医療現場の“声”を、社会実装へ。デザインが医療を変える理由
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メディカルデザインラボ株式会社 代表取締役の北村 竜也です。
医療・ヘルスケア領域の課題を、デザインとテクノロジーの力で“社会実装”へとつなげる活動を行っています。
神戸大学 大学院医学研究科 医療創成工学専攻での研究と並行し、企業・大学・病院と連携して医療機器やデジタルヘルスのUX設計・事業化支援を行っています。
医療と社会の間にある「見えない壁」
医療の現場には、日々の診療の中で多くの“課題の気づき”が生まれています。しかし、それらが形あるソリューションとして社会に届くまでには、まだ大きな隔たりが存在します。
私はその「医療と社会の間にある壁」を、デザインの力で越えていきたいと考えています。
医療とデザインの接点を求めて
もともと私は、医療とは異なる分野でデザイナーとしてキャリアをスタートしました。そ2015年にKyoto d.schoolで師匠と言える奥田先生に出会い、体験デザインを学びました。学んだデザインプロセスをもとにUXデザインの領域で業務と経験を重ねる中で、「テクノロジーとデザインが融合することで人の行動や体験をより良く変えられる」と実感しました。やがてその思いが、「医療における体験をどうデザインできるか」という問いに変わっていきました。
神戸大学大学院 医療創成工学専攻では、医療従事者・工学・デザインの専門家が協働しながら、現場のニーズを社会実装につなげる研究を行っています。
私もその一員として、医療機器・デジタルヘルス・AI技術のUX設計を通じて、“現場のリアルな声を社会に届ける”ことをテーマに活動しています。
そのための「仕組み」や「プロセス」を設計することこそが、私の考える「医療デザイン」です。
現場の声を「見える化」するデザイン
医療現場で見えてくる課題の多くは、技術だけでは解決できません。
たとえば、「使いづらい」「時間がかかる」「患者に伝わりにくい」といった現場の小さな不便が、最終的には大きな安全性や効率性の問題につながることもあります。
デザインの役割は、こうした“目に見えない課題”を可視化し、チームで共有し、改善の方向性を導き出すことです。
医療シーンに関わる人たちが感じている違和感を抽出し、患者・看護師・医師など多様な立場の体験をつなぐ。そのための仕組みやプロセスを設計することが、私の考える「医療デザイン」です。
研究と実践の往復する日々
そんな中、2019年にHYOGO デザインクリエイティブコンテストのファイナリストの5社に選んでいただいたことをきっかけに、メディカルデザインラボ株式会社を設立しました。大学での研究活動と並行して、企業や大学、病院と連携しながら、医療の現場から生じるニーズを事業化することを目指しています。
AIやウェアラブル技術を活用した脳波解析デバイスの開発、医療広告ガイドラインに対応したクリエイティブ制作など、研究と事業の両輪で活動しています。
学術研究だけでも、デザインだけでも、医療の課題は解けません。異なる領域が連携し、知見を交換しながら初めて、持続可能な医療の未来を描けると感じています。
これからの医療を“体験”としてデザインする
医療を「制度」や「仕組み」ではなく、「人の体験」として見つめ直すこと。それこそが、これからの医療デザインに求められる視点だと思います。
健常者はいつか患者になり、患者は健常者に戻る。この両者にも同じ人生という時間が流れているはずです。両者の間にある曖昧さをどうデザインできるのか。
現場にある“声”を拾い、社会実装につなげていく。そのために私は、研究者として、デザイナーとして、そして1人の実践者として挑戦を続けていきます。
これから一緒に取り組みたいこと
医療の現場や研究の中で感じた課題を、社会に届けたいと考えている方。UX・AI・医療デバイス・クリエイティブ制作などの領域で共創・協業の可能性を探ってみたい方。
医療をより人間中心にデザインする未来を、一緒に描けたら嬉しいです。現場の声を社会に届ける「医療デザイン」の共創を、ここから一緒に始めたいと思います。ぜひ気軽にご連絡ください。