フルタイム勤務・育児・副業の合間にAIを使ってビジコンで優秀賞を取るまでの全手法
こんにちは、糸山です。
僕は普段、フルタイムで会社員をしながら、
副業をして、
2人の子どもの育児や家事もやっています。
正直、毎日かなりバタバタです。
「何か新しい挑戦をしたい」と思っても、
まとまった時間なんて、なかなか取れません。
そんな僕が今回、
山口県で開催されたビジネスプランコンテストに人生で初めて挑戦して、
ありがたいことに優秀賞をいただくことができました。
たぶん、この記事を読んでいる人の中にも、
「やってみたいことはある。でも時間がない」
「仕事も家庭もある中で、挑戦なんて無理じゃないか」
「AIって便利そうだけど、結局どう使えば成果につながるの?」
そう感じている人は多いと思います。
結論から言うと、
今回の結果はAIをうまく使ったことと、
AIでは代替できない地道な準備をやり切ったこと、
この2つが噛み合ったから出せた結果でした。
この記事では、
僕が実際にやったことを、できるだけ具体的に全部書きます。
単なる「AIすごい」という話ではありません。
忙しい人が、限られた時間の中でどうやって勝率を上げるか。
その再現性のあるやり方として読んでもらえたら嬉しいです。
応募のきっかけは、風邪で寝込んでいた日のスマホでした
コンテストの存在を知ったのは、開催の約2か月前。
1月、たまたま風邪で寝込んでいた時でした。
布団の中でスマホを見ていて、たまたまその募集を見つけたんです。
普通なら、
「面白そうだな」で終わっていたと思います。
でもその時はなぜか、
「これ、出てみようかな」
と自然に思いました。
ただ、そこからが現実です。
僕には自由に使える時間がほとんどありません。
仕事もある。
家のこともある。
子どものこともある。
副業も止めたくない。
つまり、
“時間がある人のやり方”は使えないわけです。
だから最初に考えたのは、
「全部を自力でやる」のではなく、
AIに任せられる部分を徹底的に任せようということでした。
最初にやったのは、AIに“答え”を出させることではなく“壁打ち相手”にすること
コンテストに出ると決めて、
まずChatGPTに入れたのは、僕の強みや経験、これまでやってきたことでした。
たとえば、
- 自分は何が得意なのか
- どんな仕事をしてきたのか
- どんな領域なら経験が活きるのか
- どんな課題感を日頃から持っているのか
こういった材料を投げて、
ビジネスアイデアのたたき台を何パターンも出してもらいました。
ここで大事だったのは、
AIの出力をそのまま採用しなかったことです。
AIは、ゼロから何かを出すのはすごく速いです。
でも、その案が本当に成立するか、
自分がやる意味があるか、
実行できるかまでは、こちらが見極めないといけません。
僕はAIから出てきた案に対して、ずっとこんな問いを投げ続けていました。
「このビジネスは本当に成り立つのか?」
「市場はあるのか?」
「自分の強みで勝てるのか?」
「それって理想論じゃないか?」
「今の自分のリソースで実現可能か?」
このやり取りを繰り返していくと、
ふわっとした案が、少しずつ現実味を帯びてきます。
たとえるなら、
最初は粘土の塊みたいなアイデアです。
AIがその塊をたくさん出してくれて、
人間である自分が削って、整えて、形にしていく。
この役割分担がかなり大きかったです。
結果として、限られた時間の中でも
応募書類として出せるレベルまで一気に持っていけました。
そして、そのプランで一次選考を通過できました。
AI活用で一番効いたのは、「評価基準」を先に入れたこと
一次選考を通過してからは、
次の勝負はファイナリストとしてのピッチでした。
ここで、AIの使い方をもう一段深くしました。
その中でも特に効果が大きかったのが、
コンテストの評価基準をAIにインプットしたことです。
これはかなり重要です。
多くの人は、
「自分が話したいこと」を磨くことに集中します。
