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人は育てられないという持論

成長ってのは内発的動機でしか達成しえないので、教育という概念はちょっとずれちゃうんじゃないかという考え方。僕らマネジメント側の指導って、たぶんキッカケ程度の価値しかないので、本人の中に育ちたいという意欲、課題を感じていないければたぶん無理というのが僕の持論

ので、教育というよりも管理側の役割は指導なんだろうと。で、指導ってシンプルにその人の課題をキッチリ浮き彫りにするところから始まるから、まず第一に観察、次にコミュニケーション、そんでその人の弱さとか、いいところ見つけて、あとは環境を作ることが指導なのかもしれんと思っている

実際に今現在、指導に当たっている女性社員は、根本的に自信がなくて、「自分は要領が悪い」と思っている。で、実際の仕事の話をしているときはひたすらメモをする子なの。一見すると覚えるために頑張っているように見えるけど、これ、メモすることが目的になっていて、それをすることで安心して、そのときの言葉はほとんど聞いていないという問題があった。そこで、メモを一切禁止にして話を聞けという指示と、質問があればわかるまで何遍でも答えてやるという道筋を作ったら、目つきが変わって、覚えが良くなったのと、要点をつかめるようになってきた。

このケースの場合、この子がそもそも論「自分はダメだから」という視点で、覚えるためにメモらなきゃという動きが癖になっていて、本質的なところを見落としていたため、要領が悪い覚え方になっていただけで、もともと真面目なので、あとは気づきさえ与えてあげれば彼女自身が変わることができる才能を持っていたということだ。だから、メモ禁止、とことん話すという道筋を作るのが、この場合の指導なんじゃないかなと。

まもっとも、これからが本番なわけで、まだまだスタートライン。もちっと頑張らなきゃいけないなと。思うとる次第。