女性にとって、出産や育児はキャリアに大きな影響を与えるライフイベントですよね。思いっきり働きたい女性にとって、育児と仕事との両立は大きなテーマです。
今回は、株式会社Cocottoの初の女性社員である高島さんに注目!小さなお子さんを育てながら、仕事にも思いっきり取り組んでいる様子をインタビューしました。
高島菜奈央 / CA・営業事務
同志社大学文学部卒業後、中国上海の日本人学校の教員として3年間働く。その後日本に戻り、学童の立ち上げにかかわる。翌年からは、中学校の国語教員として3年間勤務し、妊娠・出産を機に退職。小さいお子さんの育児をしながら在宅ワークを経て、株式会社Cocottoにジョイン。
「教えたい!」学生時代からの一途な情熱から教育畑を歩む
ーー新卒では日本人学校の先生になったそうですね。もともと教員志望でしたか?
中高一貫校で寮生活をしていました。高校生が中心となり下級生の生活面や勉強面の指導する環境で生活していました。この経験が教える喜びに結びついたのがきっかけです。「教えるお仕事っていいな」「教員になりたい」そう思い、教員免許を取るために大学に進学しました。
ーー最初の就職がいきなり海外だったとか
そうです(笑)。いきなり中国の上海でしたね。
もともと中間一貫校で寮生活をしていた経験から、我ながら面白い人生を歩んでいるなと思っていました。海外で働く同窓生も多く、人と違う経験に魅力を感じてこの道を選びました。
ーー日本人学校での経験を教えてください
小学校の教員としては、3年間担任の経験をしました。基本のカリキュラムは日本と一緒です。ただ、子どもたちのバックグラウンドは日本ともちろん違います。中国系の子どもや、他の国での経験もある子など。グローバルな環境ということもあって、日本の子どもとは見ているものが違ったように思います。
また、保護者が家にいる家庭がほとんどであったのも、共働きが多くなっている日本と違う点かもしれませんね。
難しかったのは、教えることよりも指導が必要なシーンです。優しいだけではなく、時には叱ってあげることも大切。ピリッとさせるには、寮生活での経験が役に立ちました。良い先輩は、普段は優しくても、間違ったことをした時はあえて厳しく接してくれたように思います。
ーー帰国後は、学童の立ち上げに関わったそうですね
日本人学校の任期3年を終え、次のチャレンジとして真逆の環境を選びました。上海時代は保護者が家庭にいる状況が当たり前でしたが、学童を利用する保護者は仕事をしている家庭が対象となります。そんな真逆の家庭環境の子ども達に関わりたいと思い、市が新しく増設する学童の現場に携わりました。
おもな仕事は学童の指導員として、児童や一緒に働いて下さるスタッフの管理などです。元々あった施設を増設するかたちで新しい施設の管理者になったため、慣れない環境や新しいやり方に子どもたちは反発することもしばしば・・・。しかし、提案の仕方や関わり方を工夫すれば、子どもたちはプラスに受け止め、新しい環境でも成長した姿を見せてくれていたのが嬉しかったです。
ーーその後、再び中学校教員になったとのことですが
学童もやりがいがあったのですが、やはり教育現場で教育に関わりたいといった情熱が再燃してきました。サポート側というよりは、直接教える立場になりたい。今一度教壇に立ちたいと思い、中学校の国語の教員として教育現場へ戻りました。
実際に働いてみると、中学生は大人でも子どもでもない不安定なお年頃。そのはざまで悩んでいる子たちに寄り添ったり話を聞いたりなど、とてもやりがいを感じました。教育する立場ではありましたが、私も子どもたちから多くを学ばせてもらったと思います。
ーー教育現場での経験が今のキャリアアドバイザーとしての仕事に生きているとしたら、どのような部分でしょうか
相手の話をしっかり聞くことで、初めての相手からも信頼を得られることです。子どもはより顕著に信頼関係で心の開き具合が変わるので、よく意識していました。
また、言いにくいことでも相手にとって重要なことであれば、しっかり伝えること。もちろん言い方や言うタイミングは重要です。信頼関係がしっかりでき、受け入れやすいタイミングで、誠実に伝えるようにしています。
教育業界から出産を機にキャリアチェンジ。やっぱり人と関わる仕事がしたい!
ーー妊娠・出産を機に退職されたそうですね。出産後の働き方について教えてください
中学校教員時代は、土日の休みも部活や教材研究など仕事をバリバリしていました。もともと仕事が好きだったので、楽しんで取り組みました。
ただ出産・育児となると、この生活を両立するのは難しいと感じていました。もちろん両立してバリバリ働かれているママの先生もたくさんおられましたが、自分はそこまで器用に立ち回れる自信がなく…。そこで、担当していた学年が卒業したタイミングで退職。出産後も仕事はしたかったので、在宅ワークを始めました。
仕事は、教師経験を生かして問題集や作文の添削など。業務委託という形で事務的なお仕事の提案書や申請書の作成などもしていました。
ーーキャリアアドバイザーに興味を持った理由は?
