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Candeeとカワイイカルチャーの新概念“エモかわいい”を発信!(COMPLExxx共同創業者・横塚まよ)

今秋、株式会社Candeeは「FRESH!」や「LINE LIVE」などで活躍中の横塚まよをCCOに迎え、株式会社COMPLExxx(コンプレックス)を合弁会社として設立しました。COMPLExxxはスマホ動画黎明期に合った女性タレントの育成、マネジメントを行います。今回は共同創業者である横塚まよにインタビューし、COMPLExxxが企業コンセプトに掲げる“エモかわいい”、また彼女の“発信する”ことに対する考えに迫りました。
※公式プレスリリースはこちら→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000016642.html

――Candeeという会社を知った時の印象は?
横塚:今年の夏に知人を通じてCandeeのことを知ったのですが、最初は「動画をつくっている制作会社」という印象でした。それが、直に社員の方とお会いして企業コンセプトや構想などを伺うと“文化を創造していく会社”なんだなと。Candeeと一緒にプロジェクトを進めることで、良い影響を与えてもらえそうだなと感じましたね。


――良い影響とは?
横塚:Candeeはスマホならではの動画コンテンツを制作されていますし、何よりそのコンテンツに女の子たちが出演することができれば表現する“場所”が増えることになります。Candeeが制作する番組や広告動画に出演できる可能性があるという魅力はとても大きいですね。もともと、“エモかわいい”を広げるべく東京女子物語を運営していく中で、今年の4月から私自身が動画コンテンツに出演したり、オタク気質だけど前向きに頑張ってキラキラしている女の子に声をかけたりし始めたんです。そのタイミングでCandeeとの合弁会社設立のお話をいただいて、自分たちの表現する場所が何十倍にも増えるというイメージを描けました。


――「前代未聞な会社」(※参照「Candeeは前代未聞でありながら大人なプロフェッショナル集団」)という声も聞かれるCandeeと手を組むことに躊躇はありませんでしたか(笑)?
横塚:私はCandeeに無茶をしているというイメージは持っていません。事業の理屈は通っているし、つながっていると思います。その表現の仕方が面白いということではないでしょうか(笑)。

女の子が持つ独特な“エモかわいい”

――横塚さんが東京女子物語を立ち上げたきっかけは?
横塚:高校生の頃から毎年、ハロウィンで仮装をやっていたんですけど、昨年は「もう仮装はいいかな」と思っていたんです。ただ、文化自体は好きでしたのでハロウィンの日に何かをしたい思いはありました。その時、後に東京女子物語を一緒に立ち上げることになる知人とこんな話をしたんです。「実はハロウィンに来ている子は遠距離恋愛中の彼氏にリア充なところを見せたくて仮装していたり、インスタに投稿する写真を撮るだけのために仮装していたり、少し闇の部分があるんじゃないかな」と。そこから、女の子のキラキラした部分だけにフォーカスするのではなく、少し闇があるモヤモヤしたところも前向きに“切り取る”側になろう、と考えて東京女子物語を立ち上げたんです。


――その「少し闇があるモヤモヤしたところ」がCOMPLExxxの企業コンセプトにある“エモかわいい”という概念になるのでしょうか?
横塚:女の子の少し闇を抱えていたり、病んでいたり、感情的な(=エモーショナル)部分ですね。若い女の子は特に感情が不安定。今日はすごく楽しい気持ちなのに翌日は沈んでいたり、好きな男子の言動によって感情が入れ乱れたりする。そういった感情の入り乱れている部分と闇の部分を少し前向きに表現することを“エモかわいい”と私たちは定義しているんです。ただ、言葉だけで表現するのは難しいので、エモかわいいを象徴するような動画を制作したいですね。


――女の子のエモかわいい部分を切り取っていくうちに発見はありましたか?
横塚:年代や年齢が違っても、みんな抱えているモノは似ているなと。それまでは、特に10代の若い女の子たちの思っていることに20代中盤から後半の人は共感できないのかなと思っていたんです。でも、以外と懐かしさを感じたり、共感できたりする。そこが面白い発見でした。

――切り取る上で大事にしていることは?
横塚:等身大のその子らしさを表現するように心がけています。一部のWebメディアやSNSには、誇張表現で良く見せようとする傾向があるように感じます。ただ、私が10代の頃のネット文化は、2ちゃんねる、前略プロフィール、mixiなどに自分の暗い部分をさらけ出していたと思うんです。なので、そうした等身大かつ内にある闇の部分を切り撮れるように意識しています。


――横塚さん自身にも闇の部分があったと(笑)?
横塚:ありました(笑)。今でいうTwitterの鍵付きアカウントのようなモノに、ひたすら「人生終わった」「つまんない」などと書き込んでいた時代が(笑)。いつの時代にもそういう内面を持っている女の子が一定数はいるのではないでしょうか。

SNSは会社や自分を表現する手段

――ここから少し横塚さんのお仕事についてお伺いします。勤めている株式会社ウィルゲートではどのような役職に?
横塚:現在は広報として企業広報、採用広報、社内広報の3つを担当しています。企業広報はメディア掲載、採用広報はイベントの企画やWantedlyのツール運用、社内広報は社員同士のコミュニケーション活性化が目的ですね。ただ、入社当初はデザイナー志望でしたので、インターン時代を含めて1年半ほど主にバナー制作を担当していました。

