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IoTで思うこと 其の壱

Internet of Things、いわゆるIoTってなに?って話はかなり前に議論になった話。直訳すると「モノのインターネット」と訳されたのだけど、「コトのインターネット」という人もいる。個人的にはどっちでもいいかなぁ?と、思っててこれもあくまでもデータをとる手段でしかないからねっていうところで難しい事は考えないようにしてる。

「そんな事はむかしからやってるよ」

で、東工大のエッセンシャルMOTクラスでIoTの話になったときに「そんな事はむかしからやってるよ」って話になった。そう、日本は昔からやってる。壊れたらサービスさんがきて直していくコピー機なんてホント、IoTそのものだよってなる。

マイケル・ポーター先生がIoTの戦略的モデルをしたの様な感じで示してる。


単体のIoTはモニタリングで情報取得、次に情報を利用して制御、さらに制御を最適化、最後に自律して動くって流れになる。で、最適化とか自律とかが多分、人工知能と絡む所になる。「昔からやってるよ」がモニタリングなんだよね。

新しくすることはシンプルに考える

で、IoTの利用で多いのは、【今ある何か】にIoTを加えると新しいサービスになる。例えば、コピー機。コピー機は、紙になったモノを複製するために必要なので複製さえ作れればいい。コピー機は紙を複製するサービスを提供していると考えると新しい課金モデルが出来る・・・っていうかやってるんだけどね、コピー機メーカーさん。B2Bだとこの置き換えモデルで新しいサービスを作ることが出来る。エアコンだってそうで室内の空気を快適にするサービスを提供、その対価を払うっていうサービスが出来る。ただ、商品単独だとつまらないし、ビジネスのスキームがエアコン中心で終わるのを防ぐためにビジネス・エコシステムを考えたりする。エアコンだけだとつまらないけど、例えば、お年寄りの熱中症対策とか組み合わせてすっごく暑いのにエアコンのスイッチが入らない・・・これは倒れているか我慢しているかどちらかだ!ということで駆けつけサービスと組み合わせるとね。あと、極端だけど、駅の改札をとった瞬間、家のエアコンのスイッチが入って帰宅したら涼しいとかね。ほかのモノと組み合わせていって利用者への提供価値の最大化を作って行くとかが大事になる。

難しいビジネス・エコシステム

意外と難しいビジネス・エコシステムの構築。本当はビジネスモデルとセットで考えるのが理想的なんだけど、これがうまくいった例を自分は知らない。世界中探せば有るかも知れないけどね。このあたりが、ビジネスの壁なのかなぁ?と、思ったりしてるのだけど・・・まあ、そのうちなにか思いついたら書きます。


※この投稿は、あくまでも一個人で思想によるもので所属する組織には一切関係のないものです。