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CEO退任インタビュー - アカツキ福岡は「自分の一部」-


今回は、先日、3月31日付でアカツキ福岡の代表取締役CEOを退任することを発表した坪岡さんに話を伺いました。

アカツキ福岡で過ごした2年間はどんな時間だったのか、そして、代表を退くことになった今、アカツキ福岡はどのように見えているのかを語ってもらいました。ぜひ読んでいただきたいです。



坪岡 章仁 - Akihito Tsubooka -

2014年に株式会社アカツキに入社。

複数タイトルの開発・運営プロデューサー/ディレクターを経て、2018年に株式会社アカツキ福岡設立に伴い代表取締役CEOに就任。

# 福岡で過ごした時間は「価値観がアップデートされた」時間だった

ー2018年にアカツキ福岡のCEOに就任したことは、坪岡さんにとって大きな転機だったと思います。その経緯について、改めて教えてください。

僕は物心ついた頃から「起業家になる」という目標を掲げていたのですが、アカツキでプランナーやディレクターとして過ごす中で「このままプランナーとして経験を積むことが自分の描く今後のキャリアにつながるのか」という悶々とした気持ちがありました。

そこで、香田さん(アカツキCOO)に「新しいことにチャレンジをしたい」と思いの丈を伝えたのがきっかけです。相談する中で複数の選択肢を示してもらったのですが、そのうちの一つに「福岡支社の立ち上げ」がありました。

ゲームプランナーとしてプロダクトに向き合ってきたところから、組織づくりや事業づくりを新たに行なっていかなければならないところに挑戦できるのは、自分自身の大きな力になると思い、福岡に行くことを決めました。

とはいえ、目の前の業務もあったので、福岡支社の立ち上げは他のメンバーが先立って行なうことになり、僕自身が福岡に参画したのは「やります」と宣言をしてから1年が経った頃でした。

その頃には組織も20名を超えていて、「このまま支社でやり続けるのも良いけれど、子会社として独立して行っていけるのでは?」という提案をもらい、僕がそのタイミングで参画したこともあって、代表取締役CEOに就任することになりました。


ーこの2年間を振り返ってみて、率直にどうでしたか?

悔しいやら申し訳ないやら、いろんな感情がありますが、この2年間を経験できたことは素直に「よかったな」と思っています。

なんというか、自分の感覚的には弱くなった部分もあるけれど、一周まわって結果強くなれたというか、そんな不思議な感覚です。自分の価値観をアップデートさせてもらった時間でした。

その価値観に変化があったのは、福岡にきて半年くらいですね。

オープンに話すと、最初の頃は福岡のメンバーたちに対して「温かいし、いい人ばかりやけど、仕事に対する価値観が合わへんな」という気持ちを抱いていたんです。

それまでの僕は、資本主義の考え一色で生きてきたというか。

偉大な企業に成長するために、「今、何をしなければならないか」を最優先で考えていたんですが、アカツキ福岡のメンバーは、「今、どうありたいか」という想いを大事にしているメンバーが多かったんです。

今でもよく覚えているのが、人事企画の豊村さんと1on1をしたときに「私なんて今日晴れているだけで幸せですよ」と言っていたこと。

そんな風にいろんなメンバーと関わっていく中で、自分がどうありたいかとか幸せだと感じることとか「本来こうあれたら素敵だよね」っていう姿とか、そういう感覚を呼び戻してもらった気がします。

そのおかげで、弱い自分を受け入れることができたり、自分自身をちゃんと愛してあげるということが出来るようになっていきましたね。



ー 就任当初に描いていたアカツキ福岡には近づけましたか?

20%くらいかな。

それは、とにかく良い仲間を採用し続けてこれたし、結果として個性的なメンバーが集まる組織になれたところ。一人ひとり違って「おもろいなあ」って思いますね。

マネジメントのしやすさではなく、アカツキ福岡の中で起こりうる科学反応を期待して採用をし続けられたのは、僕自身の「おもろいことが好き」っていう性格を発揮できたからかなと思っています。

あとは、そんなメンバーが伸び伸びと働ける場として、今のオフィスを残せたことですね。「わが家のように、みんなで共創し・育てるオフィス」というコンセプトも、アカツキ福岡らしさを考えながら、想いを込めることができたと感じます。




残りの80%は、組織も事業もやりきれなかったことが沢山ありました。就任当初の認識の甘さから選択と集中をしきれなかったこと、それから僕自身の覚悟の問題もあったと思います。


ー 2年というタイミングで、代表取締役CEOを退任すると決めた理由を教えてください。

アカツキ福岡が「偉大な企業になるべく加速していくためには何が必要か?」を考えたときに、僕がトップとして走り続けるよりも、もっと適任がいるんじゃないかと思ったからです。

「道半ばで退任することは無責任ではないか?」と葛藤もしましたが、いろんな人に相談しながら、「それは自分のエゴだし、みんなのことを本当に考えるのであれば、自分はCEOを退任するのが良いだろう」と、最後は自分自身で決断することができました。


ー 今後の予定はありますか? ※インタビュー実施日:3月5日時点

まるっきり白紙です。何も決まっていません。

でも、アカツキのことはすごく好きなので、どういうかたちであれ今後も関わっていきたいですし、やりたいことが定まったときのために、やれるだけの準備をしてそこに向かうんだと思います。

何をするにしても、「次こそやりきる」という覚悟を固めることがまずは必要ですね。


# 弱い自分を受け入れることができた場所


ー 坪岡さんにとって、アカツキ福岡はどんな場所でした?

こんな自分を受け入れてくれる人が沢山いて、「こんな俺でもええの?」って思えるくらいの器がある場所でしたね。そのおかげで自分の価値観と向き合えた場所でもあるし、弱い自分を受け入れることができた場所でした。

うまく言葉にできないんですけど、感覚としては「自分の一部」になっていますね。


ー この先のアカツキ福岡にメッセージはありますか?

正直に言うと「会社にこうなってほしい」というのはなくて、「とにかくメンバーみんなに幸せになってほしい」と思っています。

とはいえ、アカツキ福岡自体が世の中の常識にとらわれずに偉大な企業になっていくことで、結果として、みんなが幸せになっているイメージがつくので、安納さんがCEOとして就任されて、これから一層加速していくだろうアカツキ福岡の今後がすごく楽しみですね。



坪岡さん、ありがとうございました!

アカツキ福岡はこの度の代表取締役CEO交代により、今後一層ビジネスと組織の成長を加速させていき、福岡という土地から感動の体験を世界中に届けていくことを目標としています。

その中で、これまで一緒に走ってきた仲間と紡いできた糸を途切れさせないよう、今の仲間とそしてこれからの仲間と走っていきます。

どうぞ今後のアカツキ福岡にもご期待ください。


アカツキ福岡の代表取締役CEOに安納達弥が就任 | 株式会社アカツキ(Akatsuki Inc.)
株式会社アカツキ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:塩田 元規、以下「アカツキ」)は、子会社の株式会社アカツキ福岡(本社:福岡県福岡市、代表取締役CEO:坪岡 ...
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