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「エンジニアだけリモートワークなんてずるい」と言われないために実践した3つのルール

ITプロパートナーズのエンジニアの五藤です。

日本は夏真っ盛りですね。
「日本で」「夏に」「はじめる」ものといえば、定番のアレがあります。


「リモートワークはじめました」


という訳で、弊社エンジニアチームでも、2017年5月頃より、晴れて平日のリモートワーク勤務を導入しました。今回は、色々と試行錯誤する中で、リモートワークが他部署から見て ただエンジニアが自宅でゆっくりできる日 と思われないために、具体的に実践している内容をまとめてみます。


(1)最初はリモートワーク日を決めて、チームで一斉にやる

会社組織である以上、リモートワークを導入するには、業務に対して何らかのメリットがあるという事が必要だと思っています。 「だって他の会社でもやってるし」なんて安易な理由では、リモートワークが当たり前でない営業部経理部の方々に白い目で見られるだけです。

そこで、リモートワークを導入することによって起きる影響や変化をわかりやすくするために、弊社では、まずはあらかじめ決めた日に、エンジニアチーム全員で一斉にリモートワークをすることにしました。

ちなみに、リモートワーク導入当時のオフィスの様子。人でごった返しています。こういった状況で、社内の約3割を占めるエンジニアチームがオフィスからいなくなる事で、

(1)オフィス内の過密状況が緩和されることで、出勤メンバーもゆったり作業ができる


(ちょっとゆったり)

・フリーアドレスと言いつつエンジニアチームが実質独占していたサブディスプレイ席を、リモート日は他部署チームも使える


(↑の過密状況の中で、エンジニアはこんな席を悠々と使っていたわけです。ある意味特権階級?)


というメリットを出しつつ、

「なんか人少ないねー」「今日はエンジニアリモート日らしいよ」

という雰囲気の違いやちょっとしたイベント感を出す事で、「リモートワークを導入するとどうなるか」という事について、他のメンバーにも関心を持ってもらう事ができました。メリハリって大事ですね。

(2)当日の作業内容は事前に共有する

また、リモートワークに対するネガティブなイメージのの一つとして、
「自宅作業すると言ってるけど、しれっとサボる事も可能だよね??(威圧)」
という至極全うな意見もあると思います。
こうした懸念をしっかりと払拭するためのリモートワークの考え方としては

  • 「うるさくて集中できない」「口頭ベースで割り込み作業が入りやすい」といったオフィス勤務でよくあるノイズを無くす事で、実装作業などの集中を要する作業についての効率を上げる事ができる
  • "通勤"における移動時間・満員電車での無駄な体力の消費がなくなる事で、より実務作業にカロリーを割く事ができる

といった事でしょうか。あくまでもメリットベースで考えるという事ですね。このように
「業務効率を上げ、成果を出すための取り組みとしてのリモートワーク」
という観点を使う事で、リモートワークに対しての定量的な評価をする事が可能になります。


「リモートワークを導入する事で、1日にこれくらいのタスクがこなせるようになりました!」
という事を具体的に見える化するために、弊社では

  • リモートワーク当日に行うタスクリストは、事前に上長に提出する(逆に1日の成果目標として十分でないタスクしかない場合はリモートワークを許可しない)
  • リモートワーク実施後に、そのタスク状況を開示報告する

ようにしています。具体的にはこんな感じ。

社内共有ツールはSlackなので、こんな感じに投稿してます。一番下のReaction ✅ が上長からの承認ですね。
会社としての理想は
「スポットでリモートワーク(1人で作業に集中できる日)を取り入れる事で、開発業務でより多くの進捗を出せるようになりました!」
となる事なので、それをしっかりと定量的に観測・評価・改善できるようにしています。

(3)グループウェアをフル活用でリアルタイムの状況共有を徹底

このあたりは、リモートワークの定番ですね。うちでは、以下の2つを使っています。

Slackの分報チャンネル

もはやIT業界では定番となったチャットツール、Slack。弊社では、これまた有名なプラクティスである「Slack分報」を、リモート・オフィス勤務に関わらず継続的に実施しています。

(分報ってなんぞや?という方はこちらの記事がオススメ)

