくExcelに書かれていた項目が、実は重要な情報だったりします。
現場を理解せずにシステムだけをつくっても、本当に使いやすいものにはならない。
この経験から強く感じるようになりました。
💻 業務をシステムへ落とし込む
ヒアリングした内容をもとに業務フローや必要な情報を整理し、顧客・物件・案件・進捗・対応履歴などを一元管理できる業務システムの開発・改善に取り組みました。
私が経験したのは、実装だけではありません。
ヒアリング
↓
課題整理
↓
要件への落とし込み
↓
設計・開発
↓
テスト
↓
導入
↓
運用・改善
という一連の流れです。
特に意識したのは、既存の業務をそのままシステム化するのではなく、
「そもそも、この作業は必要なのか?」
まで考えることでした。
業務そのものを整理した方がいい場合もあれば、自動化した方がいい場合もあります。
システムをつくること自体を目的にしないことが重要だと考えています。
📈 導入して終わりではない
システムは完成した瞬間がゴールではありません。
実際に使ってもらうと、
「ここをもう少し簡単にしたい」
「この情報も一覧で確認したい」
「この操作は少し分かりづらい」
といった意見が出てきます。
そこで利用者からフィードバックを受けながら、機能や運用方法を継続的に改善していきました。
結果として、情報確認や集計、進捗共有などの業務が効率化され、複数部署で利用する仕組みとして定着していきました。
この経験から、開発者が考える「使いやすさ」と、実際のユーザーが感じる「使いやすさ」は必ずしも同じではないということも学びました。
🏗️ 「使う側」を経験したことが強みになった
私自身、最初からIT業界だけで仕事をしてきたわけではありません。
プラント設計では図面を作り、建設業では現場に関わり、不動産では物件や土地を扱ってきました。
つまり、長い間「システムを使う側」でもありました。
だからこそ、
「入力項目を増やすと現場はどう感じるか」
「数クリック増えることが毎日の業務ではどれだけ負担になるか」
「正しい仕組みでも、使いづらければ定着しない」
といった感覚を大切にしています。
現在Webエンジニアとして仕事をする上でも、この経験は大きな強みになっています。
🚀 現在のWeb開発にもつながっている
現在は、React / Next.js / TypeScriptを使ったフロントエンド開発や、Python / FastAPIを使ったバックエンド開発などに取り組んでいます。
技術は変わりましたが、システムをつくるときの考え方は変わっていません。
誰が使うのか。
何に困っているのか。
なぜその機能が必要なのか。
導入すると業務がどう変わるのか。
コードを書く前に、この部分を理解することを大切にしています。
生成AIなどによって、コードを書くスピードそのものはこれからさらに速くなっていくと思います。
だからこそ、「何をつくるべきなのか」を考えられることの重要性は、より高まっていくのではないかと感じています。
🤝 技術と現場の橋渡しができるエンジニアへ
私のキャリアは、
プラント設計
→ CAD・業務自動化
→ 建設・不動産
→ 社内DX・業務システム開発
→ Web・業務システム開発
と変化してきました。
一見すると異なる仕事ですが、自分の中では一つにつながっています。
それが、
「現場の課題を理解し、技術で解決すること」
です。
これからもReact / TypeScript / Pythonなどの技術力を高めながら、単に依頼された機能を実装するだけではなく、
「なぜ必要なのか」から考え、ユーザーと技術の間をつなげられるエンジニア
を目指していきたいと思います。