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華やかに見える仕事の裏で、
積み上げが導いたキャリアの転換点
SNSの最前線でトレンドを掴み、ブランドを育てる。そんな“華やかな”イメージを持たれがちなPRの仕事。けれど、STORiiYのPRは一見地味で、驚くほど泥臭い。日々の積み重ねを通して、ブランドと信頼を少しずつ育てていく。今回は、インターンから入社し、いまでは複数ブランドのPRを担う中川莉子さんに、現場のリアルを聞いた。
Profile
中川(Nakagawa)
STORiiY株式会社 Beauty & Lifestyle事業部 アシスタントブランドマネージャー
大学在学中にSTORiiYでインターンを開始。約2年間のインターンを経て、新卒で正式入社。入社3年目。店舗営業からキャリアをスタートし、SNS企画・PR業務に携わる。現在は複数ブランドのPRを担当し、商品企画からプロモーション設計、インフルエンサー施策まで幅広く手掛ける。
STORiiYが“ファーストキャリア”
インターンからそのまま入社
——STORiiYに入る前のキャリアについて教えてください。
実は、STORiiYが初めての会社なんです。大学2年生のときにインターンを始めて、そのまま新卒で入社しました。インターン期間は約2年、正社員になってからはもう2年半が経ちます。
——就活も並行して進めていたと聞きました。
はい、その頃はボストンキャリアフォーラムで外資系コンサルや広告代理店の面接も受けていました。ただ、ちょうどその時期に代表の渡辺から「一緒に働かない?」と声をかけてもらっていたんです。
「距離の近さ」が、自分を成長させる
——大手企業ではなく、STORiiYを選んだ理由を教えてください。
理由は2つあります。ひとつは、「この仕事、つまらない」と思ったことが一度もなかったことです。インターンの頃から、朝起きて「行きたくない」と思ったことが本当に一度もなかったことです。 まわりの友達が「仕事に行きたくない」「転職したい」と言っている中で、自分は仕事を楽しいと思えている。それが一番の決め手でした。
もうひとつは、人との“距離の近さ”です。
色々な会社の最終面接に進んだとき、出てくるのは自分より、一回りも二回りも年上の偉い方が多かったのですが、その方々と同じ目線で会社の方向性を会話したり、一緒に進めるにしてはかなりの時間が必要だと感じたことや速度感が合わないと感じることも多く、そのとき、STORiiYで渡辺さんと一緒に働いていた時の“近さ”を思い出しました。年齢的にも立場的にも距離があるはずなのに、対等に意見を聞いてくれて、同じ目線で議論できる。そういう環境で仕事がしたいと思いました。
営業からPRへ。現場で磨かれた「人を動かす力」
——入社してからどんな仕事を経験されてきましたか?
インターンとして入社した最初の1年は、営業でした。まだブランド数も少なかったので、1ブランドを担当し、ロフトやドン・キホーテなどの店舗を一軒ずつ回っていました。店舗の担当者さんと話しながら、陳列位置や売り場づくりを提案したり、イベント準備を手伝ったり、人と人との関係構築力が本当に試される仕事でした。そこから2年目の頃に、外部でPRを担当されていた方が離任されるタイミングで、「PRやってみない?」と声をかけてもらいました。
PRは“伝える”だけじゃない。数字も人も動かす仕事。
————STORiiYのPRチームは、どんな仕事をしているんですか?
PRというと、SNSやメディア対応など発信のイメージが強いかもしれません。でもSTORiiYのPRは、それだけではありません。商品の企画やプロモーション設計、インフルエンサー施策、SNS戦略、数値分析まで、すべてを自分たちで動かします。単に情報を広めるのではなく、「どうすれば売れるか」「どんな言葉なら伝わるか」を事業目線で考える仕事です。ブランドの世界観をつくり、消費者の心をつかむ。その両方を担うのがSTORiiYのPRだと思います。
——具体的には、どんな業務がありますか?
インフルエンサーとのお仕事などを例に挙げると、美容系クリエイターの単価が上がる中で、フォロワー数やエンゲージメントを分析しながら、報酬交渉をしたり、クリエイターとの動画構成の打ち合わせ、マネージャーとの調整も重ねながら、納得の形に仕上げていく。イベントやSNSキャンペーンでは、何千件とDMを送り続けることもあります。1つでも商品がhitする可能性がある動作を、手を止めず、一つひとつ積み重ねていく業務が多いです。
————想像よりも幅広いですね。
そうですね。ブランドの“顔”をつくる仕事でもありながら、実際には数字と人の両方を動かす仕事です。だから私は、「PRは営業に近い」と感じています。数字で説明し、言葉で交渉し、信頼でつながる。そのプロセスが、ブランドの成長に直結していくと思います。
事業を動かすPRチームをつくりたい
——これから、どんなことに挑戦していきたいですか?
来期からは「アシスタントブランドマネージャー」という役職になります。これまではPRとしてブランドを“伝える”立場でしたが、今後は売上や戦略まで踏み込んで、“動かす”側になりたいなと思っています。数字を見ながら、どうやったら事業として成長させられるかを考えていくフェーズに入りたいですね。
——“PRを動かす側に”という言葉が印象的です。どんなPRを理想としていますか?
私はPRって“広報”というより“事業づくり”だと思っています。開発の段階から「この商品の魅力はどこにあるのか」「どんな人に届けるのか」を考えるところから関わりたいです。
——チームとしては、どんな方向に育てていきたいですか?
もっと“事業目線で動けるPRチーム”にしたいです。ただの発信担当ではなくて、戦略を描けるチーム。開発・販売・プロモーションをつなぎながら、ブランド全体をどう成長させるかを考えられる組織をつくっていきたいです。