EC運営の現場で学んだ、作って終わりにしないWeb改善
Webの仕事に関わり始めた頃、私はECサイトの運営に携わっていました。
商品を登録し、ページを作成し、バナーを作り、在庫を確認し、お客様からの問い合わせに対応する。
Yahoo!ショッピング、楽天市場、自社ECサイトなど、複数の販売チャネルに関わる中で、ECサイトは「ページを作れば売れる」という単純なものではないことを実感しました。
商品情報は分かりやすいか。
写真や説明文は購入を後押しできているか。
在庫や出荷の流れに無理はないか。
問い合わせが多い箇所はないか。
運用担当者が更新しやすい状態になっているか。
ECサイトは、表側のデザインやページ構成だけでなく、商品管理、在庫管理、受注、出荷、顧客対応、更新運用までがつながっています。
そのどこかに無理があると、売上だけでなく、運用負荷や顧客体験にも影響します。
その後、大規模ECサイトのリニューアルや、ECパッケージのカスタマイズ、ポイント制度導入、新決済システム導入、社内Web発注システムの構築などにも携わりました。
制作進行やベンダー調整だけでなく、実際の業務フローを整理し、関係者と認識を合わせながら、使える仕組みに落とし込むことの重要性を学びました。
特に、複数の販売チャネルや在庫情報が関わるプロジェクトでは、画面だけを見ていても課題は見えてきません。
現場でどのように商品を扱い、どのタイミングで情報が更新され、誰がどの作業を担っているのか。
そうした流れを整理することで、はじめて実務に合った改善案を考えられるようになります。
現在もWebディレクターとして、ECに限らずさまざまなWebサイトやサービスに関わっていますが、EC運営で学んだ「作って終わりにしない」という視点は、今も大切にしています。
Webサイトは公開して終わりではありません。
公開後にどう使われるか。
誰が運用するか。
どのような情報が更新されるか。
どこでユーザーが迷うか。
どこに改善の余地があるか。
そうした視点を持ちながら、サイトやサービスを継続的に改善していくことが、Webの価値を高めるうえで重要だと考えています。
私は、EC運営の現場で培った実務感覚と、Webディレクターとしての情報設計・進行管理の経験を活かし、表側の見せ方だけでなく、裏側の業務や運用まで踏まえたWeb改善に関わっていきたいと考えています。