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人工知能の世界で思うこと 其之弐

人は人工知能に負けるとか勝つとか議論している人を偶に見かけるけど、個人的には、共存。そもそも、勝ち負けを議論する理由がわからない。まず、勝ち負けを議論している間で人工知能の本質がわかっていないと思う。まあ、勝ったらすごいし便利だろうね、とって変わられる仕事もあるだろうし。でもね、怖いんだよ、人工知能って。そもそも、人間って社会にとって有害か?って議論をしたときに悪だろうって思うんだよね。そうなったときにありとあらゆるリソースを使って人間に喧嘩売ってくると思うんだよ。Deepmind社が緊急停止ボタンを作ったのは納得出来るんだよね。サンデル教授で有名になったトロッコ理論もそう。もし、自動運転の車に乗ってました。このまま行けば5人を殺してしまう、でも、右にハンドルを切れば1人の犠牲ですみます。もし、この人工知能がアシモフの三原則を忠実に守ったとしたときに車ごと自爆する様な選択をするかも知れない。同乗者は、人工知能にとって守るべき存在か否か?とか、結構考えることが多い。

と、進化すればするで考えないといけないことは結構あるわけで、実のところこれから哲学がとっても重要なテーマになると思う。ボクは哲学を吉田夏彦先生に指導して頂いたのだけど、レポートに「合理性と経済人モデル」を書いて提出した。自分でいうのもあれだが、まあ、不出来だったんだけど吉田先生は笑ってコメントしてくれた。ダニエル・カーネマンの「プロスペクト理論」とハーバート・サイモンの「限定合理性」の比較みたいな話なんだけど、要するに人間って自分の利益にとっても堅実、ただ、その堅実さは、自分の知識範疇の枠内となるって話。

だんだん脈絡のない話になってきたのだけど、元に戻すと勝つか負けるかは別段大した話じゃなくて、リソースとしてどう使うかが重要で勝ち負けはあまり関係無いと思う。だって、人間だもん。

※この投稿は、あくまでも一個人で思想によるもので所属する組織には一切関係のないものです。