INTERVIEW 02ー人生のポートフォリオに、「アフリカ」を加えてみたかったー杉山 佳範 (CTO)

INTERVIEW 02

ー人生のポートフォリオに、「アフリカ」を加えてみたかったー

杉山 佳範 (CTO)

・大阪府立大学理学部情報数理科学科卒、同大学大学院理学系研究科中退
・株式会社DreamLab入社
・株式会社ソーシャルリクルーティング入社(現株式会社ポート)
・株式会社RisingAsia入社(現タビナカ)
・株式会社アフリカインキュベーター入社

【エンジニアを志したきっかけは一冊の本との出会い】

みなさん、はじめまして!CTOの杉山です。

私は上に書いてある通り、ずっとスタートアップでエンジニアをしてきました。「なぜエンジニアになろうと思ったのか」とよく聞かれるのですが、きっかけは小学生のときです。当時ゲームが大好きで、自分が作ったものを人が動かすということに興味がありました。そして中学生になり一冊の本に出会いました。その本は、英語ができるプログラマーについてで、主人公はオーストラリアにワーホリに行くけど自分の居場所がなかなか見つけられない。そんな悩みを抱えながらも、パソコンやプログラムの知識で周りの人の手助けを初めて、いつしかその人の世界は広がっていく、そんな話でした。当時の私は英語が好きだったので、「英語ができるプログラマー」であれば世界中どこでも生きていけそうだと思い、そのようなプログラマーを志すようになりました。そして高校では英語に、大学ではプログラミングに力を入れて学び、今に至るという感じです。

【それまで接点がなかった「アフリカ」という選択】

そしてエンジニアとして様々な会社で働いていたのですが、2015年に社長の永井からアフリカで事業を立ち上げるという話を聞き、ジョインすることに決めました。これもよく聞かれるんですが、実はそれまでの人生でアフリカとの接点はなかったんです。しかも当時はフリーランスで3社ほど手伝っていたので、Afri-incで働かなくても生きていけたんです。けど、初めて永井から話を聞いたときに、今まで選択肢になかったアフリカを、人生のポートフォリオに追加してみたいなって。今でもよく覚えてるんですが、初めて会ったのは渋谷のランチでした。初対面なのになごやかな自己紹介もなく、席に着くや否や永井がパソコンを開いて、Excelファイルを見せながら、アフリカの企業が抱える悩みや、これから立ち上げようとしている事業のポテンシャルを語ってくれて……圧倒されましたよね(笑)

【開発は終わることのないアップデートの連続】

それからAfri-incを一緒に立ち上げて5年目を迎えたわけですが、今の私の1日はこんな感じです。

円グラフの通り、仕事と子育ての毎日です。開発拠点のオフィスが東京にあるので、私は普段オフィスに出社していますが、当社の特徴の一つとして、リモートで仕事をするのが上手な会社だと思っています。私も社長の永井もリモートでずっと仕事をしていますが、全社員がコミュニケーション不足にならないよう気を遣いながらそれぞれの業務を行っているので、オフィスに集わなくてもバラバラにならず同じ方向を向けているのだと思います。

当社のSenriは、主に営業が使うAndroidアプリとマネージャーが見るWebサービスの二つに大きく分かれているのですが、私の役割はAndroidアプリの開発以外で、具体的には、アプリとのデータのやり取りのためのAPIの開発、マネージャーが見るWebアプリの開発、サービスの基盤になるインフラ(AWS)の管理などです。加えて、Senri内のカスタマイズやそれ以外のサービス開発も行なっています。午前中は、主に前日夜に起こったトラブルがあれば原因究明をして対処したり、現地スタッフからのフィードバックを確認したり、これから作る機能の仕様を決めたりしています。午後は、担当しているサービスの開発を進めたり、日本と6時間の時差があるケニアのオフィスが14~15時頃に動き始めるので、問い合わせを受けたりしていますね。