でもコンテストは、
“何が評価されるか”が先に決まっているゲームです。
つまり、良いプランを作るだけでは足りなくて、
審査される軸に合わせて見せ方を設計する必要があるんです。
たとえば、評価項目が以下のようなものだったとします。
- 新規性
- 実現可能性
- 市場性
- 地域性
- 収益性
- プレゼンテーション力
この場合、どれだけ熱い想いがあっても、
実現可能性や市場性が弱ければ評価は伸びにくい。
逆に、アイデア自体が派手でなくても、
「なぜこの人ならできるのか」
「誰にどう価値を出すのか」
「ちゃんと継続可能なのか」
が伝われば、評価される可能性は上がります。
僕はこの評価基準をAIに入れた上で、
「このプランの弱点はどこか」
「審査員目線だと何を突っ込まれるか」
「どの要素を補強すれば点数が伸びやすいか」
という視点で壁打ちを続けました。
これはかなり実践的でした。
AIにただ相談するだけだと、
回答はそれっぽく広がっていきます。
でも評価軸を与えると、
回答の精度が一気に上がります。
言い換えると、
AIは“優秀な部下”に近いけれど、
評価基準が曖昧なままだと、成果物も曖昧になりやすい。
逆に、採点ルールを渡せば、一気に使いやすくなります。
この感覚は、仕事でもかなり応用できます。
プレゼン資料づくりも、AIでかなり時短できた
ファイナルに進んでからは、
プレゼン資料づくりにもAIをフル活用しました。
僕がやった流れは、ざっくりこうです。
1. ChatGPTでピッチ台本を作る
まず、5分の発表全体の台本を作りました。
ここで意識したのは、
「言いたいことを全部入れる」ではなく、
5分で伝わるように削ることです。
5分って、思っているよりかなり短いです。
日本語のプレゼンは、話すスピードにもよりますが、
1分あたりだいたい300〜350文字前後。
つまり5分なら、ざっくり1,500〜1,750文字くらいが一つの目安です。
これを超えると、
早口になるか、どこかを飛ばすことになります。
なので僕は、
AIに台本を作ってもらうだけでなく、
「この内容を5分以内に収めるにはどこを削るべきか」
「一番印象に残る流れは何か」
まで詰めていきました。
2. 台本をスライドごとに分解する
次に、完成した台本をスライド1枚ごとに分けました。
この工程を入れると、
「このスライドで何を伝えるか」が明確になります。
スライドは文章を並べるものではなく、
話の補助装置です。
1枚につき1メッセージ。
ここが崩れると、一気に伝わりづらくなります。
3. 各スライドの画像生成プロンプトもAIに作らせる
次にやったのが、
各スライドに合うビジュアルを作るための指示文づくりです。
これも自分でゼロから考えると地味に時間がかかります。
なので、ChatGPTに
- このスライドの役割は何か
- どんな印象を与えたいか
- どんな構図なら伝わるか
を整理させた上で、
画像生成AI用のプロンプトまで作ってもらいました。
4. Geminiで画像生成する
そのプロンプトをGeminiに渡して画像を作成。
それをスライドに配置しました。
この流れにすると、
資料全体のトンマナが整いやすいですし、
見た目の説得力もかなり上がります。
言葉だけのスライドより、
一瞬で空気を作れるビジュアルがある方が強い。
これは本番でかなり効きます。
以下のスライド画像を生成して。
目的:ツール導入が進まない“構造”を数字で固定する
ビジュアル案
中央に巨大な数字:約9割が兼務(9割だけアクセント青)
その下に小さく:広報担当者がいても、回らない
背景:真っ黒なカレンダー(予定がびっしり)or 書類の山(抽象)
右端に小さく「総務/採用/営業/経理…」のタグを散らす(読みやすい範囲で)
文字(これ以上増やさない)
タイトル:現場の構造
メイン:約9割が兼務
サブ:“学ぶ時間”がない
※「約9割」は強い主張なので、スライド右下に小さく以下のスライド画像を生成して。
