書籍【メタバースと経済の未来】読了
極めて個人的な意見であるが、未来世界は、生活時間のほとんどがメタバース内で消費されると思っている。
もちろんデータで分析した訳ではないし、あくまでも個人の感想だ。
だから、実際にどうなるかは全く分からない未来の話である。
しかしながら、感覚として「こうなるのではないか」という確固たるものが自分の中に存在している。
これはもう本能的な感覚としか言いようがない。
それにも関わらず2016年頃にVRブームが訪れて、以後約10年が経過したのだが、メタバース世界がなかなか訪れないことに苛立ちすら感じている。
当時は「日常がメタバースになる世界は、相当に早いのではないか」と思っていたが、2025年の現代において、その状況にまでは至っていない。
(すでになっていて、私だけが認識していない可能性もある)
思ったよりも進みが遅かった理由は様々あると思うが、だからといって「メタバースは永遠に来ない」とは、やっぱり思えない。
自分でもメタバース世界を体感したり、様々な関連書籍を読んだりしているが、何をどう考えても、未来では、リアルとメタバースの割合が「50:50(半々)」位になっていくのではないかと感じてしまう。
着地点が、「60:40」だったり「70:30」だったりするかもしれない。
しかし、それは僅かな誤差であって、「メタバースは永遠に来ない」という話ではない。
30%でもメタバースが普及していれば、それは社会に十分浸透してると言ってよいだろう。
ほとんどの人の生活の一部になるのは間違いない。
今現代でも「スマホ」は日常的なツールだ。
何なら可処分時間のどれくらいをスマホに費やしているのか。
もしくは、可処分金額のどれくらいをスマホ関連に支払っているというのか。
そんな社会が来るなんて、約20年以上前は考えもしなかった。
当時はガラケーのiモードコンテンツに、月額380円などを支払っていた時代だったが、それはそれで異常な世界観だったのかもしれない。
2008年頃にスマホ(iPhone)が日本で発売された時でも、「こんなものは普及するはずがない」という人は存在していた。
それが、すでに日常的に無くてはならないツールになってしまっている。
メタバースだって、「そこにあるのが当たり前」という日が来ても、何ら不思議ではないのだ。
現実的に、便利な部分は多い。
仕事だけを考えても、ホワイトカラーの主な業務はメタバースで代替できるはずだ。
ホワイトカラー業務を担うビジネスパーソンの、ほとんどの仕事が、会議と会議のための資料作りだったりする。
(こう記載しただけで、自分の行っている仕事がつまらないものに思えてくる)
そう考えると、テレワークでも十分に可能だし、Zoom・Meetなどの無機質なタイル画面よりも、メタバース世界での会議の方が、ノンバーバル(非言語)な部分も感じられて、リアルに近い会議の質が保てるかもしれない。
常時メタバース上にいれば、仕事でスタックしても「ちょっといいですか?」と、リアル出社と同じような即時確認ができるだろう。
「これマズイかも」というヒヤリハットも、常時メタバースの世界なら防げるようになるのかもしれない。
益々リアル出社して「会議と会議のための資料作り」を行う意味が全くない。
今も自宅から一歩も出ずに、テレワークだけで完結している人も多いと思う。
それが益々便利になって、いずれメタバースに進化していくだけだ。
この方向性には異論がないと思われる。
それでも、メタバースが普及段階に至るには、まだまだ超えるべきハードルが多いのだろうと思う。
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)がもっと小型化して使いやすくならないと、実際の普及は難しいだろう。
そのティッピングポイント(転換点)が、どのタイミングか。
メガネ型なのか、コンタクトレンズ型なのか。
そうなった際には、リアル世界とメタバース世界の差もほとんど感じられないだろうと思う。
自分にとっては、両方の世界が日常なのだから、「どっちもリアル(現実)」というだけかもしれない。
まさにシミュレーション仮説のような世界観になっていくが、その方向性も不可逆と言えるだろうと思う。
そんな世界で自分たちはどうやって生き残っていくか。
もしかするとあまり深く考えなくてよいのかもしれない。
それが日常世界になるのであれば、普通に生きていくだけだ。
今現在でも、この世界に生きている訳だから、人間は案外環境に適応できるものなのかもしれない。
メタバース世界が当たり前になると「国家の概念ってどうなるのだろう?」とか、「お金はメタバース内通貨だけで完結できちゃうのだろうか?」とか、色々と想像してしまう。
そういう中から新しいビジネスアイディアが生まれてきて、メタバース内での経済活動が活性化されていくのだろう。
本書内では「日本はどのポジションを狙っていくか」という方向性で展開しているが、実際にどうなるのかは私にも分からない。
元々はゲーム大国だったはずだが、その地位もだいぶ厳しい状況になっている。
ゲーム、メタバース、AIだったり、ロボットだったり。
世界が変化するのが不安でもあるが、楽しみでもある。
変化を楽しんで、メタバース世界で長生きしたいと思っている。
(2025/6/15日)