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【Anchi創業ストーリー】「世界で一番の会社を作る」オタク、E-Sports選手、CVC投資など異色の経歴を持つAnchiCEO中山

『起業するなら、世界で一番の会社を作りたい』そう語るのは、AnchiCEO中山だ。クロスメタバースのラグジュアリーブランドの確立を目指すCEO中山に、起業した時の想いを振り返りながら、創業ストーリーや今後のビジョンについて深く語ってもらった。

『オタク』からE-Sports選手に。ネットカフェに放浪して一日20時間ゲームをやる大学時代

ーー中山さんの人生を振り返ると、どんな言葉が思い浮かびますか?

僕を表す一つの言葉に、『オタク』があるかなと思います。特にゲームにはずっと没頭してハマっていましたね。小学校から中学校まではオンラインゲームをやったり、ニコニコ動画を見たりしていました。電車男の大流行など、当時からオタクカルチャー全体が盛り上がっていたんです。高校に上がってからも、ゲームはずっとやっていました。一方でストリートバスケやストリートダンスなどスポーツにもハマっており、クラスの誰とでも話せるタイプでしたね。

ーー大学時代からE-Spotsにのめり込んでいったのですよね?

私は両親が中国出身でしたが、日本で生まれました。中国では日本よりも5-10年ほどE-Sportsカルチャーが進んでおり、E-Sportsのライブ配信やプレイ動画を子どもの頃から見ていました。ゲーム好きのオタクだった自分にとって、E-Sportsは身近な存在でした。

大学時代には本格的にE-Sportsに猛烈にのめり込んでおり、ネットカフェに籠もり、20時間やって、3時間椅子で寝て、20時間やるというライフサイクルが回っていました笑特にLeague of Legendsは3万時間以上やりこみ、世界ランク200位まで食い込むことができました。

ーー凄まじいコミットですね・・・なぜ世界ランクになるまで没頭することができたのですか?

競い合っていく中で上を目指していく感覚が好きだったんだと思います。毎日部活で練習して大会を目指すスポーツ選手と近い感覚だと思いますね。

アルバイトから新規事業の営業、CVC投資に。起業に繋がるファーストキャリア

ーーE-Sportsにのめり込んでいたと思ったら、1社目はHR系のベンチャーでCVC投資というレアなファーストキャリアを歩むわけですが、どういった経緯だったのでしょうか?

ゲームばかりしていたので、お金を稼がなければいけないと思い、先ずはアルバイトを探していました。既に営業経験はあったので営業のアルバイトを探していた所、とあるバイトの求人広告で新規事業の営業のアルバイトを見つけ、雇ってもらうことになりました。求人広告の運営企業が自社の求人広告で、自社の新規事業の営業を募集していたのです。良い実績を残し、評価が高ければ、半年で正社員になれるという話があり、無事正社員としてファーストキャリアを見つけることができました。

最初は新規事業開発の営業を担当しておりましたが、入社後1年半で事業がクローズすることになりました。その後は社内のCVC(社外の投資をする部門)で3年半ほど働いていました。

ーー面白いストーリーですね!CVC投資ではどういった業務を行っていたのでしょうか?

CVCでは、投資先の起業家を見つけるソーシング業務をやってました。600-700名ほどの起業家に出会い、なぜ創業したのか、どういったビジネスモデルなのか、どういったビジョンを持っているのか、インタビューを重ねました。多くの起業家にお会いする中で、会話している視座が高くて理解できない狂った起業家にも会いました笑そういった方が事業をグロースさせ、気づいたら上場企業になっていたり、世界進出していたりしましたね。グローバルな視点を持った起業家に不思議と惹かれてていたのかもしれません。

世界で一番の会社を作りたい。Anchiの創業に至るまで

ーー投資業務をしていた所から、なぜ自身で起業することになったのですか?

起業を決意したのは、2022年の6月です。実は当時、VCのファンドを立ち上げて売却するか、起業するかで迷っていました。そこで自分の人生を振り返ってみた所、チームで一つの目標に向かって何かを成し遂げるということが好きだと考え、仲間を集めて事業を立ち上げようと思い、起業することになりました。起業当初から今に至るまで世界で一番の会社を作りたいという想いは変わらず持っています。

ーー世界で一番の会社。素敵ですね。なぜそのような想いに至ったのでしょうか?

