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【インタビュー/ビジネス開発部 マネージャー】現場でお客様と対話しつづけるエンジニアでありたい

みなさん、こんにちは。
株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス) 広報の小西です!

今日はちょっぴりシャイでとても優しい兄貴肌!ビジネス開発部マネージャーの本間俊平(ほんましゅんぺい)さんに、インタビューを実施しました。ONE COMPATHの2大事業「買いものエンゲージメント領域」と「移動エンターテイメント領域」のうち、「買いものエンゲージメント領域」のサービス全般における「開発」を担当している本間さんに、仕事についての考え方や業務内容、今後部署として目指していくことを伺いました。エンジニアの方、開発について興味のある方は必見です!

<目次>
①「自分」がいる意味に悩みながら、走り続けて今がある
②私たちは顧客に寄り添うエンジニアでありたい
③理想のサービスを生み出すチームの日常
④働くモチベーション維持に必要なのは「当事者意識」

「自分」がいる意味に悩みながら、走り続けて今がある

―まずは、本間さんのこれまでのキャリアについて教えてください。

2001年に新卒でTOPPAN株式会社(当時は凸版印刷株式会社)へ入社しました。私が配属されたのはマルチメディア事業部という部署で、まだ地デジ放送も始まっていない時代にBS放送やCS放送の制作開発のような仕事をしていました。構造的には意外とインターネットの開発に近いものがあり、今の仕事に繋がっているかもしれません。当時のTOPPANでは会社名に「印刷」とついているだけに印刷やそれに関連する仕事を希望する人が多かったので、全く紙に触れないマルチメディア事業部を志願し、すんなり希望が通った私はイレギュラーなタイプです。

しかしあいにく配属された部署が約1年で解散になり、2002年にデジタルコンテンツなどの技術研究部門へ異動になりました。現在のようにブラウザの中でサクサク動くような時代ではなかったので苦労しましたね。その研究部門でwebコンテンツの技術や特定の市場を狙った制作を繰り返していたんですけど、成果が出ない研究は半年くらいでテーマが変更されていくんです。入社2~3年目だったかな…繰り返される作業と終わりが見えない感覚に「自分がやっている仕事は何の役に立っているんだろう…」と転職を考える瞬間もありました

でも、2005年頃に声が掛かって株式会社マピオン(当時サイバーマップ・ジャパン)との共同開発の仕事に携わることになりました。先端技術を利用して店舗検索ページを試作するという内容で、最初は黙々とマピオン地図の店舗情報掲載ページなんかを作っていたんですけど、ここで経験した今でいう「フロントエンド」領域の開発がすごくおもしろくなっちゃって。最初に経験したデータ放送の制作で身に着けた技術や知識がインターネットでも活用できるということが分かり「自分の知識がこういうところで役に立つんだ。自分の知識がweb上で形になって、世の中の人に届けることができるマピオンって会社はスゴイ」って初めて仕事が面白いと感じたんですよ。

当時のマピオンのマネージャーに「本間くんと仕事がしたい」と口説かれたのも自分が必要とされているという事実としてモチベーションになりましたし、これは私の社会人人生のターニングポイントになりましたね。

その後は、2006年頃TOPPANからの業務委託を経て出向という所属に変わりつつ…店舗検索ASPサービス(MapionBiz)やMapionメディアサイトの開発、マピオン社の位置情報ゲーム「ケータイ国盗り合戦」のアプリ開発に5年以上関わりました。2012年頃に出向から戻った後、担当したのが電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」です。それまで開発主体の業務を担当していたので、いわゆるPMに近い仕事をするようになり「全然畑が違うな…」と正直戸惑いつつ、そこからShufoo!の開発を担当し続けてきました。2019年にマピオンが株式会社ONE COMPATHに生まれ変わり、Shufoo!の運営がTOPPANからONE COMPATHに移るタイミングでマネージャーとして転籍しました。今年度からはGoogle Business Profile (GBP)の統合管理ソリューションである「Local ONE」のサービスも担当しています。

ーなるほど…入社1年で部署異動してから盛りだくさんのキャリアですね。一環して開発に携わっているのはもともとエンジニアを希望していたからでしょうか?

