AI時代だからこそ、UXデザインを深く理解する必要がある!
と思い、日本でおそらく最も網羅的にUXデザインのルールをまとめている「Sociomedia ヒューマンインターフェース ガイドライン」を読み進めて、考えたことを記録して、noteマガジンにまとめている。
今日は22つ目のルール。まずは引用から。
22. ショートカットを用意する
経験あるユーザーが頻繁に実行することについて、通常の段階的な操作を短縮してより速く行う方法を提供する。キーボードショートカット、ブックマーク、ジェスチャ、ヒストリーなど。
https://www.sociomedia.co.jp/9228
「ショートカット」の一例として、ダブルクリックが挙げられている。

画像元:Sociomedia
このダブルクリックは、1987年の Apple による Human Interface Guidelines (macOSのUXデザイン設計の解説書) に記述があり、デスクトップコンピューターの黎明期からあるUXデザイン。
ダブルクリックは、デスクトップパソコン・ノートパソコンの基本操作なので当たり前のように思いがちだが、実は、よーく考えられたUXデザイン。
(1) アプリを開き、(2) アプリのメニューから「ファイル」>「開く」と選んで、(3) 表示されるファイル一覧からファイルを選ぶ、という少なくとも3回クリックが必要な行為を、たった一回のダブルクリックで済ませることができる。
そして、「よーく考えられたUXデザイン」である理由は、ダブルクリックによるショートカットが、UXデザインのルール #9「モードレス」を実現していること(上野学『オブジェクト指向UIデザイン』の第6章に詳しく書いてあります)。
「ファイル」>「開く」と選んだ後に、気が変わって他のことをしようとすると、まず、ファイル一覧画面を閉じないといけない。閉じるまでは他のことができない。
でもダブルクリックなら、他のことができない不自由な状態(「モード (mode)」)をスキップできる。つまり、モードレス。ユーザーは常に自由に他のことができる。
モードをなくすためのショートカットは、作業の短縮化を超えたメリットがあるので、とても重要だと思う。
(私が書いたnote記事を転載しています。)