なにをやっているのか
商店街×小学生のキャリア教育
インターンが終わった後も続く人間関係
【小学生から若手社会人までを一貫した教育モデルを作る】
私たちNPO法人コラボキャンパス三河は小学生から若手社会人までを対象とした一貫したキャリア教育モデルを作ろうとしています。なぜ、そんなものを作ろうとしているのかは、後で述べますが、まずは私達の行っているキャリア教育についてお話しします。
現在私たちは小学生向けと大学生に向けたキャリア教育を実施しています。小学生のキャリア教育って何?それは子ども達が町を創る。という活動です。
【子どもたちが街を創る教育、マーブルタウンとは?】
■マーブルタウンとは?
子ども達が模擬都市を創る取り組みです。文字よりも、写真のほうがよく伝わると思いますので、こちらのリンクをクリックしていただくとマーブルタウンのスライドを見ていただくことができます。
http://www.slideshare.net/YasuhiroMatsubayashi/ss-43282122
■マーブルタウンで子どもたちが創る物語
マーブルタウンには、スタッフ以外の大人はいません。
知らない小学校の子ども達がいる空間では新しい繋がりを積極的に作り、そして、まちづくりを楽しみます。
マーブルタウンは、成功も失敗も自由に許された空間。
子どもたちがのびのびと失敗を恐れずに、チャレンジを繰り返す空間です。
そして、そこには数々の物語が生まれました。マイクを片手にアナウンサーの職業を取り合う子ども達、自分で稼いだマーブルを数えて興奮して眠れくなってしまった子ども、家に帰るやいなや、お母さん、お父さんにマーブルタウンでの出来事を楽しそうに語る子ども。
事前に映画を撮影してきた子どももいれば、二年越しに町長への就任も果たした子どももいました。
マーブルタウンは期間限定で出現する子どもの街ですが、
その成功体験やチャレンジする楽しみはいつまでも心の中に残り続け、将来の困難に立ち向かう原動力になるのです。
僕らは将来の日本を担う子どもたちが「夢や希望を持ち、その実現のためなら困難にでも立ち向かう」力を育みたいのです。
【社会に出る(就活)スキルより、社会で活躍するための力を育むインターン】
僕らは半年間という国内でも最長クラスの長期実践型インターンシップをしています。以下に事務局長の松林が長期実践型インターンに取り組むことになった際のコメントを紹介します。
「僕が東京の会社を退職し、岡崎市に帰った時に出会った経営者達は、とても格好よかった。『地方にも格好良い経営者って、たくさんいるじゃないか』と思いました。
ここでいう格好いい経営者とは夢とそろばんを兼ね備えた経営者です。社長とは社員の生活など、年齢が増えれば増えるほど守るものが増えるものだと僕は思います。
なのに、知恵を武器にチャレンジを重ねていく経営者。こんな格好良い大人を知ってもらいたい。
こういう経営者と一緒に半年間過ごせば、社会で活躍できるのではないか」
実際に、僕らの行っている長期実践型インターンでは、まだ三期目ですが、補聴器業界初のネットショップを経営者と二人三脚で立ち上げ、半年間で280万円の売り上げを作りました。また、自社の直営店の店長を任せられたインターン生は、来た当初の4倍の売り上げを達成しました。工業製品を実際に開発した大学生もいました。彼の作った製品は企業の人もびっくりするほどの性能を叩き出しました。他にもいくつも成果が現れています。現在、僕らの元にはこの長期実践型インターンの受け入れを希望する企業は増加してきています。
今後は中学生、高校生、若手社会人向けのサービスを展開し、他地域から真似される程の教育を実践したいと思っています。
なぜやるのか
小学生の頃にあった無邪気さを消さないためのシステムとは?
夢が消えていく国を残したくない
【大人になるにつれ、夢が消えていく国、日本を変えたい】
ご存知ですか?先進国の中で、ほぼ唯一年齢が上がるにつれ、なりたい職業が消えていく国。それが日本の現状です。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/083/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2011/04/04/1303504_5.pdf
(経産省から出ているデータになります)
僕たちは、それを変えたい。そう思っています。
「正職員が一人しかいない団体が何を言っているんだ」
そう思われるかもしれません。確かに私たちは日本を変えることはできません。しかし、「岡崎市という狭いエリアでなら、圧倒的に変えることができる」という手応えを持って、僕らは活動しています。東京での成功は地方に真似できない。だから地方で頑張ることに意味がある。僕らの作る教育システムは地方で成功してこそ、同じような人口の地域が真似できる。真似されることで日本の教育を変えることができる。僕らはそう、本気で信じて活動しています。
【20年後の子どもの6割は、今ない職業に就く】
成熟化社会と言われる社会。それが今の現代社会です。つまりモノが余っているということです。僕らのインターンを受け入れている企業の中に、醤油の蔵元があります。その蔵元が単純に醤油の生産量を倍に増やして、売り上げは倍になると思いますか?
