新しいミュージカル表現へのチャレンジ

VR+生のミュージカルを組み合わせた「リトルプリンスVR」
前回エンジニア目線でお届けした当インタビューですが、今回は視点を変え、出演している俳優の目線でお届けしたいと思います。

観客を巻き込み、一緒にミュージカルを創り上げていく。
「観る側」「観せる側」といった壁を取り払う演出を積極的に行う音楽座ミュージカル。
VRとミュージカルを組み合わせた、これまでにない新しい表現を打ち出すため、アルファコードは一体どのようにコラボレートしたのでしょうか。

これまで数々の舞台を経験され、リトルプリンスVRでも物語の中心を担う飛行士役を演じた音楽座ミュージカルの俳優、広田勇二さんにお話を伺いました。


「VRとミュージカルを融合させた新しい取り組みに関して」


---突然ですけど、広田さんはVRに詳しいんですよね?当社の水野(※1)から聞きました。

いやいや、全然そんなことないですよ。元々ゲームが好きで、興味があったのでPlayStationVRを買ってみたんです。でもね、ちょうどリトルプリンスVRの撮影の時に、はじめてVive(※2)のHMD(※3)をつけさせてもらって興奮して!で、御社のVRルームで色々体験させてもらった時に、なんて楽しい会社なんだろうと。おもちゃ箱みたいな会社だなあと思いました。やることやること、嘘だろ?!みたいな。

(※1)水野
アルファコード代表取締役社長 CEO兼CTO 水野拓宏

(※2)VIVE
HTC Vive。HTCとValve Corporationにより共同開発されたバーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレイ 。

(※3)HMD
VR体験をしていただく際、頭部に装着するディスプレイ装置のこと。

---VRについての認識はお持ちだった訳ですが、VRミュージカルと聞いてどうでしたか?

最初はまず「何ができるのかな」と思いましたね。面白そうだけど、VRとミュージカルを組み合わして、果たしてどうなるのかなって。単純に考えたら、お客様の視点を非常に面白いところにおけるのかな、とか、舞台の上でお客様が観られるようにできるのかなとか。漠然とそんなものしか浮かばなかったんですよ。

---実際のVR撮影はどうでしたか?

VR撮影を通して改めて気づいたことですが、やはり普段の自分の演技は、お客様を意識していたのだな、ということがよくわかりました。映像撮影にしても何にしても、大体スタッフがいるんですよね、目の前に。誰か聞いている人がいるんです。でもVR撮影って、自分1人が暗幕の中にいるので、この演技は一体誰に向かって演じているのかという、なんていうか…新鮮な感じがありましたね。また、視界に一切誰もいないので、NGは自己申告しないとわからないという、そういった正直さも求められました。

(補足:スタッフは小モニターを通じて演技を見ることができますが、間のとり方や感覚を大事にしているため、大きな間違い以外は俳優の判断にお任せしています)


暗幕の中、たったひとりで演じる広田さんの様子


スタッフは全員暗幕の外で、演技の成功を祈ります


---できあがったリトルプリンスVRについて、どんな印象を持たれましたか?

正直ね、おもしろいんですよ!一番すごいと思ったのは、テクノロジーの部分なんですよね。撮影に参加していたメンバーたちがリトルプリンスVRを体験してみて、キャーキャー言って大喜びしていました。そういう意味では、単純に新しくておもしろいコンテンツだなと思いました。まだどこもやったことのないことがアルファコードさんと一緒ならできる、という点に非常に可能性を感じたんです。リトルプリンスVRを、うちの音楽座ミュージカルのコンテンツのひとつとして、アルファコードさんと一緒にこれから成長させていきたいと思っています。おもしろいと思うものや、びっくりするものは世の中にいっぱいありますけど、心に染みるようなもの、感動してもらえるものにしていきたいなと思っています。

---実際VRミュージカルを行ってみて、周りの反応はいかがでしたか?

