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人生の転機

初めまして.

京都工芸繊維大学大学院の西川と申します.

今回は私の「人生の転機」とその後について述べていきたいと思います.

私の人生の転機は大学3年生の8月でした.

全てが嫌になり,後期が始まっても大学に行かなくなりました.

病院に行くと適応障害と診断されました.

原因は突発的なものではなく私自身の「性格」だと思っています.

しばらく,家にいて休んでいました.

自分自身が嫌いになりました.

周りのもの全てが嫌になりました.

特にこんな私に育てた家が嫌いになりました.

自殺も考えました.

ただ,怖くてできませんでした.

生き地獄でした.

生きていく気がないのに,死ねないのですから.

それから無気力になりました.

何もせずにボーっとする時期が続きました.

しかし,この先どうすればいいんだろうと考えると,このままじゃいけない気がしました.

とりあえず,アルバイトをしてみることにしました.

このアルバイトは3つほど転々としました.

長くなるので,カットします.

めっちゃ色々ありました.

1年が経ち,休学期間が終わりました.

まだまだ,治っていなかったのですが,授業だけには出ていました.

周りの視線が異常に怖かったのを覚えています.

自分で自分のことが異常だと分かっていたので,余計に怖かったです.

しばらくすると,段々と慣れてきました.

人間って図太く生きていけるようになってるみたいです.

すると,何を血迷ったか,ある女の子に告白をしようとしました.

この時の心情は分からないです.

おそらく,もう失うものが何もなかったので,頭がおかしくなっていたんだと思います.

この女の子はいわゆる幼馴染で地元でずっと遊んでいた子でした.

中学も同じだったんですが,ウブな私は段々と周りの視線を気にして,全く声を掛けなくなりました.

高校,大学は全く会っていませんでした.

その子とは大学2年の時の成人式で久しぶりに会って,連絡先を交換していました.

この時は正直,この子に会いたいがために行ってたと思います.

女々しいですね.

その後,何度か会っていたのですが,その頃も精神的にきていたので自分に自身が持てず,「自分なんかが」みたいなクソしょうもないことを考えて,段々と会わなくなりました.

そのことを今更になって後悔したようです.

後悔するなら,当たって砕けようということだと思います.

捨て身の一撃です.

久しぶりにLINEで連絡を取りました.

ここもクソしょうもなさが出てるんですが,実際に合わずにLINEで自分の状況や今の気持ちをぶつけました.

案の定,お相手がいたようでした.

分かってはいましたが,辛かったです.

でも,清々しさがありました.

よし,VR機器とVR彼女を買うためのお金を貯めようと気持ちを切り替えました.

その数日後,彼女から連絡がありました.

「今は会えないけど,ゆうたろう(私)が会いたいなら,そのための準備をする.」という内容でした.

つまり,私に会うために今付き合ってる人と別れるということです.

思いもよらない展開にビビりました.

嬉しかったです.

その反面,いいのか?という感情も湧きました.

自分が一番したくないことでした.

人から人の幸せを奪うことですから.

女々しく,迷いました.

(だから,DTなんだよ.)

でも,これが最後のチャンスだと思い,自分だけのために「会いたい」と返事しました.

初めてだったと思います.

本当の意味で「自分ためだけに決断する」ということは.

会いました.

食事をして,公園に行って,告白しました.

(公園っていつの時代だよ)

人生の中でも一番緊張してました.

自分の本当の思いをぶつけました.

ここまで自分の考えを曝け出したのは初めてだったと思います.

「おk」をもらいました.

人生で初めて三次元の彼女ができました.

嬉しかったです.

本当の意味で自分を認めてもらったような感覚でした.

自分が嫌いな自分を好きと言ってもらえたんです.

しかも,小さい頃からずっと両思いだったようです.

(漫画か?)

この時,彼女のために生きていこうと決心しました.

やばいやつですね.

やばいやつだから適応障害になるんでしょうね.

社会不適合者です.

ある日,その思いを彼女にぶつけました.

(重過ぎでしょ.)

「僕は君に救われたから,君のために生きたい」

漫画のイケメン主人公しか言ってはいけないワードベスト5には入ってると思います.

彼女は嬉しいと言ってくれました.

それと同時に「でも,自分の好きなように生きて欲しい」と言われました.

これには困りました.

彼女のために生きたいけど,彼女は私が好きなように生きることを望んでいるのです.

生きることを辞めようとした人間には酷な話です.

でも,彼女のために色々しました.

研究,仮想通貨,FX,起業のアイデア出し,東京武者修行のためインターンに応募しまくる,研究室の先輩に会いに行くなどなど.

ここまで,自分で動いたのは初めてだと思います.

でも,しっくり来るものはなかったです.

ある時,同じ研究室にいた子がエンジニアサークルを設立したことを知りました.

そういえば,私が情報工学に進んだのはプログラミングで何か作りたかったからだと思い出しました.

とりあえず,頼んで入れてもらいました.

この時,ProgateやUdemyをやってました.

Web系に強かった子が多かったので,私もとりあえずWeb系に進んでみました.

2018年3月からは京都のベンチャーでインターンをさせてもらいました.

奇跡だったと思います.

情報工学ですが,開発は未経験だったので.

ありがたく,開発について学ばせてもらいました.

ただ,Web系の文化は好きだったのですが,これでずっとやっていくのは疑問が湧きました.

何か作ろうとした時に何にもアイデアが湧かなかったのです.

思い浮かんだとしても,しょうもないありふれたものばかりでした.

この時に一度自分を振り返りました.

自分がやってきたことを.

その時,自分が一番時間とお金を費やしたものはゲームだったことに気づきました.

ゲームを作ってみることにしました.

すると,アイデアがどんどん出てきました.

これだ!と思いました.

昔から付き合いのあるゲーム制作に興味がありそうな2人を誘いました.

それから,作り始めて,2018年11月4日に秋葉原で開催されたデジゲー博に参加しました.

プロトタイプとデモ映像だけでしたが,こんな体験は初めてでした.

それから,ゲーム業界への道を志すようになりました.

当初はクライアントサイド志望でしたが,あまりにも知識が欠如していたので,コンピュータサイエンスの知識が活かせるサーバーサイドを志望するようにしました.

今は絶賛就活中です.

ゲームの歴史に残るゲームを作りたいな.