もともと理系ではありましたけど、プログラムをめちゃくちゃ書いていたかと言われるとそうでもなくて。人を楽しませるコンテンツを作れるならなんでも良かったんですよ。多くのコンテンツを扱ったり、人が集まったりする会社であればいろいろできるのではないかということでTOPPANに入社したら、その当時は珍しいインターネットとかデータ放送を作る部署があって。当時はまだ紙の出版物が強い時代でしたから、希望したら全然他にやりたいが人いなくてするっと配属が決まり…今に至ります(笑)

ー「楽しませたい」「世の中に役立つものを提供したい」という気持ちがスタートなんですね。プライベートではどう過ごされているのでしょう?

家では3歳と5歳の子供のお父さんです。ワークライフバランスを大事にしながら、リモートワークの日は早めに仕事を切り上げて子供たちをお風呂にいれたり、姉弟喧嘩して泣きながら仕事場に乱入してくる子供の世話をしたりしています。趣味はスニーカーのコレクションで置き場に困る話もありますが、所帯を持つとなかなか新しく買うのも難しくて、昔に買ったスニーカーを履こうとすると劣化してて履けなくなって切ない、みたいなことが最近よく起こります。あとは、カメラも好きですね。街の風景なんかを撮るのが好きで、以前は昼休み中に芝浦周辺の写真を撮っていた時期もありました。モノレールや港、倉庫街など面白い被写体に溢れてておすすめです。最近はやっぱり子供たちの成長が楽しみですね。

私たちは顧客に寄り添うエンジニアでありたい


ー本間さんはビジネス開発部の中でも開発2G(グループ)ですが、どのようなお仕事でしょうか。

ビジネス開発2Gとして意識的に進めているのは、得意先に「Shufoo!」というサービスを使い続けていただくため、具体的な要望をフィードバックしてもらえるような関係値を作り、コミュニケーションしながら改善していくことです。今年度からは“企業と生活者の接点を心地良くする”というミッションを掲げる「買いものエンゲージメント領域」として、「Local ONE」「Mapion Biz」も合わせてトータルでサービス提供をしていくことが多くなりました。今はこの事業領域でのサービス拡大、利益最大化に向けて、メンバー全員で取り組んでいます。企画や営業などの他部門と連携して進める業務が増えているのはもちろん、開発グループでもビジネス開発3GはShufoo!のユーザ向け画面や商材の開発を担当しているので、同じ会議に出て密に共有を行いますし、「Shufoo!」の得意先には「Local ONE」や「Mapion Biz」もご契約頂いているお客様もいらっしゃいますので、Mapion Bizの開発を担当するビジネス開発1Gのメンバーとの接点もあり、まさに組織一丸となってミッションに取り組んでいる雰囲気があります。

私の個人的な業務としては、そういった社内の連携のハブとして動くこともありますが、得意先の担当の方々ともコミュニケーションをとって「ここがこうなったら便利なのに」「もう少しこういうふうにならないか」といった声を集約することもあります。そういったご要望をメンバーと精査して開発プロジェクトを一緒に進めていきます。

ー本間さんご自身が現場に直接行って対応するのでしょうか?

そうですね、直接お客様の会社へ行くこともあります。作業自体は会社でもできるけど、やっぱり直接話すことで伝わることやイメージできることがあるんですよね。「こんなことできるか?」といった質問は我々開発に直接してもらった方が返答が早いこともあります。開発作業に入ってしまうとやはり個人で案件を進めていくことが多いですから、きちんと時間をとって顧客の要望を直接聞き、ズレがあるならばすり合わせをして、求められているものを実現するというのが私の仕事です。最近は、若い人材も育ってきて、現場で頑張るエンジニアを見守る立場になってきました。嬉しい限りですね。それぞれ「欲しいもの」のイメージは違うので、私たちはいつも顧客に寄り添って開発していきたいと考えています。

理想のサービスを生み出すチームの日常


ーお客様先に出向いたりメンバーの育成等の業務もあったり、多忙な毎日かと思いますが、普段の本間さんの業務について、よくある1日の流れを教えてください。

リモートワークもうまく使いながら、出社の日の朝は早めの7時頃から作業を進めるのが自分の時間が作れて好きです。日中は社内・外問わず打合せに出ていることが多いですが、得意先とのコミュニケーションは事業の根幹に関わる話ですので優先して出るようにしています。部署のメンバーの進捗を確認しつつ、困っていることがあればGMと協力して部署全体でカバーできるよう、コミュニケーションは意識して取るようにしています。昼食もしっかりとっているんですが時間を作る方を優先しがちで、カップラーメンとか食べちゃうことが多いですね。それでも健康を意識してノンフライ麺で低脂質とか高たんぱくの商品を選んでいるんですよ!最近はランチ補助制度も始まったので、カップ麺ばっかり食べてる場合じゃないぞと思っているところです。

