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大学とソフト会社の関係性がとってもいけていないと思う件

研究をするとそれなりにソフトを使って分析したり、解析したりする。例えば、ボクが通っているJAISTは、学校としてはOffice365が使える。LevelはE1ぐらいかなぁ?大学はお金を払って導入していると思うんだけど、仮にMicrosoftの競合が企業が「大学生は、無料で使えます、サポートもバッチリしますよ!」ってやった瞬間、Officeじゃなくなるかもしれない・・・ってなった時のお話。

学生は、無料で使ってください!

Student License なソフトは割とある。その中でダントツなのが個人的にTableau。BIツールと呼ばれてるものでビックデータ系のアプリでは結構ニーズがある方だと思う。Excelの円グラフレベルから統計バリバリのデータ分析、表現テンプレートの多さと個人的には、かなり好きなツール。ただ、年間ライセンスが10万円ぐらいするソフトなのでおいそれとは手が出せない。しかし、学生は無料で使えるのだ。要するに学生時代から研究でも何でもいいから使って、そうすると履歴書に書けたりもするよ的なストーリーが続く。北米だと大学によっては講義で使っている場合も有るらしく、講義で基本操作を勉強して、インターンでデータを使った実践、卒業する頃にはアナリスト手前、実際に業務でアウトプット出せるようになるまで1年いるかねぇ?って感じなってもおかしくない。こういう学生を作るシナリオでやってるかは分からないけど出来なくないよねー。

いけてない会社

Tableauさんはとっても商売的にもグッドな事例。ほかにも似たようなやり方をやっているソフトメーカーさんはそこそこある。で、いけてないところは、大人の事情でかけないけど、世界的なソフト企業2社。一社は、学内ライセンスが高すぎて途中で使えなくなったという国立大学の寂しい懐事情もあるんだけど、確実に言えるのは、この会社の統計ソフトを情報科学の学生は触れずに卒業することになる。この瞬間、触れるソフトの選択肢が変わるわけでエンジニアにおけるビジネス・エコシステムでキーストーンを放棄したと言ってもいいじゃないかなぁ?ハブの領主の状態。ちゅーちゅー吸うだけで商売が出来る時代は過去。もう、オープンソースか無償に近くて同様の機能があるソフトなんて山のようにあるわけで、ビジネス・エコシステムを考えると学生ぐらい、日本は少子高齢化で少ないわけでオープンにして社会人になった時に即戦力になることは、お互いWin:Winだと思うんだけどなぁ。

育てることもしてください

ということで学生特権的なところをオッサンが上手く享受して居る所もあるなーと思いつつ、でも、本来の学生さんが使える領域が増えるといいなぁと思う所。

※この投稿は、あくまでも一個人で思想によるもので所属する組織には一切関係のないものです。