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クリエイティブに生きたい

はじめに

こんにちは、西澤翔太です。

このストーリーでは、私が今までどんな人生を過ごしてきたのか、そこからどうしてエンジニアを目指そうと思ったのかなどを書いていこうと思います。

これは、私自身について書いたものなので、プログラミングの具体的な話とかそれに関する経験談はないので、そこだけ注意してください。

でも、最終的にこのストーリーで伝えたい結論は、ひとつです。

「私は、クリエイティブに生きたい。常に何かを作っていたい。
今までもそういう人生だったし、これからもそういう人生を生きたい。」

ただそれだけです。
正直に書くと、世の中のために何かをしたいだとか、そういう大それた野望はありません。
でも、自分がこういう生き方をしたいと思って頑張った結果、誰かのためになったら、それはすごく素敵なことだなぁと思います。

では、クリエイティブに生きたいと思うようになったきっかけ、私のこれまでの人生を振り返っていこうと思います。

小学生の時は漫画家になりたかった。

小さい時から絵を描くことが好きで、小学5年生の時に漫画家という職業に憧れました。

毎日、何枚もイラストを描いて、小学生ながらにどうすれば絵が上手くなるのか、面白い話が書けるようになるのか、ずっと研究していました。

まず漫画に必要な技術を分割して、この1ヶ月は背景を徹底的に勉強する、次はキャラクターといった感じで計画的にやっていきました。

もちろん周りの友達みたいに遊んだりもしましたが、一人で家で漫画を描いていた瞬間だけは、今でも鮮明に思い出せます。

多分この時から、何かを作るという創作の虜になっていたんだなぁと思います。

中学生で音楽をはじめ、没頭する。

中学生になってから絵を本格的に学ぶために美術部に入りました。
でも、たまたま友達がバンドをやりたいと言っていたのと、兄がギターを前に買ったことがあったので、音楽にも興味を持って、楽器をはじめました。

それから部活で絵は描くものの、音楽が楽しくて仕方なくて、他の時間ではずっとベースとかギターとか触ってました。あまり具体的には覚えてないですが、ギターを触りはじめてから半年くらいの時に作曲もはじめた記憶があります。

ただのコピーだけじゃなくて、気づいたら作曲を始めてたのも、何かを一から作りたいという思いがこの時からあったからだと思います。

文化祭では、何百人の前で一人で歌ったり(今思うと演奏も歌も拙くだいぶ黒歴史です笑)、ソロギターをやったり、バンドをやったりしました。

しかし、小学生の時あれだけ漫画家になりたいと思っていたのに、いつの間にか漫画を描くことはなくなっていました。けど、そこには挫折や後悔という感情は全くなく、「作曲楽しい!」という思いだけでした。


今思えばこの時が、今までで一番純粋に創作に没頭していたと思います。

将来も、他人も、環境も、時間も、全部忘れて、ただ好きなだけ音楽と作曲に浸っていました。

高校生でライブハウスに月一で出演、芸大を目指す

高校生になる頃には、音楽としての技術も上がり、部活では軽音部に入りました。

そこで、知り合った仲間とバンドを組んで、オリジナル曲を作り練習し、ライブハウスで披露するという毎日でした。

中学の時は、基本的に一人で音楽をやっていましたが、この時から音楽仲間が増え、バンドも複数掛け持ちしたり、ライブに出たりなど、外の環境と関わることが多くなってきました。

しかし、よくある話ですが、自分よりすごい人がうじゃうじゃいるわけです。
もう高校生ですし、自分は特別ではない、才能があるわけでもないというのを理解できてしまうんですね。

ライブやバンドの大会に出れば、どれだけ気持ちを込めた曲も演奏も、よく知らない人からあれやこれやとダメ出しをされ、あってもお世辞の「よかったよ」という一言のみです。

それでも、「作曲だけは誰にも負けたくない」「自分ならもっといい曲が作れる」という一心で曲を作り続けました。

そんな中、将来のことを考えたときに、やはり作曲家を目指したくなってしまうわけです。

最終的に希望した進路は、東京芸大の音楽環境創造科。
高校生活の残り半分はずっと受験勉強に費やしました。


しかし、結果は不合格。

それでも、できることは全てやりきったと思ったのと、芸大にいけなくても作曲家は目指せるという気持ちから、後悔は全くありませんでした。

大学で現実と自分自身を知る

中学から音楽漬けだった私は、大学に入ってもやはり作曲する毎日です。

しかし、毎日、孤独に、ただ自分自身の感情と向き合い続ける日々は、ものすごく辛かったです。
私の場合、自分の感情を全部歌詞にして、曲に乗せて作っていたので、自分自身の深い感情と向き合わざるを得ないんですね。

