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【CTOインタビュー】ミュージシャンからDX支援会社のCTOに。お客様に使ってもらえることがエンジニアにとって最大の喜び。

アンドデジタル株式会社は、デジタル・データを活用し、中小・ベンチャー企業向けにマーケティングと営業領域のDX支援をしています。

ミュージシャンやマーケター、プログラマーなど多彩な経歴を持ち、現在ではアンドデジタルのCTOを担う岡村悠久さんにインタビュー。「これからのDX市場で活躍できるのはお客様が本当に求めているものを追求し、経営者と現場の双方の声を聞くことのできるエンジニア」。そう語る岡村さんは今までどんな経験をしてきたのか。どんな想いでサービスを作ってきたのか。これまでの軌跡をインタビューしました。


■プロフィール
岡村 悠久(Haruhisa Okamura)
1979年生まれ。コンサルティング会社、ソフトウェアデベロッパーでソフトウェア開発業務に従事。2016年よりソウルドアウトに参画し、プロダクト開発部門、情報システム部門の責任者に就任。2020年にフィンテックベンチャーのCTOに就任したが、アンドデジタルの立ち上げ期に、前社長より熱烈なオファーを半年間受け続け、2021年7月よりアンドデジタル株式会社に参画を決める。


熱量の高い環境でチャレンジし続けたい

ーーー本日はよろしくお願いします!まず、多彩な経歴を持つ岡村さんがなぜソウルドアウトグループ(以下、SOG)に入社されたのか教えてください。

SOG入社以前はソフトウェア開発会社で働いていました。SOGは取引先の一つであり、基盤になる業務システムを提供していたんです。その後独立し、業務委託でSOGとの関わりを続けていました。SOGが上場するタイミングで「一年間だけIT部門に来てくれないか」と声をかけられ入社することに。当時37歳の私にとって、スタートアップの平均年齢27歳というフレッシュな環境で働くことは実にチャレンジングです。とはいえ、臆する気持ちはありませんでした。勢いがあり、これから伸びていくであろう業界に参加できることが何よりも魅力的でしたから。もともとミュージシャンとして、自分で結果を出して成長していく世界に身を置いていたことも影響しているのだと思います。可能性に溢れた場所でチャレンジすることに面白さを感じましたし、新しい環境に飛び込めることがありがたかったです。

ーーー常にチャレンジする姿勢を保っているんですね。ではアンドデジタルにはどういうきっかけで参画したのでしょうか。

実は2020年に一度SOGを退職しています。しかしその一年後、アンドデジタルの前社長から声をかけてもらったんです。半年間毎日のように、あらゆる手段を駆使しながら「一緒に働きたい」と熱烈なオファーを受けました(笑)。そんなに誘ってもらえるなら……と参画することを決断。粘り強いアプローチが響きましたね。現社長の津田に交代した今では、彼の成長意欲と成長スピードに影響を受けています。若い世代と共に攻めの姿勢で働くことができることはとても面白いですね。

お客様が本当に必要なものを見出すエンジニア

ーーーアンドデジタルではシステムを作る一方で、ご自身でお客様を訪問していると聞いています。

そうですね。お客様自身が漠然と困っていることがあっても、実際にどんなサービスが欲しいのか理解していない場合もあります。細かい要件を見極めるには、システムを熟知し、実際に手を動かすエンジニアも参加することが一番だと思っています。

よくあるのが、決裁権をもつ経営者がやりたいことと、現場が困っていることがズレているケース。経営者の理想像でサービスを作ったとしても、現場が業務フローに落とし込めなければ意味がありません。過去、弊社の前社長とはその件で衝突することもありました(笑)。その際は経営者の理想を求めて依頼されたものを実際に作りましたが、やはり現場では使われませんでした。その経験から、今は経営者と現場の両者の声を聞き、反映するようにしています。

そのため場合によっては、「何も作らない」という提案をすることもあります。既存のサービスから提案できるのであれば、その方がお客様にコストをかけさせずに済むからです。ただし、この提案ができるのはお客様を多角的に分析し、理解した上で提案できるエンジニアだけ。エンジニアがお客様について深く理解していないと、実際には使われないものを作ってしまうリスクがあります。私たちにとって時間をかけて作ったサービスが使われないのが一番悲しいこと。これからは自分で動いてお客様を理解し、使われるものを作ることができるエンジニアが重宝されると感じます。

ーーー経営者と現場、双方との関係性を構築しているんですね。お客様と直接コミュニケーションを取る上で気を付けていることは何かありますか?