Senriの開発は、毎日がアップデートの連続で大変です。嬉しいことですが、4年前に私たちが想定していたお客様(営業が5~10人の企業)とは違う方々(営業が50人以上の企業)もお客様になってくださっているので、求められる機能が多種多様になってきました。想像以上にSenriが膨らんでいるなと感じています。そのようなお客様のニーズを捕まえて、スピード感を持って開発に進めていくのはなかなか難しいですが、同時にワクワクもしますよね。ただ設立当時からずっと大事にしていることは、前回永井も語っていた通り、「真面目に働く人が評価される仕組みをつくろう」というビジョンです。SenriにはGPSのトラッキング機能が付いているので、どうしても営業には嫌がられることもあります。でも、私たちは、悪いやつを捕まえるためではなく、もっと前向きに自分たちのサービスを使ってほしいというのは常に伝えるようにしています。


【テクノロジーは人の身体能力の拡張を可能にする】

Afri-incの魅力という観点では、私にとっては、Afri-incで何かサービスを作ること以上に面白いことがない、というのが答えになります。

今作っているプロダクトは、営業やそのマネージャー、その企業自体の成長を支えるものになります。そして、その企業の成長の先に、流通構造の改善や、良い営業組織の立ち上げモデルの構築があると思いますが、さらにその先に、小さい商店やスーパーで売られている商品の、価格のばらつき縮小や欠品の削減と、企業だけでなくそこで暮らす人々にも影響を与えるものだと信じています。間接的にでも、より多くの人の生活が良くなるようなプロダクトを作れるというのは、自分にとってとてもやりがいのあることだと感じています。

少し話は逸れますが、テクノロジーの本質って、人の身体能力の拡張だと思うんですね。例えば、Wordに議事録を打ち込み保存するのは記憶能力の拡張だし、Skypeでミーティングを行うのは声の拡張なんです。このように、人がその身体だけで行えることに対して、その力や計算能力や効力を何十倍・何百倍にすること、時間や場所を超越させることができるのがテクノロジーで、そのテクノロジーを用いて人の手に届ける大きな一端を担うのがエンジニアだと思っています。自分の作ったプロダクトが多くの人に役立ってほしい、多くの人の生活を良くしたいと思ったときに、自分にはアフリカという選択肢が目の前にあったので、より大きな方を選んでみました(笑)

ただ課題は、人が足りないことです。マーケットも大きくてやりたいことが増えていて、これからも増え続けていくと思いますが、やはり十分な人がいないと成長し続けられません。

拡大フェーズに入っているからこその歯がゆい悩みです。

【Afri-incを通じて、アフリカで挑戦する人を増やしたい】


今後のAfri-incに関しては、当社を通じてアフリカの情報を得て、興味を持ち、チャレンジする人が増えてほしいというのが率直なところです。日本という土地でプロダクト開発を行っていても、Afri-incの仕事を通じて毎日新しい情報がたくさん入ってくるので、日本にいるだけでは感じられないことをたくさん感じられます。数十年後に、アフリカで活躍する人々の職歴にAfri-incの名があるような時代が来るとかっこいいですよね。そのためにも、まずは私たちがしっかりとしたIT企業として成長する必要がありますね。

最後に、どんな人と働きたいかという質問もよくいただくのですが、私は、「いいやつ」と働きたいといつも答えています。具体的には、少しおせっかいで困っている人を見ると助けたくなる人です。友達が悩んだり困っているときに、何か困ってる?話を聞こうか?と声をかけられるような人と一緒に働きたいですね。

アフリカ向けのプロダクト開発って遠すぎない?と思うかもしれません。しかしチームで開発しているエンジニアだと、営業やPMを挟んで顧客がいるというのは、プロダクトを届ける先が日本でも海外でも特に変わりはないな、というのが5年目の実感です。日々顧客の声やダイレクトなフィードバックがアフリカの現地スタッフから届くので、常にサービスをアップデートしていける環境がアフリインクにはあります。ぜひ日本からアフリカに一緒に価値を届けましょう!

次回第三弾は、8月にアフリカ出張に行ったばかりのエンジニアの本田さんです。お楽しみに!

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