「本当にどうしてこんな辛いことやっているんだろう?」
「何も考えずに周りみたいに大学生活を謳歌できれば楽だけど、そんな自分は許せない」

そういう孤独感から来る不安や自己嫌悪。満足した曲がいつになっても書けない焦り。

一度ネットを開けば、自分よりいくつも年下の子がもうアーティストとしてメディアで活躍している現実。

きわめつけは、少しでも音楽に関わろうと音楽スタジオでバイトを始めたのですが、そこで実際の音楽業界の方のブラックな話が聞こえてくるわけです。

輝いていると思ってた世界が、全然そんなことなかったことを知りました。

バイト仲間はみんな何歳も年上の方で、その中には30歳を過ぎてもバンドで売れるために、ずっと頑張っている方もいました。

こうした現実が一気に目の前に現れて、「ああ、挫折ってこうやってしていくものなんだな」と正直感じました。

これがだいたい大学1年の夏終わりのことです。

この頃には、高校生の時の「誰にも負けたくない」というエネルギーはなくなってきて、だんだん楽器に触れる回数も減っていきました。


しかし、秋も半ば、やる気も何もかも尽きかけていたある日、中学生の時に作った曲のデータを偶然見つけました。


そこには、私がまだ純粋に音楽が好きで、作曲がただただ楽しくて、夏休みや冬休みに兄と一緒に徹夜で作った曲たちがいっぱいありました。


それを聴いた瞬間に、もうどうしようもなくなって、今までのいろんな感情や思い出が一気に呼び起こされて、涙が溢れてきてしまいました。
そして、自分でもよくわからないまま、その日はただずっと泣いていました。

そして、将来についてもう一度考える

それから、もう一度将来について真剣に考え直しました。

このままじゃ絶対にダメだということはもちろんわかっていましたが、また作曲家を目指し直すのかどうなのか。
今度は、ただ憧れだけではなく、現実も知った上で決断する必要がありました。

この決断は今後の大学生活と就活、ひいては人生全てに大きく影響してきます。

そして、最終的に私が選んだのは、職業作曲家は目指さない。というものでした。

職業作曲家というのは、いわゆるアイドルやアーティストに楽曲提供をする作曲家のことです。
また、それによって稼いだお金で生活している人のことです。

この選択に至った理由は2つです。

・やっぱり自分が作りたい曲を作りたい

・ただ作曲がしたいだけで、それによってお金を稼がないといけない理由はなかった

なんだそんな理由かと思うかもしれませんが、紆余曲折したのちに、やっと確信を持ってこれらを自覚できたのです。

さて、ここでやっとエンジニアの話になります。

じゃあ、仕事はどうしたいのか?

私は、この経緯のもとで自分の仕事をどうしていきたいのか考えました。

もし、作曲家として生計を立てられるのが一握りではなくて、それこそ身近に作曲家が何人もいるような世界なら作曲家を目指していたと思います。

しかし、現実はそうではない。

そこで、楽しみは趣味の作曲にして、仕事はなんでも良くてただお金が稼げればいいという考えが浮かぶかもしれませんが、それも私にとっては違います。

ここまで話したように、

私は今までの人生のほとんどの時間をクリエイティブな創作の時間に費やしているわけです。

何をやっていてもいい学生時代のほぼ全ての時間をです。

そのような人が、今後の人生の大半を占める仕事の時間を、クリエイティブとはかけ離れたことをやっていたいと思いますか。


違う。私は、やはり何かを作っていたい。


最終的にこの気持ちが消えませんでした。

そこで、作曲家以外に、作曲家のようなクリエイティビティを発揮できて、かつ現実的に今から目指すことができる職業って何かあるかな?と考えました。


それで、たどり着いたのが、エンジニアだったというわけです。


さすがに私も、作曲とプログラミングは違うでしょと思いましたが、ものは試しです。
なんでもやってみなければわからない。

それに、これまで見てきたように私は、漫画やイラスト然り、作曲しかり、何かを創作するのが昔から好きだったので、もしかしたらプログラミングも楽しむことができるのではないか?と思いました。

結果としては、今のところ大当たりです。

それでもまだ始めて半年なので、純粋に楽しんでいるだけのフェーズかもしれませんが、何事も辛い時期はやってきます。

今は、自分のこの気持ちを信じて、エンジニアを純粋に目指していけばいいかなと考えています。

そして将来は、仕事でアプリやサービスを開発して、プライベートでは作曲をして、という創作に囲まれた生活の中で、生きていければ幸せだなと思っています。

将来どんなサービスを作っていきたいか?

では、具体的にこれからどんなサービスを作っていきたいかということも少し書いておこうと思います。

おそらく、このような経緯でエンジニアを目指したという方は少ないと思います。

私自身、今まで絵を描いたり、曲を作ったりした経験を無駄にはしたくないという思いもありますし、何よりそういった創作活動それ自体が好きです。


だからこそ、

将来は創作活動をしている人々の力になれるサービスの開発に携わりたいと思っています。


具体的には、創作ツールの開発やクリエイター同士の関わりを支援するサービスなどです。

私のこれまでの創作経験を活かしながらエンジニアとしても活躍できたら、それは私にとって間違いなく一番理想的な将来像だと言っていいと思います。


また、現在はiOSアプリ開発にとても興味があり、実際に開発していても楽しいと感じているので、分野としてはiOSエンジニアを目指しています。

これからやっていく中で、iOSアプリ以外の分野もやることになるかもしれませが、

根本的にどんなサービスを作りたいかということに関しては、おそらく変わらないのだろうと思います。
(もしかしたら、クリエイター支援のサービスに関われるのならば、最悪エンジニアとして働けなくても良いと思ってしまうほどかもしれません。。)

なんにせよまだ始まったばかりなので、これからやっていきながら、より将来についても考えていきたいと思います。

終わりに

長くなりましたが、私のこれまでの人生と、エンジニアを目指した理由、これからどうしていきたいのかを正直に語りました。

企業の方に読んでいただくというより、自分自身の振り返りと今の気持ちの整理、これからの自分の希望を再確認する意味で書きました。

少しでも私のことを知ってもらえたら幸いです。

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