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どうして僕が研究職からデータサイエンティストへ転職したのか〜後編〜

こんにちは。株式会社KiZUKAI採用チームです。前編に引き続き、当社のデータサイエンティストである徳永 輝(とくなが あきら)氏のインタビューの後編をお送りします。株式会社KiZUKAIで具体的に携わっている業務や、KiZUKAIというツールに対する徳永氏の姿勢、今後の展望などを掘り下げていきたいと思います。




クライアントの課題解決を最優先に考えたとき、最新技術や高度なアルゴリズムは必ずしも必要ではないと気づかせてくれた

インタビュアー:今、KiZUKAIで携わっている業務を具体的に教えてください。

徳永:大きく分けて2つあります。1つは、KiZUKAIというツールの解約リスクを評価する機械学習モデルの開発です。もう1つは、カスタマーサクセス案件における、クライアントからいただいたデータの分析です。この2つの業務は相互に絡み合っていて、「このアルゴリズムは使えるんじゃないか」というものはカスタマーサクセスでも試し、それをプロダクトにフィードバックしていくといったことをしています。

インタビュアー:KiZUKAI開発のどの部分を担当していますか?

徳永:KiZUKAIではサブスクリプションサービスのユーザーのデータを取っていきますが、そのデータをいったんKiZUKAIに保管します。その保管したデータを使って、解約率の推移、KPIの変化などといった経過を見る機能と、ユーザーの解約リスクを機械学習で予測するような分析機能がKiZUKAIにはあります。

その中でシステム部分全般については基本的にベトナムでオフショア開発を行っていますが、AIのアルゴリズムの調査、選定、実装については僕がすべてを担当しています。ベトナムのオフショア開発スタッフと連携しながら、僕が機械学習システムを開発してそれを組み込んでもらっているという形です。

僕はカスタマーサクセスと開発のパイプ役も担っていて、クライアントの分析時に必要な機能がある場合には、その情報を開発側に流しています。

相手の立場に立ってコミュニケーションが取れるエンジニアが求められている

インタビュアー:チーム開発体制はどのようになっていますか?

徳永:緊急事態宣言あるなしに関わらず、テキストをベースにしてリモートでやりとりすることが大半です。週に一度はリモートで定例ミーティングを行っており、ベトナムのオフショア開発スタッフと取締役CTOの永山と僕とインターンシップが参加しています。このミーティングでは主に、フェイス・トゥ・フェイスでないと伝わらないような細かい摺り合わせの共有を行っています。

インタビュアー:AIプログラム開発とカスタマーサクセス分析の両輪を走らせて感じるところはありますか?

徳永:「現場のものを見る」「現場の人の話を聞く」ということはもの凄く重要視をしています。その点で、両輪を走らせていることが「クライアントの困りごとや必要としていること=KiZUKAIに必要な機能」を現場で肌感として見聞きできるので、これは大事だと考えています。

また、機械学習エンジニアとしてはどうしても最新技術や高度なアルゴリズムに興味を持ってしまいがちです。継続的な技術動向の調査ももちろん必要ですが、解決すべき課題や生み出すべき価値を最優先に考えたとき、その最新技術や高度なアルゴリズムは必ずしも必要ではありません。シンプルな手法でも十分な場合も多くあります。クライアントの現場の声を聞いているからこそ、そこに気づけたと感じています。

エンジニアはこうあるべきだと僕は思っています。コードを書くのがエンジニアリングではなく、課題解決するのがエンジニアリングです。そう考えたとき、課題を見ていくことが大事なのではないでしょうか。

インタビュアー:同じチームで開発するエンジニアに求めることはなんでしょう?

徳永:今のチームの雰囲気はとても良く、とにかくお互いの「コミュニケーションが取りやすい」という良さがあります。といっても、「馴れ合っているチーム」という雰囲気もありません。コミュニケーション障壁が低いからこそ、必要だと思うことや自分の意見は臆さずなんでも言うことが重要だと思います。

今のチームは小規模ですので、コミュニケーション自体、エンジニア以外のスタッフとも会話することも多くあります。その際、技術に詳しくない人にもわかるように説明する必要があります。専門用語ばかり使って、エンジニア同士で話をするのと同じように話をするのではなく、自分の言葉でまとめて咀嚼して話せる能力が求められます。要は、相手の立場に立ってコミュニケーション取ることが大事になります。今、コミュニケーションをしている相手が「この言葉で通じるかな?」と考えながら、話せないといけません。

まずは「サブスク運用ならKiZUKAI」と呼ばれるサービスにしたい

インタビュアー:徳永さんが最終的に目指しているゴールはなんですか?

徳永:最終的なゴールとしては、CXを最大化するツールとしてKiZUKAIを世の中でもっとも有名なものにしていきたいということですね。

インタビュアー:今後、KiZUKAIという会社でどんなことを成し遂げていきたいですか?

徳永:KiZUKAIというプロダクト自体は2021年2月9日で正式リリースしました。しかしその後もアップデートしながら良くしていかなければいけません。その過程においては自分の仕事が貢献していくことで「サブスク運用ならKiZUKAI」と言われるレベルまでに持っていきたいです。これが、直近で僕が成し遂げたいことになります。

インタビュアー:最後に読者にひと言、メッセージをお願いします。

徳永:僕自身、エンジニアとしてまだまだ足りない能力がたくさんあると思っています。例えば、システムのインフラまわりやサーバーサイド、データベースまわりなど、分析と比較的近い位置にあるバックエンドの知識が足りません。

今はベトナムのオフショア開発スタッフに担当してもらっていますが、やはり対面のほうが効率良いこともあり、バックエンドに詳しいエンジニアが入ることで開発速度もアップしていくだろうという感覚を持っています。

そこで、自分と近いような立場の人で、バックエンドに詳しい人、得意な人と一緒に開発できたらいいなと思っています。

あともう1つ。大企業を経験してきた身としては、KiZUKAIのようなスタートアップに移ることは不安も大きく、勇気がいることでした。しかしいざ飛び込んでみれば楽しく仕事ができています。プロダクト全体に広く関わっていきたいというエンジニアにはKiZUKAIは楽しい環境だと思います!

インタビュアー:ありがとうございました。

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本記事では大企業の研究職を経験しながら、KiZUKAIというスタートアップに入社した徳永氏ならではのデータサイエンティストとしての仕事に対する考え方を紹介しました。

当社では徳永氏のように、エンジニアとしてKiZUKAIを世の中にもっと広めていきたい!という方を募集しています。

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