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ビジネスアーキテクト ~7つのルール~

『ビジネスアーキテクト』という職種に必要な要素を考察して、7つのルールにまとめてみました。きっと伝わる方には伝わるニュアンスだと思います。「その感覚、分かる!」という方と、是非今後のビジネスアーキテクトの在り方についてお話してみたいです!

1. 会議室より散歩が好き

会議室で歴史のあるクライアントとワークショップをするたびに感じるのですがとてもみなさん真面目。「何かいいことを言おう」という気持ちが優って「生活者視点=Whoの定義の意識」が薄くなりがちです 

だいたいその人の趣味である釣りの話をワークショップの日の天気が良ければしたりお子様のお話をしつつ課題に触れると 素晴らしいコメントが多く出て来ます

ただこの質問は普段から会議室であるいはデスクで「うーん」と考えている人に発送できる質問の切り口ではなく 普段から「生活者」というみなさんの暮らしを「自分なりの感性」で「観察し続ける習性」が重要で だいたいそういう人は考え込みすぎるのでよく散歩をしている気がします

2. 「言いたいこと」より「伝えたいこと」へのこだわりが勝るタイプ

細部にこだわる事はUIUXの仕事をする人にとって明白な重要な事柄の一つ

フォント、文字の大きさ、色合いの使い方などに意味があるかないか?を利用者の視点で考えることはとても重要です

クライアントワークでよくあるのは一所懸命資料を作った人で時折意味がなくパワーポイントがカラフルな人がいますがこれは「見せ方」が優先している状況

「誰に何を伝えたいか?」それが勝る人は 1スライド1メッセージを徹底してますしそのストーリーのクオリティに個性があります

自ずとクライアントワークでも 相手を否定する会話ではなく、「何を、誰に伝えたかったのか?」を確認する性格特性のため無駄な議論にはなりません

3. 「誰か」という具体的な1人称に対して難しい問題を解くのが好き

事業のデザインをする時には当然Nの母数が大きいことが重要になりますが、決め手を決める時に身近な、あるいは作り手にとって重要と決めた「誰か?」の課題を明確いしていくことが本質的な問題解決だと思います

たとえば主婦層というのではなく、さいたま市美園地区に移住を考えている主婦層なのか既にすんでいる主婦層なのか?でもなく、そこに住む「誰か」インタビューをして課題骨子を明確にしてから相対的総量的にターゲトに向けた課題整理をすることで問題の解決全体像と何よりも実施のあたってのプライオリティが具体的に見えてくると思います

4. 既存の概念に捕われるのが嫌だ 自分の欲が出ているのはダサい

素晴らしいビジネスアーキテクトは、常により良い方法を電車の移動や休日の余暇の合間にベストを模索しながら暮らしています。その都度「イノベーションを起こしたい」とか「自分が成果を出したい、給与を上げたい」という欲望よりは、「そもそも」と一度すべてのクライアントの歴史や経緯を全否定して、利用者を設定して、ゼロベースでストーリーを組み上げられる そんな無欲な謙虚さが重要です

そのストーリ骨子をぶれないようにしつつも既存のクライアントの概念と「つなぐ」ワードやアイデアを添えられるかどうかが重要です たとえば社是、ブランドポリシーなどにそってプロジェクトのテーマを設定するとそのクライアントの社内政治も最小限に抑えてプロジェクト運営が実現できます

5. コミュニケーションが自分の理解では苦手 でもちゃんとやる

とりわけ、BtoBのAI/IoT関連では製造業、医療など日本屈指の職人肌のクライアント担当者が多いのはいうまでもない。彼らは常により良いものをと考えている訳で、その経験値に並ぶことはまず困難です 自分が何をできるか?それがクライアント担当者の役になぜたつか?そんな素朴なことだけを言えれば、職人肌のクライアントはそのあとのひたむきな努力と結果としてのKGIを達成するに足るアウトプットを見て高い評価をしてくださいます 僕の経験上、社交場によく行ける人で職人と仲良くなれる人は稀です。コツコツと地味にですが「約束を守れる人」であればコミュニケーション能力は最低限があれば 問題ないと思います

概ねそんな人は自分の理解では「口下手」とか「社交の場に行くのが苦手」な人が多い気がします でもちゃんとやらないと という真面目さがあるのでその姿に心打たれてクライアントとの信頼関係がより深くなる傾向があると思います

6. 期日を自ら決める癖がある 

エンジニアと仕事をしているとついついその担当が開発で忙しそうだったりするのに配慮をして各役割をその会議中に決めない人が散見されますが、この職種は自らが期日を決めてアウトプットを降り出さないとプロジェクトの「仕様=納品物」が決まらず契約後に大荒れします また会議中にクライアントに期日を求めることも躊躇されがちですがクライアント視点に立ってこの期日を定めることはクライアントとのプロジェクト成功には必須です これはソフトバンクだからなどではなく(会社ではなく)個人として約束を守る人かどうか? それが最終的にプロジェクトのクオリティを左右する そんな人は自ら全体のマイルストーンを具体的に定めて、定例会議でも自ら期日を設けることが習性になっていると思います

7. できるまでやり続ける=クリエイティブである

プロジェクトのクオリティがKGIを達成してもクライアント先の社内政治や状況変更によりそのアウトプットが広がらないケースはままあります。そういう時に、「できるまでクライアント視点でやり続ける」人は、1つのやり方や過去実績に執着することなく、臨機応変にゼロリセットしてクライアントの課題と利用者の定義をre-designします

そういう姿勢がアウトプットに出ている人は確実にできるまでやり続ける人です