AIの会社と聞くと、人の仕事を置き換える側だと思われることがあります。AITechが掲げているのは、その逆です。
この記事では、私たちのミッションが何を意味していて、日々の判断をどう決めているのか、そしてこの先どこへ向かうのかを書きます。
ミッションは「AI for People」
面倒な作業はAIに任せる。人は、判断すること、考えること、つくることに時間を使う。目指しているのは、同じ人数で、より多く、より良く、より安全につくれる体制です。
なぜ「People」なのか
私たちが向き合っている建設業界では、人が余っているのではなく、足りていません。
国土交通省の資料によると、建設業で働く人は1997年の685万人から2024年には477万人に減りました。55歳以上が36.7%を占め、29歳以下は11.7%です。図面を読める熟練者が、これからまとまって現場を離れていきます。
一方で、建物をつくる仕事そのものは減りません。法規は複雑になり、提出する書類は増えています。少ない人数で、前より多くのことを確かめなければならない。それが今の現場です。
この状況でAIがやるべきことは、人を減らすことではありません。人が足りなくて回らなくなっている部分を引き受けて、残った人が本来の仕事に戻れるようにすることです。図面を1枚ずつ数える時間を、設計を良くする時間に変える。ミッションの「People」は、その現場の人たちを指しています。
ミッションが、日々の判断をどう決めているか
言葉として掲げるだけでは意味がありません。
実際の仕事では、次の3つの判断にあらわれています。
全部をAIに任せない
「全部AI任せが正解ではない」。営業の現場でお客さまに伝えている言葉です。
数量を1つ間違えれば見積がずれます。だから、AIが得意な部分と、人の確認を残すべき部分を分けて設計します。精度が出ないところは、出ないと伝えます。人の判断を支えるためのAIであって、人の判断を飛ばすためのAIではないからです。
お客さまの図面で確かめる
図面は会社ごと、年代ごとに描き方が違います。一般論で「できます」と言っても、その現場の人の役に立つかは分かりません。
そこで、実際の図面を数枚お預かりして、小さく試すところから始めます。うまくいかなかった結果も一緒に見ていただきます。使う人の仕事が実際に変わるかどうか。確かめる基準はそこにあります。
使われ続けるところまでやる
導入して終わり、研修して終わりにはしません。
AIは、現場で使われ続けて初めて人の時間を生みます。定例の場で運用の状況を見て、効果を測り、直し続けます。AI顧問サービスでは、お客さまの社内にAIを使いこなせる人が育つことをゴールに置いています。外部に頼らず自走できる状態が、いちばん人のためになると考えているからです。
原点
代表の河津は、祖父母が建設関連の企業を営んでいたことから、小さい頃から現場に出入りしていました。大学では医学部で、機械学習を使った予防医療の研究に取り組んでいます。
現場の人の顔が浮かぶ業界で、自分の技術を使う。AITechが建設業界から始めたのは、そういう理由です。
これから目指すこと
ミッションの先に、3つの方向を見ています。
図面を読むことから、業務全体をつなぐことへ
今の中心は、図面を読み取る技術です。面積を出す、記号を数える、新旧を比べる。ここから先は、営業、設計、積算、申請、施工管理という建設の業務の流れ全体を、図面を軸につないでいきます。1つの作業を速くするだけでなく、部署と部署の間で起きている「探す、待つ、やり直す」を減らしていきます。
熟練者の知識を、次の世代へ
ベテランが引退すると、図面の読み方も判断の勘どころも一緒に失われます。過去の図面や資料を検索できる形にして残し、若手が自分で答えにたどり着けるようにする。人が入れ替わっても、積み上げた知識が現場に残る状態をつくります。
木造からRC造へ、2次元から3次元へ
省エネ計算は木造に対応済みで、次はRC造です。立面図から屋根を含めて3次元に復元する技術の開発も進めています。扱える建物と図面の範囲を、着実に広げていきます。
その先に置いているのは、技術を一過性のブームで終わらせず、社会のインフラとして根づかせることです。建設はその最初の領域です。
このミッションに合う人
向いているのは、相手の仕事を知ろうとする人です。泥臭い課題の解決を楽しめる人。自分で考えて、早く動ける人。分からないことを分からないと言える人。
決まった商材を、決まった手順で売りたい人には、正直に言って合いません。私たちの仕事は、目の前の現場に合わせて答えをつくるところから始まるからです。
一緒に働く人を募集しています
ハウスメーカー向け営業、ゼネコン向け法人営業、UI/UXデザイナー、インターンを募集しています。ミッションに共感していただけたら、まずは気軽に話を聞きに来てください。
事業の全体像は「5分でわかるAITech」に、現場の進め方は宗雪と代表の河津のインタビューにまとめています。