目的:ツール導入が進まない“構造”を数字で固定する
ビジュアル案
中央に巨大な数字:約9割が兼務(9割だけアクセント青)
その下に小さく:広報担当者がいても、回らない
背景:真っ黒なカレンダー(予定がびっしり)or 書類の山(抽象)
右端に小さく「総務/採用/営業/経理…」のタグを散らす(読みやすい範囲で)
文字(これ以上増やさない)
タイトル:現場の構造
メイン:約9割が兼務
サブ:“学ぶ時間”がない
※「約9割」は強い主張なので、スライド右下に小さく「それっぽい主張」では弱い。根拠を集める工程もAIで仕組み化した
ビジネスプランで説得力を出すには、
当然ですが、主張だけでは足りません。
「ニーズがあります」
「可能性があります」
「地域に価値があります」
こういう言葉は、誰でも言えます。
大事なのは、
“なぜそう言えるのか”を示すことです。
今回、僕のプランは広報関連の内容だったので、
その裏付けになる情報収集もかなり重視しました。
そこで使ったのが、
ディープリサーチ機能やNotebookLM、Geminiの連携です。
集めた情報を整理して、
必要な根拠を引き出しやすい状態を作っておく。
この下準備をしておくことで、
表面的ではない説明ができるようになります。
ここでのポイントは、
AIに「調べさせる」だけで終わらないことです。
- どの情報が重要か
- どのデータが主張を支えるのか
- 逆に、どこは弱いのか
- 審査員に聞かれた時にどう返すか
このあたりまで考えておくと、
発表の厚みがかなり変わります。
AIは検索を速くしてくれます。
整理も速くしてくれます。
でも最後に「この根拠で十分か」を判断するのは人間です。
ここを丸投げしないことが、
AI活用で失敗しないコツだと思っています。
ただ、AIだけでは勝てなかった。最後は“人間の準備”がものを言う
ここまで読むと、
「かなりAIでなんとかしたんだな」と思われるかもしれません。
実際、それはそうです。
でも、優秀賞という結果につながった理由を一つ挙げるなら、
僕はむしろAI以外の準備だったと思っています。
ここからは、その話をします。
1. 事前に会場へ行って、本番環境を確認した
僕は事前に、
実際にピッチをする会場へ足を運びました。
見たのは、雰囲気だけではありません。
- 発表者から客席がどう見えるか
- 演台の高さはどれくらいか
- パソコンの置き方はどうなるか
- 使える機材は何か
こういう細かい部分まで確認しました。
なぜここまでやるのかというと、
本番で緊張する原因の多くは、
“知らないことがある状態”だからです。
逆に言うと、
見たことがある、想像できている、再現したことがある。
この状態にしておくだけで、かなり落ち着けます。
自宅では、会場で見た演台の高さに合わせて
昇降デスクを調整して練習しました。
審査員がいる位置を想定して、
その方向を見ながら話す。
手元のパソコンを見る角度も合わせる。
かなり地味です。
でも、こういう再現が本番で効きます。
スポーツでも同じですが、
本番だけ別環境だと、人は簡単に崩れます。
だから僕は、
できるだけ“初見”を減らすことに全振りしました。
2. 録画と録音で、自分のプレゼンを客観視した
YouTubeに限定公開して移動中など聞いてました
練習では、自分のピッチを録画しました。
そして、それを何度も見返しました。
さらに、音声も繰り返し聞きました。
これがかなり大事でした。
自分で話している時って、
意外と自分のことが見えていません。
- 思ったより早口
- 語尾が弱い
- 間がない
- 視線が落ちる
- 同じ言葉を繰り返している
- 強調したいところが伝わっていない
こういうことは、録画すると一気に見えます。
特に5分ピッチみたいな短時間勝負では、
1つの無駄がそのまま致命傷になります。
たとえば、10秒削れれば、
最後のまとめに10秒使えます。
10秒あれば、印象に残る一言を入れられます。
たった10秒ですが、