在宅ワークは当然ながら、自宅で黙々と一人で作業をする仕事でした。今まで人と関わる仕事しかやってこなかった私は、「人と関わりたい!」という気持ちが抑えられなくなったんです。「コミュニケーションを軸としたお仕事がしたい!」と思い、たどり着いたのがキャリアアドバイザーでした。
「一人一人と深く話ができて、とってもやりがいがある!本業にしたい!」と感じました。もともと人に何かしてあげたい、尽くしたいという気持ちが根底にあるんですよね。良い結果が出たら「良かったね!」と一緒に喜びたい。それが叶うのがキャリアアドバイザーの仕事だと感じました。
ーー株式会社Cocottoを選んだ理由は?
できれば在宅で…と思っており、その環境が比較的に多いベンチャー系の企業を中心に探していました。何社か応募して出会ったのが代表の高松です。面談で彼の人柄に触れ、今後の展望を聞き、本当にワクワクしました。
今まで接してきたベンチャー系の社長さんは、ギラギラした感じが前面に出ている方が多かったように感じていたんですよね。もちろん高松もギラギラしている部分があるとは思いますが(笑)、情熱はありながらも今後の展望も冷静に考えていて、バランスが取れている部分や頭の切れる姿に信頼を覚えました。高松の人柄に魅了されたのが決定打です。
ーー株式会社Cocottoにとっても初めての女性社員の採用だったそうですね
子持ちだと、子どもの病気や体調で休まれると困ると考える企業さんも少なくありません。ハンデだったはずなのに「多様な働き方ができる会社として、成長するためのエッセンスとしていいと思う」ととても好意的に言ってもらえました。
実は、高松自身も小さいお子さんを育てるパパなんですよね。育児の大変さも理解したうえで「女性の視点をどんどん入れていきたい」と採用が決まりました。
会社を大きくしていくための具体的なプランや規模感を伝えてくれたのもよかったです。「仕事が好きだけど子育てもしたい!」というジレンマを抱えている人には、株式会社Cocottoがおすすめだと思います。
ーー現在の働き方を教えてください
週2出勤・週3在宅が基本で、営業事務とキャリアアドバイザーを兼任しています。求職者さんとの初回面談の確認やアポ取りの電話、求人媒体への掲載や更新。最近、公式LINEの運営にも着手しました。
入社当初は働き方の精度が今よりは定まっておらず、高松からの「いったん理想を聞かせてください。」から始まりました。もちろん「会社としてはこうしてほしい」など意見を出し合って。
子育てに力を入れている高松だからこその対応をしていただけていると思っています。平日はバリバリ仕事をされているのに休日は休日で、奥さんをリフレッシュさせるために娘さんと2人で出かけるようなイクメンパパなんですよ!
ーーやりがいを感じたエピソードがあれば!
1年前から関わってきた方とのエピソードです。いったん中止していた転職活動を再開され、ご自身で受けられたところでも内定が出ました。内定を出した企業を確認したところ、よくよく調べると実はブラックっぽい要素がいくつかあったんですよね…。
ご本人がその気なのに言ってもいいかな…と躊躇しましたが、働き方を重要視していた方だったこともあり、転職してから後悔したのでは遅いと思い、高松に相談したうえではっきりとお伝えしました。結果、私の忠告を受け入れてくれ、正社員デビューを果たされました。
1年前からの関わりで信頼が構築されていたおかげなのか、忠告を受け入れてくださったのが嬉しかったです。
株式会社Cocottoは「キャリアと育児の欲張りコース」が叶う会社
ーー実は第2子を妊娠中とのことですが
そうなんです。現在妊娠中で12月から産休・育休を取得予定です。在宅でできる範囲を相談しながら妊娠中でもしっかり仕事ができるのが嬉しいですね。
「どういう風にしたいですか?」と主体をこちらにおいて聞いてくれます。そこで、時短勤務をしたいと相談中です。「一緒に相談しながら決めていきましょう」というのが基本スタンス。代表に話がしやすい環境が整っているのが本当に有り難いです。
ーー「Make Best Work!」の理念を実現するためにさまざまな制度があるそうですね。他に働きやすさを実感している制度はありますか?
アニバーサリー休暇は、社員みんな喜んで利用しています。
男性の育休制度もあるし、子どもが病気になった日は、出社から在宅に変え、土曜日で補填するなど柔軟に対応してもらっています。「子育てもしたいけれど仕事もバリバリしたい!」そんな人には本当に有り難い環境です。
ーー育休後のキャリアについてどのように考えていますか?
子育てを経験して、改めて「仕事が好き」だと気づきました。相談しながらにはなりますが可能な限り「子育てとキャリアの欲張りコース」を頑張っていきたいです!
役職や出世は、あまり考えていません。ただ年齢的には一番上なので、私がどんと構えて、他の社員たちがさまざまなライフステージに歩む上でのサポートができると嬉しいな、と思っています。
あとは会社が大きくなっていくところを見届けたいです!だからこそ長く働けるように努力していきたいですね!
会社の雰囲気は、家族みたいに心地いいです。その雰囲気のまま、会社を大きくしていけたらと思っています。高松さんとなら絶対に成し遂げられると思えるので、これからもとても楽しみです。