――デザイナーから広報に転向されたんですね。
横塚:いえ、少しの間はデザイナーと広報と兼任していたんです。しかし、広報は未経験、デザインもまだまだ勉強中の身で兼任していたのでどちらも中途半端な状態。その自覚があったので、兼任をはずして広報専任にさせてもらいました。


――広報のやり甲斐は?
横塚:例えば会社のことがメディアに掲載されて「記事を見た親がすごく喜んでいたよ」というふうに、お客様や社員の一歩先にいる人たちが、ウィルゲートについて信頼してくれたり、関心を抱いてくれたりした時に一番やり甲斐を感じます。


――では難しいと感じる部分は?
横塚:ウィルゲートの場合、“数を打てば当たる”のように、とにかく様々な媒体に掲載されるだけでは効果があまりなく、一方で時間をかけて制作したストーリー冊子が社員のご家族に響いたりする。そうした、周囲の関わりのある方々のさらに一歩先にいる人たちに、会社を知ってもらうための手段を考えるのがとても難しいですね。というのも、お客様や社員を満足させる情報を発信するのは広報として当然だと思うんです。これは動画も同じで、コンテンツの視聴者が「この人たちすごく良いよ」と他の人に話したくなるようなモノを作ることが大切なのかなと。

――まさに今話題にもあがりましたが、横塚さんがゲーム実況などの動画コンテンツに出演するようになった経緯は?
横塚:もともと小学生の頃からPCが好きで、ゲームも好きでしたので、そういう話を広報の仲間などにしていると実際に声をかけていただいて、「やってみよう」と。ただ、最初はやはり動画に出ることに抵抗がありました(笑)。また相手役がいないので、ひとりで何を話せばいいんだろうと数ヶ月は配信中にうまく喋れないことも悩みでしたね。でも、配信を続けていく中で慣れきて、視聴者の方からアドバイスもいただいて今は楽しみながらやれています。この視聴者の方々とのコミュニケーションがとても面白いんですよね。


――と言いますと?
横塚:例えば地方に住んでいる方とか、自分と違う業種の方、普段は自分と関わりのない人と話せるのはとても気づきになります。「こういうことを面白いと感じてくれるんだな」とか。これはテレビにはない、ネットならではの面白さではないでしょうか。


――なるほど。では広報と出演者という活動をされている中で、横塚さんにとってはどちらがオンの状態になるのでしょうか?
横塚:どちらもオンですね。オン(会社)、オン(動画出演)、オフがある(笑)。今の生活はその3つで成り立っています。よく「疲れない?」と言われますが、その感覚はありません。逆に、無駄な時間がなくなりました。1つ1つのタスクを処理する時間を決めて集中する、時間配分ができるようになったので、全体的にうまく回っていると感じています。


――広報、動画出演を行う中で、欠かせないのがSNSによる情報発信だと思います。横塚さんはSNSの重要性をどのように考えていますか?
横塚会社や自分を表現する手段、ですね。特にスタートアップして間もないベンチャー企業や社員数が少ない会社の1人1人がSNSで会社について発信することが重要だと思います。発信者が10人、50人、100人になればその効果はさらに大きくなりますし、1人1人が積極的にSNSを使って情報を発信していくことでゆくゆくは会社のブランディングにつながるのではと考えています。必ずしも表現することでビジネスチャンスが巡ってくるとは限らないと思いますが、表現したほうがチャンスの間口が広がるのは確実ではないでしょうか。ウィルゲートの方ではまだ発信者が少ないと感じているので、今後はそこに注力したいですね。

――最後に、COMPLExxxを通じて表現していきたいことは?
横塚:どんな女の子にも軸があって、いろいろ考えて悩んで行動しているということをCandeeと協力して表現していきたいですね。よく「○○みたいだね」とカテゴリーに分けられることが多いと思うのですが、ジャンルは違っても実は考えていることや悩みは同じだったりするんです。そういう部分を切り取りたいですし、全員に共通するかわいい部分を表現していけたらいいなと思います。10代後半から20代の女の子の考えていることを等身大で表現して、それに共感して「私もがんばろう」「私も動画に挑戦してみようかな」というふうに思ってくれる女の子が増えたら嬉しいですね。

横塚まよ(よこづか・まよ)

株式会社ウィルゲートで広報を担当しながら、2015年11月に女の子のスナップ・インタビューサイト『東京女子物語』をリリース。2016年4月から「FRESH!」で、ゲーム女子会チャンネルを開設し、GAMYガールとして活躍している。

<活動アカウント>

・東京女子物語
http://tokyogirlsstory.com/

・FRESH!「まよちゃん家でほろ酔いゲーム女子会」
https://abemafresh.tv/mayo/

・LINE LIVE「まよちゃん家♡おしゃべりカラオケ」
https://live.line.me/r/channels/30158

・Twitter
https://twitter.com/mayo_tokyo

(聞き手・対談構成:鈴木友多/撮影:今村健一)

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