「いつからシステム屋だったんだろう?」——静かに始まったキャリアの話
「最初からエンジニアを目指していました」
そう言える人は、実は多くない。
僕もその一人だ。今では自信をもってシステム屋と言える。でも、その入口は驚くほど日常の中にあった。
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原点は、リビングに置かれた一台のPC
プログラムを最初に組んだのは小学生の頃。
父が当時最先端だったPC-9801Fを買ってきて、リビングに置いてくれた。
テレビに背を向ける配置で、テレビっ子の僕はすぐに振り返ってしまう。それでも、黒い画面に文字を打ち込む体験は、強烈に記憶に残っている。
意味は分からない。でも、動いた
言語は覚えていない。たぶんアセンブリ。
英語も分からず、アルファベットを追いかけるだけのプログラム。それでも、画面が変わった瞬間の地味な嬉しさは、今もはっきり覚えている。
「自分が何かを動かした」——その感覚が、すべての始まりだった。
研究室で知った、泥臭い現実
次に本気でプログラムに向き合ったのは大学の研究室。
C、C++で統計解析。徹夜しても直らないバグ。非力なマシンで何日も回るシミュレーション。
効率も洗練もされていなかったが、「自分で考えて作る」経験が確実に力になった。
組織の中で、初めて自覚した
本当に「足を踏み入れた」と感じたのは、日立への入社が決まった時。
Javaを学び、個人開発から組織開発へ。試験勉強をしている中で、ここが自分の生きる世界なんだと、おぼろげに感じた。
遠回りでも、線はつながる
今では迷いなくシステム屋だと言える。
小学生の黒い画面も、研究室の徹夜も、組織での開発も、すべてが今につながっている。
私ならできる!明日から踏み出す