ーお忙しい中でもうまく調整しながら業務に取り組まれているのですね!普段の部署内でのコミュニケーション方法や打合せの頻度を教えてください。

ものすごく特殊なことをしているわけじゃないんですけど…「1on1」(メンバーとの個別面談)は定期的に行います。入社して間もないメンバーの場合は、関係値が築けるまでは仕事の話をするというよりは「最近どう?」とか、ほとんど雑談に近い話かもしれませんね。ある程度チームメンバーの人となりが分かってきたら、業務で何に困っているのかを聞きに行くことが多いです。もちろん雑談100%も全然アリです。

そして、メンバーにこの記事を読まれたら恥ずかしいけど、意識して普段の業務上での感謝を伝えるようにしています。「あの時本当に助かったよ」とか「そのアイディアめちゃくちゃいいじゃん」とか。作業に入ってしまうとどうしても孤独になりがちなので、メンバーのモチベーションは大切にしたいと思っています。

リモートワークが多かった時は、毎日昼に話をする場を設けていましたが、最近は部署としての打合せは週の始めと終わりに定例会議を設けていて、日々の共有は随時話をしに行くよう心がけています、いたって普通ですね。

新メンバーが入社してきた時には、プロジェクトのタスク経緯や関連部署の人の情報をフォローしながら、担当の先輩のメンバーとOJTで進めて頂きます。Shufoo!という大きなサービスの枝葉で多くのプロジェクトがありますから、それぞれの力量・経験に応じたプロジェクトに参加して貰います。先輩達は落ち着いた人からユーモアに溢れた人など多様性に富んでいて皆魅力的な人ばかりですので、話しかけやすい雰囲気はあると思いますよ。

リモートワークと出社の曜日に関して部署であえて決めてはいません。週3日出社するという決まりはありますが、週の初めと終わりはMTGが多いので「リモート推奨日」としていて、それ以外は個人の裁量にお任せしています。プロジェクトごとに出社日を合わせようなんて話も聞こえてくるのでそういう自主性を尊重しています。


ーチーム全体でフォローができるのも普段からコミュニケーションが活発な証拠ですね。OJTで業務を覚えてもらうことが多いとのことですが、ONE COMPATHでのエンジニアの学習環境やステップアップの為のツールはどういったものがありますか?

マピオン時代からエンジニア間の横のつながりは意識的に増やしていこう、という社風があります。社内で行われている「テックデイ」はその1つで「業務から得た知識をアウトプットする場」です。加えて「企画部門のメンバーに登壇頂いて開発外の業務を知る」・「外部の企業をお呼びしてサービスの説明や事例を共有頂く」などインプットの場でもあり、最近は「テーマ枠」といったお題にフリップで回答していく形式の「共感する場」が新たに加わりました。

ツールで言うとGitHub Copilotが導入済みですし、そういったエンジニアリングに「あった方が良いのではないか」といったツールの導入は、小さい規模で試しながらではなく、全体最適の観点で積極的に導入を進めています。
もちろんUdemyのようなエンジニアスキルを動画で学習するツールも利用可能ですので座学的な知見だったり、コーディングしながらCopilotから知見を得る、みたいなツールは一通りそろっていますね。
そういった開発の範囲に留まらず、エンジニアに必要な事業貢献意識の醸成をCTOがテコ入れする「柴田塾」というイベントも開催しています。
開発技術だけ持ってるエンジニアより、サービス・事業を創る・支えることも出来るエンジニアの方がかっこよくないですか?柴田塾では「こういう考え方は今まで無かった」という気付きが得られたという声が出ているそうですし、そういった気付きに対しては「スクー」という動画配信のビジネス講座などをご視聴頂くのもおすすめです。