Slackで簡単に「日報」ならぬ「分報」をチームで実現する3ステップ〜Problemが10分で解決するチャットを作ろう | | Craftsman Software Inc.
開発プロジェクトを進めていくと、チームは様々な課題に直面する。 こうした課題は、週次のミーティングや日報で共有して解決していくことが多い。 課題は大小様々だが、特に数時間で解決できるような小さな課題をいかにリアルタイムで解決していくかで、チームのスピード感が大きく変わってくる。 僕のチームでは、リアルタイムの課題解決の為に、社内チャット Slack ...
http://c16e.com/1511101558/

分報は基本的に「今何をやっているか」「進捗のよい・わるい」をリアルタイムで共有するための仕組みなので、リモートワークとの相性も抜群です。弊社ではエンジニアに限らず、社長や営業・経理メンバー、業務委託やインターンに至るまで、全社的にSlack文化が定着していたため、

「Slackで頻繁に書き込みしている」≒「出社しているのと同様にやり取りができる」

という印象を持ってもらう事ができました。

ちなみにこんな一面も。



(この後、中野の姿をみたものは誰もいない・・・と書くのもアレなので、彼の入社記事をここに置いておきます。お時間ある方はどうぞ。)

ド文系の私がプログラミング未経験からエンジニアとしてITプロパートナーズに入社した理由 | Life
はじめまして、こんにちは。タイトルは釣り要素満載ですが、学生時代にテレビ局でADやっていました!本当です。フルサポート型クラウドソーシング 『ITプロクラウド』と自社サービス「ITプロパートナー...
https://www.wantedly.com/companies/itpropartners/post_articles/67988


appear.inを使って、音声・映像・画面の共有をする

リモートワークでは必須とされる、ビデオチャットツール。一昔前だとSkypeが定番でしたが、ここ最近では、ユーザー登録不要・ブラウザでアクセスするだけでサクッと使える appear.in が断然便利です。

appear.inの使い方がスカイプやハングアウトより断然簡単!【ビデオ会議】 - NO FLIGHT,NO LIFE
こんにちは! ビデオ会議アプリをいっぱい試そうと意気込んでいた、Taka(@takapiece )です。 ところがですね このウェブサイトを教えてもらったので、他のモノを 試そうという気が全く亡くなってしまった ので、お知らせします。 appear.inは、ビデオ会議が無料でできるサイト・アプリです。 ビデオ会議サイト・アプリと言えば、有名どころは スカイプ ハングアウト ですよね。 この二つは確かに便利で高機能なんですけど、気軽に試すには面倒です。 今どき、MSNやGoogleには登録しているかもしれま
http://www.takapiece.com/entry/appear-in

そして、実際のリモートワーク実施時のappear.inの様子がこちら。



「リモートワークの時はずっとカメラをつないで作業風景を見せる」というのも定番ですが、ぶっちゃけずっと人の正面顔をみているのも苦痛なので、appear.inの標準機能である画面共有がオススメです。
実際のエディタなどの画面を共有することで、いまどんな作業をしているのかどうか、寝落ちして止まっていないかなどが一目瞭然です。 音声・カメラ・画像の使い分けとしては

  • 音声は基本的にずっと繋ぎっぱなし(ちょっとした呼びかけがすぐできるように。また、オフィスの音声をBGM代わりにしていると、オフィスの空気感が結構伝わって一体感が出ます)
  • 平時は画面共有
  • 定時報告や、折り入って話したい事がある場合はカメラに切り替える(顔が見えると話しやすい+MTG時と平時の切り替えがわかりやすい)

という感じでしょうか。

(余談ですが、↑の写真の画面右下で顔出ししている社員は、この日がクライアント先での作業日と被っておりで、他社のおしゃれオフィスの様子を堂々と共有しています。フリーダム 🐢 )

〜 〜 〜 〜 〜 〜

以上3点、弊社がリモートワーク導入で心がけている事でした!「リモートワークを始めたいけど、業務効率が落ちないか心配・・・」という企業の方に、参考にしてもらえれば幸いです。

株式会社Hajimari(旧:株式会社ITプロパートナーズ)では一緒に働く仲間を募集しています
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