相手が理解できる言葉を使うことを意識しています。難しい言葉もお客様が理解できる言葉に変換して伝えるんです。お互いが理解できる言葉を使わないと、わずかな認識のずれが生まれてしまい、後々になって双方が違った方向に進んでしまいます。お客様が理解していないことを推し進めてても、上手くいくわけないんですよね。これはミュージシャンをやっていたときと感覚が近いかもしれません。楽曲の背景を伝え、観客が理解した上で聴いてもらうとより響くことがあるんですよね。互いに理解した上で進めることで、真の信頼関係構築につながると思います。


ますます拡大するDX市場データ活用で再現性のある成果を生み出す

ーーー岡村さんの過去のキャリアが今の価値観に繋がっているのですね。それでは次に、DX市場ついてお伺いしたいと思います。

企業が様々なデータを意思決定の補助として活用するケースが世界規模で増えていくと、日本も追従する形で伸びていくのではないかと考えています。
2020年の日本における企業のDXへの投資額は1兆3821億円でした。今後さらに投資額の拡大が見込まれ、2030年にはおよそ3.8倍の5兆1957億円になると言われています。
特に営業やマーケティング分野では、業務負担や営業コストを下げつつも、売上を確実に上げていくため投資が活発化しています。体感としても、ここ近年でDX市場は著しく成長しています。それに伴ってお客様から弊社への問い合わせも増えていることが何よりも証拠です。感覚ではなく、データを見て経営方針を決定していくことが将来的にもっと必要となると思います。

参照:https://www.fuji-keizai.co.jp/press/detail.html?cid=22025&la=ja%EF%BC%89

ーーー中小・ベンチャー企業のDXにおいてアンドデジタルの強みはなんでしょうか。

マーケティング支援をしているソウルドアウトは、中小・ベンチャー企業にフォーカスして広告運用を行ってきました。その過程で溜まったデータを活用することで、多くの成果を上げる事が出来ました。ソウルドアウトの成功の秘訣は、データの活用にあるといっても過言ではありません。
実はデータをたくさん持っているけど活用方法が分からない、データを使って何をしたら良いか分からない、という中小・ベンチャー企業は多いのではないでしょうか。そこを支援するのがアンドデジタルです。中小・ベンチャー企業がデータを活用し、再現性のある成果を生み出す支援をしています。
アンドデジタルは開発スピードが早く、小さなサービスを多く作り、ヒットすれば踏み込んでいく戦略を取っています。中小・ベンチャー企業の課題にフィットするサービスを追い求めて、年間でだいたい10個程度のサービスを開発しています。クローズするものもありますが、そこからまた新しいものが生まれるパターンも少なくありません。「ダメだったら次はこれをやってみよう」と、ポジティブな循環が生まれています。この文化があることで、変化の激しいデータ領域であってもお客様が求めることを素早くキャッチし、提供できるのです。

中小・ベンチャー企業が成長する入り口をつくる

ーーーアンドデジタルのサービスの特徴はなんでしょうか。

中小・ベンチャー企業に特化し、彼らの課題に合わせたサービスを提供しています。市場には多くの有用なツールが存在しますが、それらの活用にハードルを感じる中小・ベンチャー企業が多いんです。私たちは、これらのツールと企業との間の架け橋となる役割を担っており、企業がそのポテンシャルを最大限に発揮できるよう支援しています。
サービスの有効な活用には、正確なデータが不可欠です。データ計測は細かければ細かいほど、精度の高いデータが取れるのは当たり前ですが、入力していく現場は大変なんですよね。
弊社のサービスは、その手間と必要なデータのバランスを取っています。データ入力の手間をなるべく簡略化しつつも、正確性を保った結果が出るよう塩梅を取るようにしています。入力の手間がかかると結局使われなくなって、サービス自体の価値がなくなってしまいますから。
まずは使ってもらうことが最も重要だと私たちは考えています。ここで、経営者と現場の双方の声を聞くことが活きてきます。やりたいことは経営者が教えてくれるので、現場が負担にならない範囲のことを提案するんです。だから、我々の提供するツールは、中小・ベンチャー企業がデジタル・データ活用をするときに適したサービスだと自負しています。弊社のサービスを入口とし、いずれ卒業してより難しいサービスに移行するケースも増えてくると考えています。

ーーー最後に、今後の目標について教えて下さい。

私はアンドデジタルを日本一のDX支援会社にするつもりで戻ってきました。デジタル・データ活用の第一歩としてアンドデジタルが並走したい。多くの中小・ベンチャー企業が、最初のステップで導入するツールがアンドデジタルのサービスになる、という未来を目指していきたいですね。


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