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産官学連携プラットフォーム『Seeds-Hub』に18社が参画。全国の研究シーズも172件に増加


京都大学「医学領域」産学連携推進機構(所在地:京都府京都市左京区、以下:KUMBL)と、株式会社AGRI SMILE(本社:東京都千代田区、以下:AGRI SMILE)および株式会社Convallaria(本社:京都府京都市上京区、以下:Convallaria)が組成するSeeds-Hub協議会は、提供する産官学連携プラットフォーム『Seeds-Hub』への参画企業を18社に拡大しました。
また、2023年10月のβ版リリース以降、掲載中の研究シーズも172件(2024年5月6日現在)、登録研究者の所属研究機関数が28に増加し、シーズ掲載中の大学の研究者と企業が共同研究に向けた協議を進めるといった成果も得られています。

■参画企業
「研究成果を社会に役立てる」「それを担う企業人・研究者のコミュニティを育てる」というSeeds-Hubのミッションに賛同し、その使命を共に果たすパートナーとして、18社の企業にご参画いただいております。

■参画企業からのコメント
◯バイエル薬品株式会社(事業開発本部長 風間 信宏 氏)からのコメント
日本のアカデミアには素晴らしいサイエンスがあり、社会実装の促進を通じて世界に貢献できる大きな可能性があると信じています。
Seeds-Hubは、日本のアカデミア研究者と事業会社、またアカデミア研究者同士を「繋げる」新しい仕組みづくりであり、グローバル企業であるバイエルが持つ専門知識やノウハウをアカデミア研究者の皆様に活用して頂くことによって、ともに日本発のアカデミアサイエンスの社会実装に貢献することができるのではないかと考えています。

〇RDiscovery 株式会社(Remiges Ventures、代表取締役 稲葉 太郎 氏)からのコメント
RDiscoveryは日米に拠点を持つクロスボーターVCとしてこれまでに日本のアカデミア発研究成果を元に7社の起業を行ってきました。
これまでの経験から起業に至る創薬シーズは先生方との日頃からのコミュニケーションを通じて良い物が見つかることが多いと考えております。地域や業界の垣根を越えて研究者の方個人と産業界が直接コミュニケーションをとりアイデアを醸成できるSeeds-Huは今後のアカデミア発創薬の新しいプラットフォームになり得ると期待しております。


■掲載シーズ
全国の大学、研究機関および研究者から、企業や他大学との連携により研究成果の社会実装を希望する研究シーズを掲載いただいております。


■参加研究者が所属する公的な研究機関一覧(五十音順)
医薬基盤・健康・栄養研究所、大阪公立大学、大阪大学、沖縄科学技術大学院大学、金沢医科大学、川崎市産業振興財団 ナノ医療イノベーションセンター(iCONM)、九州大学、京都大学、近畿大学、神戸大学、国立循環器病研究センター、静岡県立大学、筑波学院大学、帝京大学、東海大学、東京医科歯科大学、東京工業大学、東京大学、東京都市大学、東京理科大学、長崎大学、新潟大学、日本大学、日本文理大学、浜松医科大学、兵庫医科大学、明治国際医療大学、理化学研究所


■研究者からのコメント
◯高山 和雄 先生
京都大学 iPS細胞研究所 増殖文化機構研究部門 講師
大学発の研究成果を社会実装することの重要性は誰もが認識するところですが、それを活性化する仕組みの整備は不十分でした。そのような状況のなか、大学と企業間の新たな連携が生まれ、成熟していく土壌を形成しようとするSeeds-Hubの取り組みは、大学研究者にとっても確実に有益なものになると期待しています。

◯小野 尭生 先生
大阪大学大学院 基礎工学研究科 機能創成専攻 准教授
私はこれまでいくつかの企業様と共同研究する機会に恵まれましたが、そのきっかけは論文、学会、展示会や知り合いの先生の紹介など様々です。そうした経験を踏まえて、共同研究契約前のマッチング段階での「頻度」と「精度」の向上が重要と感じています。「頻度」は複数種類の媒体・業種にアプローチすること、「精度」は(web検索を想定して)非専門家が理解し易く、産業応用イメージの湧きやすい文字情報を充実させることで、向上できると考えます。両者の特徴を兼ね備え、投資家へのアプローチも可能なSeeds-Hubは、これからの共同研究の幅を広げてくれるインフラとなると期待しています。

