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なぜ水産業なのか?

初めまして、株式会社ポータブル 代表の板倉と申します。

弊社は、水産業者同士で水産物の売買が出来るサービス「UUUOウーオ」を展開しております。

様々な事業体が存在する中、「なぜ水産業で起業したのか?」を

少しでも理解いただけると幸甚です。

私は鳥取県岩美町に生まれ、祖父祖祖父が漁師であり親族も漁業従事者が

多くいる環境で大学卒業まで鳥取で過ごしました。

実家のある目と鼻の先に松葉がにで有名な網代港があり、

高校時代は港で水揚げの手伝いをしたこともありました。

幼馴染も家業を継承し大型底引き網漁船の船長をしている者もいます。

大学卒業後大手物流会社へ就職し鳥取を離れることになりました。

鳥取を離れお盆と正月に帰省していたのですが、

1年2年と経過する度に、船の数が減り

セリに行っても以前の活気はなく、明らかにセリで使う売り場面積が減っておりました。

鳥取に帰省したとある日、船長をしている友人に聞いてみました。

「商売の調子はどう?」と聞くと

「魚の相場が安い」と答えました。

さらに私は「なぜ安いの?」と聞きました。

友人は「理由は買い叩き」と答えました。

*買い叩きとはなるべく魚を安く仕入れる行為のことを言います。

友人はさらに「このままだと自分の子供達には船長を継がせたくない」と言いました。

私は友人の話を聞き、地元の水産業が大きく衰退しているのを目の当たりにしました。

友人が話していた事が現実であり、船の数が減りセリは活気を失っている。

このままでは生まれ育った町の水産業が無くなってしまうと悲壮感に苛まれました。

でもどうにか地元鳥取の水産業をどうにか出来ないだろうか?

鳥取に帰省するたびに地元の水産業は大丈夫だろうか?常に地元鳥取の水産業のことを考えていました。

結婚し妻の実家の家業を手伝うことになり東京から広島へ引っ越しました。

広島に引っ越したことにより隣県である鳥取の情報をニュースで目にする事が増え

なおさら地元の水産業の事が気になりました。

自分の人生において本当にやりたいことは何だろう?と自問自答を繰り返しあることに気づきました。

もし「あなたは何がやりたいですか?」と聞かれたら、真っ先に「地元鳥取の水産業に貢献できることをしたい」と答える自分がありました。

「地元鳥取の水産業をどうにか助けたい」というのが僕の起業の原点なのです。

株式会社ポータブル 
板倉一智

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