こんにちは!エンジニアの水野です。
三寒四温に振り回されるこの頃ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。フォルシアは本日、創業23周年を迎えました。今年も無事に創立記念日を迎えられましたのは、普段お世話になっている全ての関係者の皆様のおかげです。改めて社員一同、心より感謝申し上げます。
今回のブログは、創立記念日を祝して社長へのインタビューを新卒1年目の水野が行いました。コロナ禍を乗り越えた背景や、今後成長を続けていくフォルシアのこれからに向けた言葉など、普段はなかなか聞けない社長の率直な想いを尋ねてみました。
社長プロフィール
代表取締役社長 最高経営責任者(CEO)屋代 浩子 Hiroko Yashiro
1988年 慶應義塾大学経済学部を卒業後、野村證券に入社。金融工学を利用したデリバティブの開発に携わった後、マサチューセッツ工科大学でMBAを取得。ゴールドマン・サックスにてデリバティブの開発、マーケティングに従事した後、2001年、フォルシアを起業。
昨年、2022年の創立記念日 社長インタビューはこちら
●「祝21周年!FORCIA 社長へインタビュー」
●「祝22周年!FORCIA 社長インタビュー」
取り戻した社内の「熱気」
昨年の創立記念日インタビューにて、「今年はとにかく社内に熱量・活気を取り戻したい」とお話がありました。
2023年度を振り返ってみて、この点はいかがでしたでしょうか?
2023年度の後半に、皆の熱量が上がってきたなと感じています。昨年のインタビュー時点ではまだコロナ禍の真っただ中で、社会としてもそうですが、個人も会社も熱量の下がった状態が続いてほしくないな、と強く思っていました。その後の5月、コロナの扱いが5類に切り替わった途端にコロナ禍が収束するわけではありませんが、ここ数年と比較すると、2023年度はリアル開催での社内イベントが復活したり、新たな試みが始まったりと、社内の熱気を取り戻すための動きが盛んに。それが功を奏したのか、会社としてビジネス面での嬉しい報告が続きましたし、良い報せに対して皆で称えあっている社員間の雰囲気がすごくよかったですね。
ー体感として空気感が変わったなと感じられたエピソードがあればお聞かせください。
毎週月曜日の始業時に行われる営業定例(通称「朝会」)に顔を出しているのだけど、そこでの社員のテンションや雰囲気がすごく変わったなと思います。私はすごく感覚的な人間なんですが(笑)、コロナ禍のオンライン朝会では、やっぱり人の熱量が非常に分かりづらいな、空気を共有できていないなと悔しくなることもありました。でも、皆の顔を見て目と目があって「おはよう!」と言うことで、心が通じたり、会話が増えたり、誰かを称えるタイミングが増えたりと、社内の空気感がすごくよくなったなと感じています。
働き方の変化
新入社員としても、先輩の方々と対面で交流できる機会が多くとてもありがたかったです。とはいえ、オンラインでの働き方が普及した状況下だからこそのメリットもあるように思います。
社長が良かったと感じる働き方の変化はありますか?
働き方の面でいうと、フォルシアでは世の中のコロナの感染状況を鑑みつつ、2023年3月以降は、一つの目安として週5日のうち3日出社、2日を在宅勤務というのを基準にしました。「交流しようよ」という文化を根底に持ったうえで、より働きやすい環境を作っていきたいと考えています。100%出社ということでもないですし、100%オンラインというのもやっぱり熱量が生まれないと感じるので、出社とオンライン、両方の良さを活かせるバランス、メリハリを見極めていきたい。たとえば全体会議とか、忘年会だとかにはみんなで乗っかってほしいですね!
フォルシアの成長にあたり「公開」というのも手段の一つとして見据えられていると思いますが、特に今年度社内において注視していることはありますか?
そうですね、会社の成長のために必要なことが、自然と「公開に必要なこと」と重なるわけですから、特に「見える化」は重要視しています。フォルシアの標榜するフェアネスの達成のためには、これまで以上に「見える化」が非常に重要。社員全員で賞与額を決定する3C評価については、社員の努力を賞与額の評価に繋げるために、それぞれ互いの努力を知っていることが前提です。会社の規模感を大きくしていくためにも、変わらずフェアネスを指針として保つためにも、ガバナンスについてはしっかり整えていく必要がありますね。
フォルシアの人事評価制度や全社交流イベントについては以下の記事もご覧ください!
●「賞与額を社員全員で決める会社 一体どうやって?」
●「2023年を振り返る!フォルシア忘年会が開催されました!」
EX予約というブレイクスルー
23年度は様々なプロダクト・サービスのリリースがありましたが、「成長」という観点で特に印象に残っている出来事やエピソードについて教えてください。
1つ選ぶならば、「EX旅先予約」・「EX旅パック」にwebコネクトを導入いただけたことが印象的です。もともと受託開発型の大規模開発は基盤技術であるSpookを用いて行っており、そのSpookの技術をより広く、スケールメリットを働かせて利用いただけるようにSaaSプロダクト化させたものがwebコネクトです。個社の独自性を強く押し出した開発を求める大手企業では必然的に受託型の開発が求められていましたが、今回JR東海ツアーズ様からはSaaSであるwebコネクトを導入いただけた。
会社やプロダクトの成長には、一定のブレイクスルーポイントがあると感じています。webコネクトにとってのブレイクスルーがまさにこの出来事で、これを契機として2023年度後半は続々と案件受注が決まっていったことは非常に嬉しかった。
JR品質が求められる「EXサービス」での導入によって、webコネクトのクオリティへの信頼性が上がりましたし、より多くの方々に名前を知って頂けたので、webコネクトというプロダクトの成長に大きく繋がったと思います。
CMでもwebコネクトのレンタカー予約画面が表示されました
参照元:「スマートEX」 公式YouTubeチャンネル(https://youtu.be/4Z_-Re8YQJY?feature=shared)
プレスリリースと背景インタビューはこちらから!
