FoundXは東大卒業生向けの起業支援プログラムです。
この記事はFoundXに興味のある方へ向けてFoundXという組織の紹介をしていきたいと思います。FoundXにどんな人がいるかを紹介するため、スタッフ紹介記事を順次公開していきます。
今回は第三弾として、官僚をやめてスタートアップの世界に飛び込んだ森本が自己紹介の記事を書きます。
はじめまして、FoundXスタッフの森本です。
この記事では、「FoundXにはどんなスタッフがいるのか」というところをお伝えし、FoundXの未来の参加者の方へFoundXの魅力が伝わることを目指して書いていきます。
目次は下記の通りです。
- どうしてFoundXに入ったのか?
- どんな仕事をしているのか?
- どんなことを考えて働いているのか?
- 参加を検討されている方へのメッセージ
🐣どうしてFoundXに入ったのか?
なぜFoundXに入ったのか?をお伝えするためにまず、わたしがどこから来たのか?をお話します。
わたしは法学部を卒業したあと新卒で外務省に入省しました。
日夜行われるダイナミックな意思決定に当事者の一人として携われることにやりがいを感じる一方、多忙な日々の中でふと立ち止まって自分の毎日を思い返したとき、いまの自分は自分のやりたいことを、納得のいく働き方で実行できているのだろうか、という疑問を抱くようになりました。
とはいえ当時のわたしにはスタートアップ、というより起業自体なんだか縁遠い世界で、起業は「めっちゃ視座が高い人」「めっちゃ経営がうまいひと」「めっちゃ頭がいい人」、つまるところ「めっちゃすごい人」がやるものだ、くらいのイメージしかなかったはずです。
そんなわたしがFoundXに惹かれたのは、スタートアップ「支援」に携われるという点でした。
学生時代には学生カウンセラーの活動にも参加しており、「だれかの支えになること」「頑張っているひとを応援すること」「自分が尽力することでだれかが少しでも助かること」がわたしにとってすごく価値のあることでした。
そんな立場で仕事ができるんじゃないかと考えたのがFoundXへの参加の決め手となりました。
(官僚時代には「より相手に近い場所で、たとえ少人数でも、確実に誰か(何か)に貢献したい」という
自分の思いに気づいたことが退職の決断を後押ししました。)
🐥どんな仕事をしているのか?
わたしはSupporters Programという起業家支援者サイドのコミュニティの運営を担当しています。
Supporters Programについて少しご説明します。
FoundXには起業家が事業に取り組むために参加するプログラムとは別に、彼らを支援したいという方が参加するプログラムがあります(参加は原則東大卒業生に限る)。
このSupporters Programには起業経験者のみならず士業、医療従事者、エンジニア、メーカー、金融…と様々なバックグラウンドの方が参加しています。
「東大卒業生のスタートアップを応援したい」という思いで集まってくださったサポーターはボランティアでFoundX参加スタートアップの法務相談、事業戦略のアドバイス、ユーザーインタビュー等に協力してくださっています。
そんなサポーターが集まるSupporters Programのポテンシャルを最大限に引き出し、起業家たちが一日でもはやく課題解決にたどり着けるような仕組みづくりをするのがわたしの役目です。
やりたいことはひとことで言ってしまえば「サポーターと起業家のマッチング」です。
ただその実現のためには、
- どうすればサポーター(東大の大先輩もいます)と起業家(いまのところ若手の方が多いです)の心理的距離が近づくのか
- 起業家が自分たちでも認知できていない課題をこちらから提示し、少しでも早く適切な相談先を紹介できないか
- 困ったときに相談できる素地(信頼関係)を日頃から育成するにはどうしたらいいのか
など、乗り越えるべき課題がいくつもあります。
ボランティアのサポーターたちにどうインセンティブを付与したらいいのか、といったFoundXのSupporters Programならではの悩みもあります。
これらを解消するために、コミュニティマネジメントやカスタマーサクセスの手法を参考にしつつ、サポーター・起業家双方のフィードバックに基づいたシステム設計、相談の前段階から参加できるイベントの企画、サポーター同士の関係構築などに取り組んでいますがまだまだ試行錯誤の最中です。
🐔どんなことを考えて働いているのか?
上述の通り、「起業家たちが一日でも早く課題解決にたどり着く」方法をひとつでも多く実践することがいまの自分の最重要課題と捉えており、そのためになにが必要かを考えて働いています。
特にわたしのポジションは「Supporters Programを活用した起業家支援」を重点的に考える必要があり、サポーターと起業家双方の声を大事にすることを心がけています。
というのも、サポーター側のたとえば「もっと起業家との接点が欲しい」という希望だけを愚直に叶えようとすると、「じゃあ起業家との1on1をやろう」「起業家に定期的にレポートを書いてもらおう」「サポーターとの懇親会を増やそう」というようなアイディアは容易に思いつきますが、そこで起業家の時間を消費してしまい事業の成長スピードが失われるようでは本末転倒です。(スタートアップはフォーカスが大事!!)
ついつい「サポーターが積極的に参加したくなるSupporters Programを構築する」ことにばかり意識が向いてしまうので、あくまで起業家支援が目的であることを忘れないようにしています(当たり前のことなんですけどね)。
また自分のキャリアという意味では「FoundXでいろいろ挑戦しながら自分にできることを増やしたい」ということを考えています。
FoundX自体もスタートアップ的に成長したいという理念を掲げており、そのために早いサイクルで仮説検証をまわすこと、全員が主体的に考えて新しい取組を提案し実行することが求められています。
「スタートアップってベンチャーと違うんですか?」からはじまったわたしには慣れないことも初期には多かったですが、他のスタッフに支えられながら14か月ほど悪戦苦闘する間に少しはそれができるようになったのではないかと思っています(そうじゃなきゃ困る)。
脱線しますが、FoundXは起業家の成長に加えてスタッフの成長環境という意味でも恵まれた環境だと常々感じています。
✉️参加を検討されている方へのメッセージ
FoundXはありがたいことに、多くの卒業生や現役参加者よりそのプログラム内容やサポート体制への感謝の言葉をいただいています。
「スタートアップに取り組む人は必ず参加すべき」とまで言ってくださった方もいます。
「そんなことないですよ」とは謙遜でも言うつもりはないぐらい(笑)、わたし自身も起業を検討するみなさんに自信をもってFoundXをおすすめできます。
(そう思えるほどにFoundXが地道に成長してこれたのは私たちに試行錯誤させてくれたプログラム参加者のみなさんのおかげなのですが)
FoundXの特長はたくさんありますが、Supporters Programのような卒業生コミュニティで起業家を支援していることは強みの一つでしょう。
スポットコンサル、メンター制度など類似の制度は他にもありそれぞれに良さがありますが、同窓生として東大卒業生のスタートアップを支援したいというFoundXサポーターの強く温かい気持ちや、ふとしたサポートをきっかけに生まれる深い信頼関係や広いネットワークはFoundXでしか得られないものだと思います。
少しでもFoundXに興味を持っていただけたならあなたが挑戦する場所としてぜひ検討してみてください。FoundXへの採択プロセスを乗り越えられた暁には私たちが全力でサポートします。
スタッフ及びFoundX参加スタートアップ一同、新たな起業家が挑戦しに来てくれることを心より楽しみにしています。