もちろん、在庫が大量に余るだけでしょう。その蔵元ではアイスクリームにかける醤油を作りました。そうすると、一家に2個醤油があっても不思議じゃありませんよね。実際にメディアでも多数掲載された大ヒット商品です。
成熟化社会とは、このように新しいことにチャレンジしなければならない社会。今からの子ども達が歩むのは、そういう社会なのです。
その結果、今の子ども達の6割は、今世の中に存在しない職業に就くと言われています。
今からそれを学校で教えることはできるのでしょうか。
そういった中で、僕らは教える必要は無いではないかという前提条件を設定しました。知識を教えるのではなく、変化に対応する力。人間本来が持っている力を引き出すにはどうすれば良いか。
【あぁ、なりたい。という存在とのコラボが心の導火線】
大学生が半年間、企業で就業体験をする。それが僕らの行っている長期実践型インターンシップです。国内最長クラスのインターンを行った彼らに聞いてみました。
「なぜ、このインターンをするのか」と。
そうする中でよく聞く声、それが「あの人のようになりたいと思ったから」でした。将来に夢が持てない。やりたいことが無い。今までの大学生活で頑張ったものは無い。そう言い切る若者であっても、「あぁ、なりたい」と思える存在に出会った時、困難に対してでも、足を踏み出す。そんな大きな発見がありました。
【挑戦と失敗を繰り返せる空間となるキャンパスを】
子ども達の頃にあった夢が消えていくのは、今の日本では「失敗」が許容される場所が少ないからだと僕らは考えます。
失敗するからと、大人が口出しすれば子どもは途端に興味を失い、のびのびとチャレンジをすることはなくなります。
チャレンジをするには、まずその空間の中にいて安心できるということが最初の一歩だと思います。
そういうチャレンジと失敗が許された空間を私達は「キャンパス」であると定義します。そう考えると、「キャンパス」は何も大学の中にあるだけの物ではありません。私達は、社会は夢を叶える場所と考えています。
そして、「キャンパス」はそれに近づいていくための場所です。
「失敗しても大丈夫」その安心がチャレンジの背中を後押しするのです。
私たちは、小学生から若手社会人までを対象とした一貫したキャリア教育システムをこれから作ろうと思っています。
小学生と大学生、社会人、対象が違いすぎないか。そう思われるのも、無理はありません。
ですが、僕らは大切な部分は一緒であると思います。
「あぁ、なりたい」という生きた教科書とコラボし、挑戦と失敗を繰り返せるキャンパスとなる場所があれば、人は教えなくても育つのだと、僕らは信じています。
そして、それは社会に近づいた瞬間にその強さが無くなるわけではありません。徐々になくなっていくのであり、誰が悪いというものではないと思います。だから、僕らは小学生の時から、人間本来の強さを消さない教育システムを作ろうと思い小学生から若手社会人までを対象としたキャリア教育を作りたいのです。
どうやっているのか
TEDxNagoyaUで話す松林
【コラボキャンパス三河のメンバー】
◻︎正職員(全1名)
◻︎理事陣(全8名)
◻︎関わる企業(数十社)
◻︎インターン生(卒業生含め約20名)
◻︎マーブルタウンサポーター150人
になります。
◻︎正職員(全1名)
事務局長の松林一名のみが現在のフルタイム職員です。元上場企業の人事をしておりました。採用、人事考課、社員制度構築、研修などの経験があります。2013年4月のコラボキャンパス三河の創設にあたり、事業コンセプト、事業計画の立案から、駐車場の料金の支払いまで大なり、小なり大半の業務を現在行っています。正直、コツコツやる地道な作業は苦手です。メインとなる業務は長期実践型インターンのコーディネーターです。
長期実践型インターンは、第1期生から既に長期実践型インターンの頂点となる地域若者チャレンジ大賞2014で賞をいただいたり、TEDxNagoyaU(https://www.youtube.com/watch?v=7tIhDiCF1rU)でスピーカーを務めたり、新聞記事での掲載が増えたりなど、事業の注目度は現在上がってきています。
◻︎理事陣(全8名)
愛知県岡崎市の若手経営者を中心とした岡崎に幅広いネットワークを持つメンバーと共に活動しています。理事の方のうち、4人はマーブルタウンという事業の担当で、本業の経営が忙しい合間に、マーブルタウンを実施しています。その時の合言葉は、「もう一手間のマーブルタウン」です。子ども達の笑顔を見るために全力なコラボキャンパス三河自慢の大学生に見せつけたい大人たちです。
【コラボキャンパス三河のやり方】
◻︎社会こそがキャンパス。地域を全力で巻き込む
コラボキャンパス三河は、正職員一人しかいないNPO法人ですが、関係者の数になると急激に人数が増えます。僕らのインターンを受け入れてくれる企業、インターンを受け入れてなくても関わる企業が数十社程います。他にも岡崎の殆どのまちづくりの団体と結びつき、地域で若者がチャレンジする環境を作っています。
また、他のキャリア教育団体、大学の先生方と連携し、サービスの開発のスピードも向上させてます。