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二本松菊祭り

 2018年7月より、二本松菊祭りで展示するブースについての企画会議が始まりました。二本松市出身者を中心にメンバが-集まり、それぞれのテーマに沿ってアイデアを出し合いました。私たちは、「愛」をテーマに設定し、高齢者から子供まですべての層に楽しんでもらえるようなアイデアを考えました。そこで、私たちが考えたのは、真ん中にハートをおいたフラワーウォールでした。これを制作することによって、フォトスポットとして親世代から若者に対しては”インスタ映え”を狙い、高齢者に対しては形として残る思い出作りにつながるものになることを狙いました。このフラワーウォールを制作するにあたって、二本松市内の花屋さんから指導を受け、花を挿すためのスポンジの取り付けから、花をイメージ通りに挿す段階まで、学生が中心となって行いました。また、実際に私たちがフラワーウォールの前に立ってPRした際には、インスタグラムのフレームを用いて写真を撮り、地域の方々との交流をする機会にもなりました。


 この経験を通して、一から考えそれを形にして表に出すまでの過程の重要性を身に染みて感じました。当初は、インスタグラムのフレームを用いたり、実際に我々が写真を撮ったりすることは考えていませんでした。そのため、はじめはただのフォトスポットになっており、あまり写真を撮るために足を止めて下さる方はいませんでした。その上、自分たちは写らずに、フラワーウォールのみを写真に収める方がほとんどでした。そのことから、相手のことを考えた実践計画を立てることができず、自分たちの準備不足を痛感しました。ただ、だんだんと自分たちもその場の雰囲気に慣れてきて、現場の状況を鑑みて何をすればお客さんは喜んでくれるのかを考え行動できるようになりました。その結果、たくさんの笑顔を見ることができ、前向きにとらえることのできる実践になったのではないかと感じています。