CVCで多くの起業家と出会う中で優秀な起業家も多かったですが、意外だったのはスモールサクセスを目指している人も多かったということです。しかし成功している起業家の共通点を探ってみると『世界で一番の事業を作る』という覚悟を持った人たちでした。そこで僕は起業するならば絶対に『世界で一番の事業を作る』と決意したのです。

ーー多種多様なドメインがある中で、なぜバーチャルタレント事業を選択することになったのでしょうか?

日本から世界を席巻できるドメインを探していました。投資業務に携わった経験から市場リサーチやポジショニング戦略を描くことは得意だったので、色々なドメインを調べながら、起業する事業の方向性を考えていました。

そこで、あるサービスとの衝撃的な出会いがありました。ShibuyaというNFT関連のサービスです。日本の渋谷をメタバース空間に再現したサービスをアメリカの会社が作り上げていたのです。しかもアメリカ最大級の投資会社であるアンドリーセン・ホロウィッツが投資もしていました。衝撃でした。二次元のデジタルコンテンツ産業すら海外に追いてかれてしまうのではないかと焦りを感じた出来事でした。

一方でチャンスだとも思いました。日本のIPホルダーと提携して、世界を席巻していく事業を作りたいと思ったのです。そこで注目したのがバーチャルタレント業界でした。バーチャルタレント業界は、上場企業も生まれ始めるなど業界全体の市場成長可能性は非常に大きなものでした。しかしバーチャルタレントを支援する事業が少なく、特に日本発のデジタルコンテンツ系のプラットフォーマーはなく、ビジネスチャンスがあると感じました。

バーチャルタレントの活動の瞬間を残す永遠の勲章 エターナルメダル

—バーチャルタレント事業、そしてエターナルメダルについて立ち上げた背景について教えてください!

まず大事にしている事は、『バーチャルタレントを搾取するのではなく、支援する事業がしたい』ということです。バーチャルタレント事業はビジネスとしての注目度も高く、タレントの利益よりも自社の利益を優先し、タレントを搾取するようなスタートアップも横行しています。もちろん我々もバーチャルタレント産業のビジネス的側面にも注目はしていますが、それでも我々は『バーチャルタレントを搾取するのではなく、支援する事業がしたい』と決意しました。

我々の事業、エターナルメダルはバーチャルタレントの活動の瞬間を残す永遠の勲章です。バーチャルタレントはデジタルな存在のため、画面越しにしか会うことができません。ただ出会う唯一の方法があります。それが、ファン自身がデジタルの存在となり、メタバース空間でバーチャルタレントと触れ合うことです。これが最高のファン体験になります。そこで『現代はリアルのタレントにファングッズがあるように、将来的にはデジタルコンテンツを販売するプラットフォームサービスが必要になる』と考え、エターナルメダルを立ち上げることになりました。

ーーエターナルメダルをリリースしてから市場の反応はいかがでしょうか?

リリースしてから特にタレント側からの反響が良く、とても嬉しく思っています。立ち上げた当初は個人のバーチャルタレントが利用するサービスになっていましたが、近頃は中堅、大手の事務所や、事務所に所属しているバーチャルタレントなども利用し始めており、事業の可能性を強く感じています。一方、購入するユーザー(ファン)側においては、何に、どう使うのかというのは理解と慣れが必要であり、まだまだ課題がある所です。世の中にないサービスを立ち上げているが故の悩みですね。ユーザーさんにとっても価値ある体験になるように、プロダクトを進化させていきたいと思っています。

クロスメタバースのラグジュアリーブランドを作る Anchiの展望

ーークロスメタバースのラグジュアリーブランドを作る という想いについて教えてください!

今後は、バーチャルタレントに関わらず、アニメなど他のIPにも関わっていきたいと思っています。デジタルコンテンツ/ラグジュアリーブランドという軸はブラさず、幅広く扱っていきたいと思っています。

クロスメタバースのラグジュアリーブランドを作るという将来のビジョンは、『世界で一番の事業を作る』という想いに繋がっています。日本ではメタバース空間を作るプラットフォーマーが増えてきています。メタバース空間のプラットフォーマー戦争になっているのです。一方デジタルコンテンツのプラットフォーマーはまだまだ少ないです。

そしてファン目線から見るとメタバース空間に拘りがあるというより、自分の好きなタレント、好きなグッズに出会いたいという想いがあるはずです。どうせグッズを作るならば世界最高峰のラグジュアリーなコンテンツを提供していきたいと思いました。

将来的には、クロスメタバースのラグジュアリーブランドを作る。あらゆるメタバース空間においても我々のブランド、コンテンツが流通している未来を目指しています。こういった想いに共感してくださる方とはご一緒したいと思っています!是非お会いしましょう!

ーー本日はありがとうございました!


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