働くモチベーション維持に必要なのは「当事者意識」


ー本間さんが働く上で大切にしていることはどんなことでしょうか。

難しいですけど、やはりいいものは自分一人じゃできないのでチームというものを大事にしています。本当に一人で仕事したいなら会社員である必要はないじゃないですか。でもあえて私たちはこのONE COMPATHという会社に集まっている。このメンバーで今までにないものや欲しいと言われるものを作り上げたいと思うから、まず第一にメンバーそれぞれに自分がいるという存在意義を感じてほしいと思っています。私もそうだったんですが、誰かに必要とされて「あぁ、自分って役立ってるんだ」っていう気持ちがあると、仕事は作業じゃなくなるんですよ。どうにかしていいものを作りたいという当事者意識が芽生える。そうすると、それが会社の利益に繋がってきますよね。だから、それぞれのメンバーが何を大事にしているのか、どんな考えで、どうなりたいのか、このまま頑張れそうだとモチベーションを維持してもらえるポイントはどこなのかを日々のコミュニケーションで見つけていけるように意識しています。気軽に話しかけられる上司を目指していますが、どうだろう(笑)

ー「個」よりも「チーム」としてのあり方をとても大切にしているんですね。今後、ビジネス開発部全体をどんな組織にしていきたいと思いますか?

連携するグループ企業や部署という壁を取っ払って、型にとらわれない仕事、パートナーとして個人個人が仕事の幅を広げていける組織にしたいですね。担当しているサービスの特性上、TOPPANグループから問い合わせが来ることもあれば、顧客から連絡が来ることもある。社内でも企画や営業など様々なメンバーと関わることが多い分、ともすれば「自分の仕事の範囲はここまで」と決めてしまいがちなんです。でも、会社とか部署ごととかではなくて、私たちは同じサービスを作り上げる仲間、パートナーでありたい。簡単ではないけれども、そういう自由な発想ができる型にはまらない組織にしていきたいと思っています。

ー「仲間」や「チーム」といったキーワードが多く出てきましたが、どんな人なら一緒に働いてみたいと思いますか。

技術やスキルよりも、探究心や好奇心が旺盛な方が向いているとは思います。色々な考え方があるとは思いますが、私は必ずしもサービス開発に最先端の技術は必要じゃないと考えています。あくまでも顧客の課題や生活を第一に、「企業理念に沿ったサービス」を提供していけるかというところが重要で、それは細かな創意工夫によって成し遂げられるものも多くあると思います。

ー「企業理念に沿ったサービス」とありますが、企業理念への共感がONE COMPATHで働いている中でも活きているのでしょうか?

ONE COMPATHは企業理念が分かりやすく、自分のものとして腑に落ちていると感じています。これがあるからこそ仕事もブレずに進められていると思っています。「暮らしに寄り添う、イノベーションを。」という企業理念に基づいたコピーもありますが、自分たちの身近な人達を幸せにする行動を積み重ねていくという考え方はとても分かりやすいですし、日常を豊かにするための開発を自分たちが担っていると日々思えるんですよ。自分がユーザーの一人として、誇りをもてるサービスを作る土壌があることやチラシ掲載や店舗検索など身近で触れる機会が多いこと、誰かに使ってもらえている実感が得やすいことはONE COMPATHならではの良さだと思っています。

ー最後に、求職者へメッセージをお願いします。

私がONE COMPATHにいる理由は、MapionやShufoo!の担当を歴任した経緯ではなく、会社の思想に共感しているからです。サービス・事業が主ではなく、会社のビジョンを実現するために、サービス・事業があります。既に沢山の人に利用されているサービスを開発するだけではなく、我々はそこから新たに「身近な人々の暮らしに根差したサービスを産み出そう」とチャレンジしています。

そうした背景もあり、世の中の人々の暮らしに貢献するサービスに携わっていきたいという想いがある方であれば、ONE COMPATHという会社は非常にフィットするはずです。

私が若い頃にはエンジニア特有の「開発をひたすらやって行きたい、技術を身に付け、開発を極めたい」みたいな考え方も持っていました。ただ、それは何のためなのか、と振り返る時がやって来るはずです。やはり「身近な人々の暮らしに役立っている」という実感を持てる開発ができることは、ONE COMPATHで仕事をする大きな意義の1つです。少しでも関心が沸いた方は、是非エントリーしてみてください。

― 本間さん、ありがとうございました!


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