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コップに水をためよう

最近よく取材や登壇などで「コップに水をためよう」と話しています。どういうことか。

誰もがコップを持っている

そのコップには、失敗をすると水が少しずつたまっていきます。コップが溢れるときが成功です。要は、失敗を全くしない人は1ミリも水がたまらないということです。成功するには、コップに水をためる必要がある。
たまに偶然最初から一発当てる人がいます。それが再現性があればその人は「失敗せずに成功できる」天才かもしれませんが、ほとんどの人はそれが偶然であり、再現性がない限りそれは実力ではありません。
たくさん失敗して、コップに水をためよう。

コップに水をためるスピードが速い人、遅い人

世の中には、水がたまるスピードが速い人と遅い人がいます。どういうことかというと、同じ失敗から多くを学ぶ人と、何も学ばない人がいるということです。
例えば、新卒の私が大きな予算でマーケティング・キャンペーンをして、大ゴケしたとします。もし上司に「やって」と言われて、それを「上司が決めたからやってる」と受け身でやっていると、失敗しても痛くも痒くもない。だって「言われてやっただけだし」。
逆に、もしキャンペーンの実施を任されたときに「よし、やったるで!」と腕まくりし、色々と工夫しながら頑張ったら、自分のアイディアを盛り込んだキャンペーンが失敗した時に多くを学びます。きっと、夜も眠れないぐらいに凹み、何が悪かったんだろう、どうしたらよかったんだろう、と内省します。
今の2つの「キャンペーンが失敗した」という同じ事例から、めちゃくちゃ多くを学ぶ人はあっという間にコップに水がたまります。そういう人のことを「オーナーシップがある人」と呼んでいます。逆に何も学ばない人は、全く水がたまりません。永久に何かで結果を出すこともできません。
水をためるスピードを上げよう。

人を信じて、人のコップから水を分けてもらう

これまで起業を通じて、多くの人に助けて貰いました。そんな中一番よかったアドバイスが「一流の人の言葉だけ聞け」というものです。アドバイスを求めると、色んな人が皆違うことをいいます。誰のいうことを聞いたらいいのか分からなくなる。
そんな時は、自分が「一流」だと定義する人のいうことを盲目的に信じてやってみる。すると、その人が汗水たらしてためてきた経験、コップにたまった水を凄い勢いで分けて貰っているのと一緒です。人を信じる、つまりは素直になると(誰のいうことを信じるかにもよりますが)、水がたまるスピードが速まります。
ちなみに私の「一流」の定義ですが、結果を出している人です。VCの担当者のサラリーマンのいってることは薄っぺらいけど、自分でゼロから社員5000人の企業を作った経営者の方々の言葉はめちゃくちゃ重みがある。凄いのは、そういう人たちの言葉は取材記事になっていたり本になったりしてるので、直接知らなくてもアクセスできるということです。
盲目的に、信じてみよう。

器を大きくしていこう

ひとつのコップを制覇すると、より大きいコップにチャレンジできます。要は、器が大きくなっていきます。
器を大きくしていこう。より人生が、面白くなるはず。

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