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「VUCA時代で働く一人一人の価値を創造し、一人一人が輝く社会を建設する」をパーパスに掲げる株式会社ツナグバ。20代に特化した人材紹介サービスを軸に急成長を続けています。
今回は取締役の海老名伸行さんに、事業領域における社会課題やツナグバの強み、そして今後の展望について教えていただきました。
◾️海老 名伸行(えびな のぶゆき)
大学卒業後、株式会社ギャプライズにてWebマーケティング支援の営業として、大企業を中心とした新規顧客開拓とリレーション構築に従事。 次に、株式会社サイファーポイントに取締役/営業責任者として参画。新規顧客開拓、DXコンサルティング、WEBマーケティング支援を経験。 その後、株式会社メディカルリソースにて新規事業立ち上げと事業責任者として推進、マーケティング部門の現場責任者を経験後に、 2023年11月より株式会社ツナグバに取締役/マーケティング責任者として参画。
目次
20代特化の人材紹介サービスを提供
事業立ち上げの背景にある「一人一人が輝ける社会づくり」への使命感
「転職は当たり前」20代のキャリア市場における課題
ツナグバの強みは「どこよりも求職者に深く関わるエージェント」であること
現事業のシェア拡大と新規事業への進出を目指す
20代特化の人材紹介サービスを提供
ツナグバは20代に特化した人材紹介サービスを提供しています。月間登録者数は1万人を超えており、取り扱い求人数も累計で6万を超えました。事務系から営業、エンジニアなど特定の職種にこだわらないからこそ、求職者・企業のニーズに合わせた提案が可能です。とくに、労働力不足がより深刻化すると言われている業界への転職支援に注力しています。2021年から3期連続で増収を実現しており、今後も200%超の成長を目指して体制強化を進めています。
事業立ち上げの背景にある「一人一人が輝ける社会づくり」への使命感
私たちツナグバが目指しているのは「キャリア創出型エージェント」です。人材業界には大小さまざまな会社がありますが、若手ノンデスク市場を中心に、エージェントによる転職支援はこれまで手厚いとは言えず、フリーペーパーなどエージェントの介入しないサービスが多い傾向にありました。今後の日本において若年層の働き手が少なくなってきている現状を踏まえても、私たちは20代こそしっかりキャリアアドバイザーが面談し、キャリアを共に創っていく必要性が高いと考えています。20代の求職者と企業の間では情報格差が大きく、それゆえに求職者は自身のキャリア形成について迷走しがちです。
また、企業側も業界や職種未経験の若手人材に対して、数回の面接で判断する必要があるため「ポテンシャルはあるが、要領を得ていない」という理由で採用を見送らざるを得ないなど、双方ミスマッチを起こしていました。
20代の若手求職者のキャリアを共に創ることで、企業からも求職者からも感謝される。「社会を良くしている」という手触り感もある。これが20代向けの人材事業を立ち上げた理由であり、ツナグバ創業の背景です。社会的価値が高く、人から感謝される仕事だと自負しています。
ツナグバはパーパスに「VUCA時代で働く一人一人の価値を創造し、一人一人が輝く社会を建設する」を掲げています。変化が激しい世の中だからこそ、若い人材の可能性は無限大だと考えています。自分の将来に希望を持つことができる、一人一人が輝ける。そのような社会を創り出すことが私たちの使命です。
「転職は当たり前」20代のキャリア市場における課題
20代の転職市場は年々拡大を続けています。リクルートキャリアによると、2009〜2013年の平均を1とした場合、2018年時点ですでに2.15倍になっています。これは20代前半だけに絞ると、さらに顕著で、その3.82倍にも上ります。
すべての年代で転職は当たり前の世の中になっていますが、とくに20代はその傾向が強いと言えるでしょう。新社会人の転職サイト登録者数は2023年時点で10年前と比べて30倍になっており、若手人材ほど「一つの会社でずっと働く」という考え方を持っていない傾向にあります。
さらに日本全体を見ると、深刻化する少子高齢化の影響で「働き手不足」が大きな問題になっています。2025年度からこの労働需給バランスは加速度的に崩れていき、2040年には1,000万人もの労働力不足に陥ると予測されています。
一見求職者に有利な売り手市場に見えますが、その一方で、希望する雇用形態や業種に就職できずに明るい将来を描けない若者も増えているのが現実です。また、近年よく聞かれるリスキリングも、すでに専門性や社会経験の多い層が対象になっており、なかなか若年層が自分ごととしてとらえられていないという問題があります。
こうした社会課題を解決することで、企業も人材不足を解消でき、個人も自分の将来に希望を持てる社会を実現できると信じています。
ツナグバの強みは「どこよりも求職者に深く関わるエージェント」であること
ツナグバの一番の強みは「面談力」です。「どこよりも求職者に深く関わるエージェント」として、キャリアアドバイザーは目先の転職ではなく、求職者の将来の夢やライフスタイル、性格などに深く入り込むことを大切にしています。さらに転職先の業界知識や企業側から求められる能力・スキル、面接官への伝え方などについて正確な情報提供と改善提案ができます。対話を重ねることで、求職者は新たな視点で長期的なキャリアを描けるようになる傾向があります。
私たちが対象としている層はいわゆるジュニア層と言われる若手人材のため、雇用形態も正社員ではなく非正規しか経験がない方も多い傾向にあります。また、持っている知識も特定の業界や職種に偏っていたり、経験したことのない仕事に対して実態とは異なるイメージを抱いているケースも少なくありません。
そのため、エージェントがより多くコミュニケーションをとらないと求職者の本来のニーズや将来設計を把握することは難しいのです。求職者の伴走者として、自己分析のお手伝いからしっかりサポートしていくことが重要です。
求職者の人生観、価値観の根源を把握するほど手厚くフォローするため、必然的に求職者との関係性が強くなります。そのため転職後も仕事の悩みや相談を受けることもあり、今の職場でより活躍できるためのアドバイスをするケースもあります。
現事業のシェア拡大と新規事業への進出を目指す
2027年までは現事業である20代のキャリア創出支援事業の拡大に注力し、市場をとりにいきたいと考えています。また、20代のキャリア支援という観点で事業の横展開、近接領域への進出も検討中です。
2030年はこうした領域に加えて、20代起業家へのVC事業、つまり若手経営者への出資やキャリア支援も考えています。今挙げたもの以外にも新規事業として挑戦する可能性もありますが、いずれにしてもミッション・ビジョン・バリューに合っているかが実行の判断を行う上での重要なポイントです。
私たちの掲げるミッション・ビジョン・バリューに共感し、共に社会をより良く変えていきたいという方と一緒に会社を創り上げたいと考えています。