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濃密な生き方

■オトナになる中、夢中になって追いかけた “夢”

-小さな頃から、人との繋がりを大事にしてきました。

未来のことを考えるのがとても好きで、部活に命をかけていた高校時代。

当時好きだった、髪の毛が腰ぐらいまでの長さ女の子が突然バッサリと髪の毛を切って来た。

『髪型ひとつでこんなに印象が変わり、人生までもが変わる』そう思わされ、高校卒業と同時に美容学校と美容室勤務の二足のわらじ状態を3年続けた。

「オシャレもしたいけど、学費が高い」

「ハサミなど道具を揃えたいけどお金がない」

それが悔しくなり、少し興味のあった夜の業界へダイブ。どっぷりと浸かることも一瞬は考えたが、夢を諦められず三足目のわらじを履くことに。

「どうせやるなら東京の大きい舞台でやりたい」

その想いは強く、そして精神を支えていた。

この気持ちをもとに、美容師生活4年目の春。美容免許を取得し上京。

(持ち前の夢へと向かう行動力を活かし、この半年前には東京の某有名サロンに就職を決めていた)

東京の美容室は通常の勤務に加え、朝早くからモデルの撮影や雑誌、メディアへの露出、ヘアショーなどがある。

それに加え、夜遅くまでの撮影準備や練習など、毎日の平均睡眠時間は3時間ほど。ほとんど気持ちだけで身体が動いていた。

転機は勤務してから1年を迎えようとしていた頃。

ずっと影で支えてくれていた母親が病気で倒れ帰省。

このためしばらく休職をしていた。

休職時、いままでほとんどなかった「考える時間」が生まれ、深く内省をするようになる。

■IT業界という選択

想いや考えを深めた結果、一度美容師を離れ、学生時代から好きだったITの業界に踏み込んでみようと決断。

(当時の決め手となったのは、「美容師では大切なの死に目に会えない」だった)

とはいえ未経験。試しに派遣として、コールセンターの仕事に就いてみることにした。

入ってからわかったことだったのだが、取り扱っている製品はアメリカの有名会社のスマートフォンサポート。

もともと好きな製品だったこと、やるからには全力でやりたい…

この上昇志向が、入社してから異例の2ヶ月でスペシャリストの部署に異動。(※平均は1年以上らしい)

新しい知識や、リテラシーの高いユーザーの対応をすること半年。

人の悩みはだいたい似たようなもの。慣れるにつれ、飽きも出てくるようになった。

そんなとき、1つのチャンスがあった。

『チームマネージャー』という役職だった。

当時は1チーム/10名ほどで、1人の管理者がいる体制。

マネジメント職は初めてだったが、挑戦しない選択はなかった。

倍率が10倍の中、認めていただき合格。

その後退職までの10ヶ月間、KPI達成やメンバーの育成、賞の受賞など、自分の適性を実感した。

会社の都合により、残念ながらプロジェクトのクローズ。

これにより、転職を余儀なくされてしまう。


■世界が広いと知った就職活動~現職

実はいままで、大学生がやっているような一般的な就活をしたことがなかった。

美容業界という特別な環境だったこともあり、行きたいところには直接自分の足を運び、オーナーと夢について語る。

しかし一般企業はそうはいかない。

試しに転職エージェントや転職サイトをいくつか漁ってみることに。

その時感じたのが、「仕事がいっぱいありすぎる…」

やりたいことも明確ではなかった当時には、どこに行けば良いのかまったくわからなかった。

しかしこの『未知との遭遇』が、自身の好奇心と冒険心をくすぐった。

気になる企業があれば、未経験だろうが募集希望にそっていなかろうが書類を通す。

必要であれば、直接アポを取り話を聞きに会社に行くこともあった。

その結果、20日間で100社を受けることに成功。

最終的には5社の内定をいただいた。

Webマーケティング、編集、営業、エンジニア、カスタマーサポート etc…

選べる職種は多くあったが、結局選んだのは前職と同じ『カスタマーサポート』

なぜ選んだのか?

それは一言に尽きる。

「一番言いたいことが言え、時には厳しい言葉やビジョンへの指摘を受け入れてくれた会社」だったからだ。


■これからの未来

現職では多くの人と出会った。いままでにない規模の大きな事件も経験した。

スタートアップ、ベンチャーについて、金融業界や法律について学ぶことができた。

同時に、大きな失敗も経験し、いっぱい悩み、勉強をした。

やりたいことが見つからなかった入社当時とは違い、勉強の末、自分の価値について改めて気づくことができた。

現在はSNS運用をしながら、独自のコミュニティを作り上げようとしている。

自分の持っている資質、才能を活かし、誰かの背中を押せたり、誰かの心にプラスなことを付け足せるような人間を目指してます。