浜村通信さん(※4)が観にいらっしゃってくれて。僕らの世代やゲーム好きな人間から見たら、神的な存在で!ほんとにそんな方が来られるの?っていう、とにかくすごい方なんです。最先端のものをずっと間近で見てきた方なので、もうそれはドキドキした訳ですよ。そんなすごい方に、「これはおもしろいね」って言ってもらえたんです。いまだに公演の時にお花をいただいたり、すごく良くしてもらってるんですけど。浜村さんからお褒めの言葉をいただけたことが一番うれしかったです。

(※4)浜村通信さん

浜村弘一さん。ゲーム総合誌『週刊ファミ通』の元編集長。「浜村通信」のペンネームで知られている。現在は、株式会社Gzブレイン代表取締役社長。



飛行士役、物語の語り役としての広田さん


「新しいものにチャレンジしていく姿勢が刺激になる」


---アルファコードのスタッフはどうでしたか

こういうこと言ったら語弊があるのかもしれないですけど、いい意味で遊んでいるみたいですね。没入感があるというか。面白いゲームをやってる時って没入するじゃないですか、その世界に入り込みますよね。そのように仕事を楽しんでらっしゃるというか。それが魅力的だと感じました。例えば、水野さんが「野村くん(※5)頼むわ~」と言ったら、「え~、わかりました~」って言いながら笑顔で行動に移す、あの感じとかがね。とっても大変なことをされているんだろうなということは、話や現場の状況から見て分かっているんですけど。それを仕事でやってる感じがあまりしないんですよね。あと、アルファコードさんって、そもそものテクノロジーの、いわゆるその未開の部分を探求されているというか。やったことないことをやろうよみたいなところってありますよね?自分が所属する音楽座ミュージカルも、新しいものにチャレンジしていくつもりでやってるので、その姿勢が非常に勉強になります。

(※5)野村くん
前回のインタビューに登場した当社のエンジニアスタッフ。

---アルファコードと一緒に取り組みをしてみて、いかがでしたか?

積極的に御社の方々が音楽座の舞台を見に来てくれて、僕ら以上に作品を研究されていた節があるんですよ。時代背景とか、コクピットのデティールのこだわり方とか。常に横に原作本を置いてらっしゃって。それが凄いなって思いました。VRは何分以上見ると辛いとか、視点が動いてしまうと酔ってしまうなど、僕らはそういうノウハウがわかってなかったので、最初の時は手探りで進めました。そういう時に、このシーンは何分くらいですか?そうしたらちょっとVRでこのシーンを見せるのは長いかもしれない、その代わりにこのシーンを使ってみてはどうか、といった意見をアルファコードのスタッフの方々が積極的に提案してくれたので、結果としていいものが出来上がったのではないかと思っています。

---リトルプリンスVR、今年の一般公開に向けてパワーアップすると伺っております。どんな人に観てもらいたいですか?

いわゆるVRのテクノロジーに興味をお持ちの方はもちろん、VRコンテンツをどういう風に利用できるかということに興味を持っている方にも観てもらいたいです。また、自分たち音楽座ミュージカルも、ミュージカルというカテゴリーを超えたものを作りたいなと常日頃思っています。「観る側」「観せる側」という関係性じゃないもの、相互的なものを作りたいなと思っています。そういう意味だと、新しいもの好きな人というか、普通のミュージカルじゃ飽きちゃったなって人にも観ていただけて、何か可能性を感じていただけたらいいなと思っています。

---新たなリトルプリンスVRが目指すものってどんなことでしょう?

リトルプリンスVRは、VRと生のミュージカルを両方体験していただきますが、まさにその両方の見せ方が重要になってくると思うんですね。立体的に見えるから、風が吹くからとか、そういった条件的なことって、ライブじゃないと自分は思います。やはり今起きたことに対するリアクションが自由というか、言い方がちょっと難しいんですけど・・・。仮定しないものが常に前にあること、例えば、もしかしたらこの後これ(前にあるコーヒーが入ったカップを指しながら)をこぼすかもしれない。ストーリーが仮にあったとしても、何が起こるかわからない、その瞬間にしか生まれないものじゃないですかライブって。そういう意味でいった時に、その不確定な要素をどう演出していくかが鍵になると思っています。


広田 勇二さん

大分県出身。血液型A型。
玉川大学芸術学科在学中から舞台に立ち、その後、劇団四季に入団。『ジーザス・クライスト=スーパースター』などに出演後、退団。その後もミュージカルを中心に活動している。主な舞台に『レ・ミゼラブル』、『スクルージ』、『INTO THE WOODS』、『太平洋序曲』、『マリー・アントワネット』など。2004年より音楽座ミュージカルに参加。主要な役柄を好演し、各方面から高い評価を受けている。



広田さん、インタビューへのご協力ありがとうございました。
アルファコードではこのように、常に新しいことにチャレンジし続けています。

昨年はVRを広めていくため、VRコンテンツを「簡単に・早く・正確に作れる」ワンストップシステム「VRider DIRECT」の発表を行いました。今年は更にVRの普及に貢献していきたいと考えています。

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