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マーケティングは商品開発から始まり、ただの広報施策ではない

日本は「マーケティング発展途上国」。マーケティングには消費者の購買行動かなり変える力と思っていて、マーケティングができる組織は技術志向の役所さんのような風潮が残っている企業をより勝ち抜ける力を持ちます。

日本の特徴は、高い道徳性。それによって積み重なった信頼された社会。勉強熱心で団結した現場で生み出す価値は圧倒的な戦術が積み重なったのが強み。「人を想いやる」というのが無意識に普通だと思う日本はめちゃめちゃ素敵だと思っています。


それでも、戦略的思考の少なさやビジネスにおいての重要な「合理的」なものや逆説的な強さが欠けている。技術的な腕は確かで誠実に対応はするのに効率の悪さも目立つのです。



私の考えるマーケティングってのは、『市場において価値を創造する仕事全部』だと考えます。ましてや会社のような組織を動かす上では欠かせないものです。


マーケティングを理解してない人のイメージって「販促プロモーションの仕事!」というふうに一部でしか捉えていない。宣伝広告や価格施策などの領域で、重要な役割とイメージされてますが、僕の考えるマーケティングの定義ではそこは一部でしかないという感じです。

僕の考えるマーケティングとは、もっと広義で多様性があります。市場価値を作り出して最適化するための一連の活動ですので、企業における仕事の全部分野の大きな輪郭でイメージでいうとオゾン層のようなモノ。


マーケティングは、「知→覚→動→考」もしくは「知覚→判断→行動」がもたらす一連のシステムがある上で機能していくのもので、マーケターを外部から入れるのは”単品商品”しか考えられてない、会社全体を機能させて構築していくには単品だけでなく単品の組合せるような構図そのものにあるはずです。


マーケティングの考え方はマーケティング部のみならず、営業や人事などあらゆる部署の人間も肌感で覚えるべき概念です。働く全ての者がマーケティングマインドで、消費者と向き合いながら本質を突き詰める仕事をすべきなのです。「マーケティング担当ね!」と一部にマーケティングを任している組織は弱いと感じます。


広義なマーケティングの概念を持ってる会社は、マーケティング担当がただの宣伝広告部だと勘違いしてるところはありません。狭義なマーケティングしてる組織によくある問題は、マーケティング戦略に基づいた商品開発が機能していないこと。


マーケティングを蚊帳の外にすると、商品開発する段階で消費者を見なくなるという構造が創られます。ただの技術力だけの伸びた会社ではマーケティング戦略も本末転倒な感じです。


狭義なままの解釈だと、商品開発の出来上がったNEW商品に値段をつけるだけでセールスすることだけが仕事になるのです。つまり「作ったものを売る」という感覚ですね。

これでは、核となる心臓からマーケティングしてる会社には勝てない。「売れるものを作る」というのはマーケティングが販促どころではなく、プロダクト企画を立てるところの仮説のところから始まっていなければならないのです。


「消費者が何を求めているのか?」という真理への理解がないまま、「自分たちの技術をどう売るのか?」この現実感ってかなり多いと思っていて、一見マーケティング が普及していない”闇”にも見えるのですが、これは”希望”なのでは?ととらえます。


仮に大企業の中の商品開発部にでもマーケティンが機能してるノウハウ持ち合わせている担当者がいるとしても、


・商品開発におけるマーケティング機能がリアルに”市場構造”や”売り手の最前線”を読み解く能力を備えている人材がいるのか?

・カテゴリーの未来予測、商業ベースまでの売りやすさまで広く思考したものが、商品開発をリードしているのか?

・流通の仕組み、値段のポイント、プロモーション上のキラークレーム対応、宣伝効果のある図説作りのしやすさ。


そんなことも考えながら商品開発に取り組めるマーケターのような存在が本当にいるのか?っていうところ。


仮にここまで考えられる優秀な方が採用できたとしても、事業部のミッションで評価を下す商品開発の責任者の利害を乗り越えられる仕組みなのか?

内部にいるマーケターは会社が誇る技術や製品の開発に注目された商品開発の利害に巻き込まれて優先順位がぶれるのではないか?

結局、”作るために入ったマーケター”も”売るためのマーケター”に分けるのも狭義なマーケティングすぎて会社全体の利害を消費者視点として考えるには役不足かもしれませんよね。

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