●「「エクスプレス予約」「スマートEX」の新サービス 「EX旅先予約」「EX旅パック」にフォルシアwebコネクトのシステム提供開始 ~直前の列車変更にも対応 より柔軟な旅行予約が可能に~」
●「<JR東海ツアーズ様>新幹線旅の新しいスタイルを EXサービスのあくなき挑戦」
息子さんからのLINE
社会に対しフォルシアがどのように働きかけていくか、特に今年度目指していくことや目標はありますか?
フォルシアのプロダクトであるwebコネクトを、プラットフォームにしていくぞ、という野望を持っています。EXサービスでの導入のように、webコネクトは今どんどん業界の規模を問わずに導入いただけるプロダクトに成長していっているものの、これだけでは足りない。どんな旅行予約システムを使ってもフォルシアが携わっている、ユーザーが気が付かずともフォルシアのものを使っている、という状態を目指したいです。あえて選ぶ、ではなく、気付かずに使っているくらいのインフラ的存在にしていきたいですね。
ーどんなサービスを使っても、気付いたらページ下部に「FORCIA」と入っているような。
そうそう!それでいうと、小さな話なんですが...、つい先日息子から「これもしかしてフォルシア?」ってLINEが来て。webコネクトのプロダクト群の中に「電子クーポン」サービスがあるのだけど、その予約通知サービスのスクリーンショットが送られてきたのね。息子はスキー場にいたみたいで、たぶんリフト券のクーポン発券の通知を受け取ったときに、画面にフォルシアの名前があると。
ーすごいですね!お子さんは元々フォルシアのシステムだとご存知だったんですか?
いや全く、あんまり仕事の話はしません(笑)「親が作っているから」使ったのではもちろんなくて、普段暮らしていたらふっとフォルシアの名前が出てきたわけで。こんな距離感の、気付いたら使っていた、実はあれもフォルシアだった、というようなプラットフォームを育てていきたいなと改めて思いました。
要するに便利なものって繋がっているんです。色々な作業が必要なものって面倒くさくて、それらを一気につなげることで楽に、便利にできる。企業規模や旅行業界に限定せず、webコネクトをもっと広く浸透させて、なくてはならない存在から更に成長していきたいと考えています。
「電子クーポン」サービスの舞台裏についてはこちらから!
●「新しいサービスはどのように生まれる?「webコネクト電子クーポン」誕生秘話」
「信頼」「責任」「スピード」
ありがとうございます。「なくてはならない存在」から更に成長していくにあたり、今後のフォルシアの向かう姿として、5年後、10年後はどのような世界を目指したいですか?
とにかく、世の中に広くフォルシアのシステムを浸透させていきたいです。「なくてはならない」というより、「あるのが大前提」というような、インフラや空気のような存在に成長したい。システムは垣根なく広がっていけるもの、アメーバのように成長していくものだと思うので、「5年後にはこんな形に」と今正確に言い表すのは難しいかもしれません。フォルシアの強みとしているドメインとしては旅行・観光があるんだけど、旅行・観光に限らず根が伸ばせるところにはどんどん伸ばしていきたいですね。
ーそのために大切にしていきたいことは何があるでしょうか?
3つ挙げると、「信頼」「責任」「スピード」があると思っています。根を生やしていきたい、広く浸透って先ほど言ったけど、浸透していくにはスピードがないといけない。素早く広がったとしても、いい加減なシステム、いい加減な企業であったら社会の基盤に足るものではないわけです。影響範囲が大きいからこそ、強靭な、信用できるものでないといけない。なので、責任をもって、信頼いただけるように、社員にもこの3点を大事にし続けてほしいなと思っています。
では最後に、2024年度はどんな一年にしていきたいですか?
難しいミッションを抱えているからこそ、責任をもって一歩ずつ前進していきたいです。そしてできるだけ様々なブレイクスルーを起こしていきたい。昨年末には嬉しい報告も沢山ありましたが、それらはみな非常に難しいミッションで、責任もって完遂しなければなりません。どこにでも根を生やせるというのは良いことだけど、すべて中途半端になってしまう可能性もある。生やすべきところにしっかりと根を生やし、丈夫な幹を作り、フォルシアのシステムが社会のインフラとして成長していくためにも、そのバランスをとりながら施策を行っていきたいです。
インタビュー後記
今回のインタビューを通じ、会社への思いから普段伺えないようなご家族のエピソードまで、一貫してフェアネスを重んじ、広く未来を見渡す社長の魅力を改めて感じました。一歩一歩積み重ねを大事に、24年目も熱量高く努力してまいります。
この記事を書いた人
水野凜
フォルシアと同い年の新卒エンジニア。花粉症に苦しんでいます。
過去のインタビュー著者たちも毎年花粉に苦しんでいたようです。ぜひご覧ください!