日本の金融を支えたのは、派手な戦略より「環境整備」だった
ミスは即、新聞沙汰。
金融業界全体に影響を及ぼす基幹システム。
そんな極限のプロジェクトが、実は古い開発ルームの一角で進んでいた――。
これは「環境を整えること」そのものが、プロジェクトだった現場の話です。
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ミスが許されない、金融中枢のシステム
2010年が近づいた頃。
日本の金融の大元を司る会社のシステム開発に関わった。
一度のミスが業界全体に波及し、翌日の新聞を飾る。
緊張感は常にMAX。
「失敗しないこと」そのものが最大の価値だった。
舞台は、想像以上に“古い現場”
場所は東京の主要駅近く。
有名な満員電車路線の駅から歩いてすぐ。
だが、辿り着いた先は、たばこの匂いが残る古い開発ルームだった。
古びた絨毯、暗い室内、人口密集。
正直、モチベーションが自然と湧く環境ではない。
社員3人、環境づくりが仕事だった
社員はわずか3人ほど。
他は複数社のベンダー。
社員の主な仕事は、
開発方針を語ることではなく、
・PCの配備
・サーバの配置
・OAフロアをめくっての配線整理
中には、PCが割り当てられていない開発者もいた。
「まず、仕事ができる状態を作る」
それが最優先事項だった。
環境整備も、立派なプロジェクト
どれだけ優秀な人がいても、
どれだけ正しい設計があっても、
環境が整っていなければ成果は出ない。
環境整備は準備作業ではない。
成功を左右する、れっきとしたプロジェクトだ。
見えないところを整えることが、
日本の金融を静かに、確実に支えていた。
私ならできる!明日から踏み出す