■産学連携の推進実績
2023年10月のβ版リリースから約6ヶ月のうちに、シーズ掲載中の大学の研究者と企業が共同研究に向けた協議を始めていたり、Seeds-Hubをきっかけに研究者同士でのコラボレーションが進んでいるといった事例も報告されています。
また、毎月実施しているSeeds-Hubミニセミナーには毎回100名〜200名の事業会社・投資家・アカデミア研究者からの参加申込があります。本ミニセミナーにおいては、前半でシーズ掲載中の研究者の中から毎回1名または2名に共同研究提案を発表いただき、後半のクロストークセッションでは当該研究者のお人柄にも焦点をあてて協業の進め方の具体的なイメージを共有しています。
なかでもクロストークセッションへの評価が高く、参加者アンケートでは下記のような声が寄せられています。
「(建前の話ばかりでなく)発表者の人柄が伝わるところが良い」
「アカデミアの先生方から企業にどのような協業を求めているのかを伺えた点が参考になりました。」
「本日は先生方の研究内容のみならず産学連携のギャップについて、率直なお考えを伺えたことが興味深かった。」


■Seeds-Hub協議会について

研究シーズの社会実装に向けた大学および企業のコラボレーション創成を促すことを目的に、「Seeds-Hub」の大学・企業における認知獲得、利用促進を目的に設立しました。
本協議会は、研究シーズの発展および社会実装を自ら推進あるいは支援してきた経験を持つ会員により構成されており、アカデミアおよび企業の支援をしてまいります。

<運営会員>
京都大学「医学領域」産学連携推進機構
株式会社AGRI SMILE
株式会社Convallaria

<協力機関>
京都大学メディカルイノベーション大学院プログラム
iCONM in collaboration with BioLabs

【京都大学「医学領域」産学連携推進機構について】
京都大学「医学領域」産学連携推進機構は、京都大学医学研究科における世界的に卓越した医学研究の研究成果を広く社会に還元して、多くの疾病の診断・治療につなげ、人類の健康と福祉に貢献するために2002年に創設されました。現在は、2024年4月に発足した京都大学成長戦略本部との連携のもと、ライフサイエンスをはじめとする医学・ヘルスケア領域における企業との各種アライアンス支援を担っています。
設立から20年以上が経ち、アカデミアにおける研究推進や大学運営の観点からも、企業の研究開発推進や競争力強化の観点からも、産学連携を通じた研究成果の事業化の重要性が更に高まっています。今後も、京都大学から世界と伍する知を生み出し実用化する一助となれるよう、産学連携を加速する仕組み作りに取り組んでまいります。

<機構概要>
所在地:〒606-8507 京都市左京区聖護院川原町53 メディカルイノベーションセンター2F
機構URL:https://www.kumbl.med.kyoto-u.ac.jp/

【株式会社AGRI SMILEについて】
AGRI SMILEは、「テクノロジーによって、産地とともに農業の未来をつくる」を経営理念に据え、豊かな経験を持つ産地と、進化を続けるサイエンステクノロジーを融合することで、環境に優しい魅力あふれる農業の実現に取り組んでいます。
国内最大規模の産地ネットワークを活かし、データサイエンス技術による農業DXソリューション、最先端バイオテクノロジーによる生産技術、産地のブランディング支援などを展開しています。また、技術創出の源泉であるアカデミアの交流を活発化するプラットフォームを提供し、社内外で技術を連携させています。今後も、産地と調和した革新的なサービスを通じて、笑顔(SMILE)のある未来を創造し続けてまいります。

<会社概要>
代表者:代表取締役 中道 貴也
事業内容:農産業DXサービス、脱炭素に資するバイオテクノロジーの開発及び提供
設立:2018年8月31日
所在地:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3丁目28-5 Axle御茶ノ水
会社URL:https://agri-smile.com/

【株式会社Convallaria(コンヴァラリア)について】
Technology to Businessを加速するを経営理念に、研究成果と研究者の能力自体が最大限に活かされる社会の実現に取り組んでいます。
IT・ヘルスケア領域の横断的な知見、事業立ち上げ・投資・起業の豊富な実績をもとに、新規事業の立ち上げやアカデミア研究成果の事業化/起業の伴走支援を行っています。
また「伝統の叡智を、現代の経営に活かす」をミッションに掲げ、問いを通じて研鑽する『問い研ぎ』プログラムを提供。リーダーシップ育成や、管理職への経営哲学の浸透、重要ステークホルダーとの信頼と協働の加速をプロデュースしています。

<会社概要>
代表者:代表取締役 橋本 遥
事業内容:経営コンサルティング、事業プロデュース、事業家育成プログラムの提供
設立:2022年3月1日
所在地:〒602-0898 京都市上京区相国寺門前町699−2
会社URL:https://convallaria.co.jp/

プレスリリースはこちらをご覧ください。

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