5分の中ではかなり大きいです。
録画して改善。
録音して改善。
またやる。
この反復で、プレゼンはかなり洗練されていきました。
目からも耳からも入れることで、
内容が頭に定着しやすくなる感覚もありました。
五感を使って体に染み込ませる、という感じです。
3. 「現物」を出して、記憶に残る工夫を入れた
当日は10名のファイナリストが発表しました。
こういう場では、
内容の良さだけでなく、
“最後に何が記憶に残るか”もかなり大事です。
そこで僕は、
ピッチの中に「現物」を持ち込むことにしました。
地域の魅力を語る流れの中で、
僕が好きなお菓子をポケットから取り出して、
「これが宇部の宝です」と実際に見せたんです。
これは、やってみてかなり良かったと思っています。
言葉だけの説明は流れていきます。
でも、モノが出てくると空気が変わります。
審査員や観客の頭の中に、
その瞬間だけ一つ絵が残るんです。
プレゼンって、情報戦でもあるんですが、
同時に記憶の戦いでもあります。
「あの人、何話してたっけ?」では弱い。
「ああ、あのお菓子を出した人ね」と思い出してもらえるだけで強い。
もちろん、奇をてらえばいいわけではありません。
でも、内容とつながった形で
一つフックを作るのはかなり有効だと思います。
4. 本番前のコミュニケーションで、会場の空気を味方につけた
会場に着いてからは、
他の出場者やスタッフの方と積極的に話しました。
これも地味ですが、効きます。
発表前って、黙っているとどんどん緊張が増します。
頭の中が自分のことだけになって、
余計に固くなるんですよね。
でも、人と話すと少しほぐれます。
呼吸も整うし、表情も柔らかくなる。
それだけじゃなくて、
周りの人が自分の存在を少しでも知ってくれた状態で登壇すると、
会場の空気が少しだけ“敵”じゃなくなります。
完全なアウェーより、
ちょっと顔見知りがいる場の方が話しやすい。
これは感覚的ですが、かなり大きいです。
プレゼンの実力って、
スライドや話術だけで決まるわけではありません。
その場でどう立つか。
どう空気に入っていくか。
こういう部分も、結果にちゃんと影響します。
忙しい人ほど、AIと人間の役割分担をはっきりさせた方がいい
今回あらためて感じたのは、
忙しい人ほど、
「どこをAIに任せて、どこを自分がやるのか」を明確にした方がいいということです。
僕の中では、こんな整理でした。
AIに任せたこと
- アイデア出し
- 壁打ち
- 論点整理
- 台本のたたき台作成
- スライド構成の補助
- 画像生成用プロンプト作成
- 情報整理の補助
自分がやったこと
- どの案を採用するかの判断
- 実現可能性の見極め
- 評価基準に合わせた戦略設計
- 練習と改善
- 会場確認
- 本番での伝え方
- 印象に残す工夫
この切り分けをすると、
時間の使い方がかなり変わります。
全部自分でやると、時間が足りない。
全部AIに任せると、薄くなる。
だからこそ、
速さはAI、勝負どころは人間
この考え方がちょうどいいと思っています。
まとめ|AIは最強の近道。でも最後に差がつくのは、やっぱり地道さ
今回、多忙な毎日の中で
ビジネスプランコンテストに挑戦し、
優秀賞という結果をいただけたのは、
AIをうまく使ったことと、
泥臭い準備を最後までやり切ったこと、
その両方があったからです。
AIは、時間がない人にとって本当に強力です。
思考の初速を上げてくれるし、
一人ではたどり着けない観点もくれます。
でも、最後の最後で結果を決めるのは、
本番を想定してどれだけ詰めたか。
どれだけ自分の言葉にしたか。
どれだけ相手に伝わる形にしたか。
そこは、人間の仕事です。
忙しいから挑戦できない。
そう思っていた過去の自分に、今ならこう言えます。
忙しい人でも、やり方を工夫すれば勝負できる。
むしろ時間がないからこそ、
AIを使って、やるべきことを絞る価値があります。
何かに挑戦したいと思っている人の参考になったら嬉しいです。