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私がここに登録している訳

 阪神淡路大震災を経験したことで、私は自分がいつ死ぬかわからないということに改めて気付かされました。それで、大学時代に旅行して「いつかもう一度ここに戻って来たい」と思っていたアメリカに移住する決意を固め、公立高校教諭の職を捨てて米国に移住しました。自由に生きてみたい、自分の人生を楽しみたいということがその理由でした。

 その後、アメリカで暮らす中で、旅行や出張で多くの国を見てきましたが、それを通じて日本を見直すことで、段々と祖国への思いが強くなっていきました。

 もう50歳になっていましたが、残された自分の職業生活の最後は、何らかの形で祖国に貢献したいという思いを捨てきることができず、永住権を返上して日本に帰国しました。

 帰国直後は日本語教師として、日本の言葉と文化を正しく伝えることに努めましたが、小さな墓地管理会社の経営に参画する親族から請われて、その名目的な役員に就任しました。しかしながら役員として席を温めることよりも、これまでの経験を活かすことで、もっと社会に貢献できることがあるのではないかと悩んだ末、同社の懸案であった事務手続きの近代化を構築したので、それを機に職を辞しました。

 私にとって残された時間は少ないですが、私の経験を役立てていただける場を探しています。よろしくお願いいたします。