Webマーケティングとデザイン
WEBサイトは何のためにあるのか…
曰く、集客、告知、アピール、存在を知って貰う為…
何れにしてもより多くの人に見て貰う事を目的とする以上、その本質は…
「WEBサイトとは広告である」
と言う厳然たる事実だ。
広告である以上、矢張り多くの人に見て貰う為に様々な工夫が必要になる。
それは単にSEOの問題ではない。つまらないページや、地味なページを幾らSEOしたところで、見る人の目線はすぐ離れて行ってしまう。
そこで必要になってくるのがLPの工夫だ。
「ターゲッティングLPO」と言うWEBマーケティングの手法がある。
複合的に構成されたサイトの中で複数存在するLPのうち、検索されたキーワードごとに表示ページを変えて異なるターゲットに訴求する手法だ。
私はこれまで、多くのサイトで、サイトの中の独立したコンテンツがヒットする様な工夫を凝らしてきたが、WEBマーケティングの考え方からすれば児戯に等しい手法だったと言わざるを得ない。
まず、第一に先に述べた通り、ページそのものが単体として魅力的でなくてはならない。そこが、まず、デザイナーとしての手腕を問われるところだろう。
第二に、視線の誘導だ。論旨を明快にして、次のページを見たいように画面を遷移させたくなる、キャッチが常に必要になる。
第三に分かりやすさとインパクトだ。洗練されていても、インパクトがなければ、凡百のページと変わらない。分かりやすさがなければ訴求力もないし、見ている人は、クリックもスクロールもしてくれない。
産業広告の中には、?と考えさせて注意をワザと惹く類のものもあるにはあるが、多くは、一目で耳目を惹起するインパクトの強い広告が多い。
マーケッターにはマーケッターの仕事があるので、そこまで踏み込む気はないが、先にマーケティングありきでWEBサイトは成立している事を忘れてはならない。
それは、付かず離れず連動している。デザインは、広告であり、誰も見てくれなければ意味がない。
折角RTBで手に入れた千載一遇の好機を、駄目なデザインのページで台無しにしてしまっては、Webマーケティング担当の方に面目が立たないまでか、デザイナーとして無能と言うものだろう。
これからのWebデザイナーはマーケティングを常に意識して仕事をしていかなくてはならない。