EduTECH系企業が、売上10億を超えて上場するには？

最近は、いくつかのフィンテック企業が順調に成長しており、徐々にVC投資も活発化してきている。フィンテックの領域の勝ちパターン・上場シナリオは非常にシンプル。

EDUTECH系に近いビジネスモデルの企業様をご支援していたので、課題が手に取るように分かる・・・・

かつ、BBT大学生であり、テックアカデミー受講生なので、ユーザーサイドの気持ちもわかる。（全部、休学中です・・・w）

＜フィンテック企業の勝ちパターン＞

例）マネーフォワードさんとか

①課題とソリューション

誰しもが感じていた「手間・めんどくささ」の問題を、ITの力で解決する

②収益モデル

月額課金のサブスクリプションモデルで、安定的な収益を獲得

③参入障壁

初期プロダクトでも５億くらいぶち込むから、投資量による参入障壁が形成される。

④スケール手法

啓蒙活動、マス広告による市場啓蒙活動。つまり、資本体力があれば、ずずいといける！

＜エデュテック系ベンチャーのよくあるパターン＞

一方で、EDUTECH系のベンチャーに関しては、なかなかエクセレントな切り口が見つかっておらず、サービスとしての価値はあるけど、ビジネスモデルとしては小ぶり、というところが多そう。

①課題とソリューション…○

特定の課題、ニーズに対して、「どこでも」「いつでも」「あなたに最適化したカリキュラム」を提供

②収益モデル…×

特定期間（大体２ヶ月〜３ヶ月）で２０万〜３０万の受講料

結果的に、このLTVが小さいことと、常に新規集客コストがかかり続けることがネックになる。

③参入障壁…×

意外と簡単にできてしまうから、競合がどんどん増える。最終的には販売価格の調整が発生する市場になるから、収益性も下がりやすい。

④スケール手法…×

ターゲットセグメントが狭いからマス広告でのスケールが聞き辛い。結果的に、紹介とかに行く。しかし、コスト最適にはなるが、市場を面で掌握することができず、スケールしづらい。

＜今後の予想＞

①BBT（ビジネスブレークスルー）大学のような、資格付与とコミュニティ機能を強化したモデルへのシフト。しかしも大学資格とすれば、受講期間は平均３年くらいになるからLTV７０万〜１００万くらいに伸びる。

ただし、これだと、かなり優秀な講師陣を集める必要がある。かつ、ある程度参加者の属性にばらつきがないとコミュニティ価値が上がらないので、特定マーケットに絞った段階できつい。

②UDEMYのようなプラットフォーマーに収斂していく

国内優良プラットフォーマー数社が連携して、総合提供になっていく流れなどができると面白い。ただし、まだまだマーケット自体は成長市場なので、あと２〜３年後くらいの流れになると思う。ただ、コンテンツの切り方やシステム設計自体に、モジュール化対応できるプラットフォームにしていた会社が強いのではないか。

③ToBモデルへのシフト

一般的な企業は、ひとりあたりの教育研修コストで100万程度かけているから、ここをリプレイスするモデルにしていくのは、非常に有効であると感じる。収益もサブスクリプションモデルを一部使えるようになるため、上場しやすいのではないか。

と、こんなことやらないと、５億〜１０億もいかない気がする。

仮説ベースなので、たくさん間違っていると思います。ご意見ある方、どんどんお願いします！